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2010年10月23日土曜日

動けてから動く?!@半身動作研究会

連日稽古。
遅れて到着すると、みなさん受け身中。

恵比寿で着替えたら股割り&バランスボードでスクワットが最近の定番になってきた。
ひとしきり股を割ったところで、ひっそりと受け身に合流。
システマ式のゆっくりとした受け身で手足の反動を使わずに動き続けるというワーク。
自分には新鮮な動きでやっていて心地よかった。
特にうつ伏せから肩・背中・お尻の順に床に設置するように受け身の動きを取り、仰向けになるという動きは丁寧にやろうとすればするほど面白い。


■剣
途中からは前日に引き続きウッチーさんと稽古。

まずは剣。
”突き”の要素。
手だけで突くのではなく昨日綾瀬で聞いたビームの感じ。
この感じがあるとないとでは斬るという感覚がまるで違ってくる。
自分の内側の状態だけを見ていると”突き”の感じは出てこない。どうも私にはその傾向があるようだが、この日の稽古でこの辺りが自覚できるようになってきたようである。
こんな感覚が芽生えたのは大きい!”突き”の感じを出したり引っ込めたり自在に出来るようになったら、面白いだろうなぁ。

『影抜き』や『鍔競りから後ろに下がらずに相手の竹刀を外し、打つ』では、
動ける空間を感じて動くことが大切。
私が感じた言い方で説明すると、相手がどうあれ自分が動ける空間を把握した状態から動くということ。
自分が動けると感じてから動くので、そこに迷いや力みは生じない。
かの肥田春充に関するエピソードを思い出す。

目隠しをした上でおもちゃの弓矢で射て外さない肥田に対して、見ていた者が質問をしたときの答え。

質問者「「1000万回やったら、一発くらいは外れませんか?」
肥田「当ててから矢を放っているのですから、外れるということはありません」

さすがにここまでの状態では無いのですが、大げさに言えばこんな感じです。
動けてから動く?!

■打撃の稽古
と言ってもバチバチやりあうわけではではなく、
攻撃すべく近づいてくるウッチーさんの前に立ち、
その動きをどう感じるか(認識出来るか、防ぐ余地があるかなど)の印象を確かめるというもの。
目には映っている動きが認識できなかったり(目の前で消えたように感じる)、
近づいて攻撃するときに急に認識できる動きになったり(動きが把握できる状態)。
面白い稽古だった。
たまに寸止め損なった拳が当たるので、ぼーっと立っていてただ感想を言えばよいわけというわけではない。
危ないと感じたときには、避けないと本当に危ないのである。
一応、ウッチーさんは寸止めのつもりで動いているはずなので、当たってしまうのはウッチーさんの課題。
消える動きで近づきつつ、最小限の接触で相手を制するようになってくると受けていて安心、楽しい、痛くない(ここ重要)稽古になりそう。
ウッチーさん、楽しみにしております!


■方条さんの気づき
先日の綾瀬で甲野先生を見ていた気づいたという、背中の動き。
剣の動きは背中が重要だというもの。
実際に竹刀を振ってもらうと、すごい速さになっている。
剣の軌道を切り替えるのに身体が振られるということが無く、ピュンピュンと剣が動いている。
私にはその効果こそはっきりとわかるが、言われて見てみても背中の動きを把握することが出来ない。
いつも甲野先生の講座で先生から目を離さずに熱心に研究している方条さんだからこその気づきだろう。
今度甲野先生の講座に参加したら、背中の動きに注目してみよう。
こういう気づきの目を肥やしていきたい。

2010年10月21日木曜日

太刀取りの感覚@東京武道館

何とか仕事の都合をつけて参加した甲野先生の講座。 

人数が少なく、甲野先生を囲む輪もそれほど厚くなかったのだけど、 
この日は何となく甲野先生に近づけない雰囲気。 
べつに甲野先生が私を避けているわけではないが、たまーにあるこんな日。 

■剣の速さ 
なんと言っても今の甲野先生は”剣”だ。真剣の速さがとんでもないことになっている。 
剣道経験者の方が数名参加されていたが、感心している様子。 
竹刀より重い真剣の速さが、竹刀よりも速いというのである。 
実際に見てみると、剣の速さは異常。 
煌めいているうちに方向を変えて、別の場所に現れているという印象。 

近寄れなかった私は、周りで稽古をしていた。 
■太刀取り 
八川くん、H田女史らと。 
H田女史は華奢でぱっと見、あなたがまさか武術?!という印象なのだが、稽古熱心で上達が著しい。 
太刀取りの動きも以前より、かなり早くなっていた。こういう熱心な方がいると刺激になってありがたい。 
私はというと、最近になって甲野先生が「相手の柄を押さえるつもりで。」と説明されている意味がわかってきた気がする(もちろん違うかも知れないが)。 
『太刀取り』は、上段から斬ってくる相手の太刀をかわしながら、相手の懐に飛び込む動き。 
私は以前から、甲野先生の太刀取りを受けると”斬りにいったところを避けられた。”というより、 
”先生の動きによって、こちらが斬らされてしまった。”という印象を受けていた。 
最近この感覚が強くなってきていて、稽古でも意識しながら取り組んでいた。 
するとどうやら、”相手の刀が斬ってきたのを左右どちらかに避ける”という動きは、 
甲野先生の動きとは質的に異なるように思えてきた。 

甲野先生の言われるとおり、「相手の柄を押さえに行く。」のである。 
つまり、左右には避けずに真っ直ぐ相手に飛び込むのである。 
すると飛び込まれたほうは剣を振らざるを得ない。今にも柄を押さえられそうなのだ。 
逃げるか、斬るかだが、逃げ切れないとなれば剣を振らざるを得ない。 
そうして、相手が剣を振りはじめたところを、体の転換で剣を避けつつ相手の懐に入るのである。 

問題はいつ飛び込むかである。 
早すぎれば単なるフライングでずるいだけになってしまうし、遅ければ真正面に飛び込みつつ打たれるというちょっと面白い光景になってしまう。 
おそらく、相手が打つと決めたときかあるいは、打てる状態になった瞬間を感じて飛び込むのではないだろうか、 
ここは微妙なところだが、打つと決めるまえに飛び込んでは早過ぎるし、完全にいつでも打てる状態のところに飛び込めば、甲野先生と言えども完全に避けるのは困難だと思われる。 
この見極めこそが太刀取りのポイントだろう、ここが体得出来なければ体捌きがいくら早くなっても完全に避けることは難しい。 
さて、どう稽古していったものか。 

他にも色々。 
■背負い投げ返し(仮称) 
・I田女史に柔道の”組み合いの形から、相手の肘を極めにいったところを背負いに入られる。”場面での切り替えしの動きを確認。 

■明らかに上達しているウッチーさん登場 
甲野先生の話ではなくなってしまうけど、もう1つ驚いたというか笑ってしまったのが、ウッチーさんの変化。 
遅れてきたウッチーさんが、いつものように輪の外側で、なにやら稽古してるっぽい動きをされていたのが見えたのだが、 
その姿が目に入った瞬間、 
(前回とはずいぶん雰囲気が違う。どれだけ稽古しているんだあの人は。) 
と感心すると同時に一目見てわかった事がおかしくなってしまった。 
直後、ウッチーさんにその話をしたところ、最近光岡導師にも上達したと言われたところだったというから、 
私の目もなかなか肥えてきたようである。 

■剣の感覚稽古 
そのウッチーさんに、譲っていただいた居合帯の巻き方と、剣の稽古について色々と教えていただいた。 
そのほかにも剣なしで”通り抜ける感じ”という動きなどを教わったり、 
ウッチーさんの前に立って、動きの違いを体験したりと甲野先生と関係なく稽古を続けた。 
特に抜刀の稽古で”前に出る感じ(ビームが出ている感じ)”をポイントにしながら稽古するというのは、
一人稽古の重要なテーマになりそう。 



お相手くださったみなさま、ありがとうございました! 
甲野先生は右手を痛めていたらしく、私が近づき憎いと感じていたのはそのせいかも知れない。

2010年10月18日月曜日

第2回「技で振り返る松聲館の歴史」

pomeraを持ち忘れたせいで、日記の更新がだいぶ遅れております。
方条さん企画、中島先生講師による講座。
「技で振り返る松聲館の歴史」
今回で2回目。前回に引き続き私はカメラ係で参加。
カメラが苦手という方たちを避けてうまく講座の様子を撮れたのではないかと自負している。


今回は水鳥の足の頃からのスタート。
技を受ける楽しみもあるが、中島先生が説明に織り交ぜる当時のエピソードが面白く、聞き逃せない。
生き字引と言われる中島先生の話を聞いていると、
甲野先生の技のルーツが何となく見えてくる。
今でもそうだが、当時から色々な方と縁があって、その影響を受けてきているのだ。
A木先生のS道の合宿に甲野先生と中島先生が2人で参加した話など、実に興味深いエピソードを聞くことが出来た。
こういったエピソードにも興味のある方は第3回の開催を楽しみに待って欲しい。

事前に年表が配られるのだが、どこまで歴史を振り返ることが出来るかは、当日の状況次第。
今回は、前回の復習ちょこっと、エピソード満載、質問で盛り上がるなどしたせいもあって進んだのは結局2、3行程度だったか。
「膝の抜き」
「剣につられて動く」
「S道風の突き」
あとはこれまで聞いたことも無いような名前がついている稽古などを紹介され、実に楽しい時間を過ごすことが出来た。

今回は講座の後がまた面白い。
会場をそのまま借りて、懇親会&稽古会が企画されていた。
この企画は各自、飲み物・食べ物を持ち寄って参加者同士お話するもよし、稽古するもよし、休憩するもよしという自由時間を楽しめるものだ。
何となく始まった自己紹介の後は、さっそく稽古。
股割りなど思う存分稽古できた。
G味氏手製のラバー剣を使っての打ち合いの稽古など、
普段やらないようなものまで取り組むことが出来てとても充実した一日となった。

懇親会の後は、S女史の提案で3次会へ。
ここでもK野さんらと普段聞くことの出来ないお話をうかがうことが出来て、もう一日中充実していた。


中島先生「この企画は面白いですね。私も今でこそこうして説明していますが、当時は出来なかったことなんですから。あらためて考えてみるというのは面白いです。」
当時は出来なかったという話、考えてみれば当たり前の話のはずだけど、
普段教わっている身としては、なんだか意外で、新鮮な印象を受けた。
うーん、この企画面白い!

続いては、東京武道館で甲野先生の講座に参加した話と、久しぶりに恵比寿の稽古に参加した話になる予定。

2010年10月9日土曜日

抜刀の!@半身動作研究会

半身動作研究会のワンテーマ講習会「3要素同時進行」に飛び入り参加した話。

ちょっと遅れて到着するとみなさん、2力の合成中であった。
■2力の合成(にりきのごうせい)
座りで肘を曲げた手を前に差しだし、相手に持ってもらう。
相手に手を持ってもらったまま、手を伸ばそうとする。
手を伸ばそうとする動作で生じている前後方向の力とは別に、
上下方向の力を発生させることによって、出所がわかりにくい力を発生させ、結果相手が崩れるというもの。
やり方は色々。

・手を伸ばす+お尻を落とす
・手を伸ばす+膝を伸ばす
・手を伸ばす+うなづく
・手を伸ばす+上を見る
・手を伸ばす+下を見る
・手を伸ばす+軸を立てる

上下方向の力を発生させるときに自分で斜め方向の力を出してはいけない。
あくまで結果として斜め方向の力が働くようにする。
そのためには、手を伸ばす動作を、単に手を伸ばす動作として独立させること。


■柾目返し
私が選ぶ出来そうで出来ない技、堂々の第一位がこれ(出来なさそうで出来ない技はいくらでもある)。
・座りで手を膝の上に載せる。
・受けは、正面に座った位置から、つっかい棒をするように相手の手を押さえる。
・取りは、軸を立てておき、指先から真っ直ぐ相手の方へ手を伸ばす。
・取りが手を伸ばし始めると相手が動き出し、後ろに倒れ始めるので結果として押さえられた手があがる。
らしいよ。

・肘で押してしまう
・上に向かう力が出てしまう
・肩で押してしまう
・寄りかかってしまう
・引いてしまう
・辰巳返しをやってしまう

という邪魔が入りやすい。
余りにもやりにくいので、私が手を前に動かしているところを邪魔するように途中から手を置いてもらったり、
上方向から押さえられると誘われやすいので、手を膝に置かずにやってみると2力が合成された場合の効果を感じることが出来た。
後で中島先生から説明があったが、昔は手を膝に置かずにやる形から稽古をやり始めたらしい。
図らずも自分の工夫で遡れたことで、何だか嬉しい気分になった。


■3要素同時
(立ち)手を伸ばす+横を向く+沈む
横を向いた時点で身体が捻れてしまってうまくいかない。
一度だけうまくいったが、その後うまくいかないのであまり好きじゃない。
相手が前にいるのに横を向いてしまうところにも抵抗があるし、、、と出来ない言い訳を考えておしまい。

(座り)斬り込む+左半身を開く+沈む(抜刀の動き)

中島先生『抜刀の体捌きと同じです。』

(おお!私がやっている抜刀の!!)

ようやく実感を持って抜刀の体捌きを想像できた(抜刀歴3週間ほどなのであっているかどうかは別)。
もともと体術として稽古していたので、それほどおかしなことはしていないはず。
座りで斬りあう形だが、手刀で相手の手刀を押さない。
私の相手をしてくれたAさんが、面白いことを言っていた。
斬り込んでくる動作の時点で、崩されるというのである。
確かに手刀同士が触れるか触れないかの時点でAさんはのけ反るように崩れ始めている。
よくよく聞いてみると、触れるか触れないかというより、触れる前に崩れていると言う。
私に相手を触れずに倒す不思議パワーがついてきたのか。
と、そんなわけではなくこの稽古の形に触れずに相手を崩す仕組みが隠されているのだ。
ここからは個人的な想像になるが、理由の1つとしては、この稽古の形が”刀で斬る”という動きであるからと言える。

刀で斬りかかられたらどうするか。

逃げられれば逃げるだろう。
逃げられないとわかれば受けるしかないが、
どうしたってのけ反るくらいの反応はしてしまう。

それがこの形で相手が触れる前からあるいは触れるか触れないかで崩れる仕組みなのだと思う。
ポイントは、相手の中心を取ることと手で押さないことだ。
自分の中心に相手が攻めてこなければ、触れずに崩れるというような反応は起こらない。
手で押すような動作で相手に向かっていった場合も同じ。

触れずに崩すというのは、とーっても不思議な感じがするが、(少なくとも私の理解の範囲では)原理はとても単純なものなのだ。
ただ、原理が単純であることと身につけるのが容易であることは全く違う。

この日も稽古も楽しかった。
中島先生はじめ、みなさまありがとうございました。


そう言えば稽古に向かう途中の地下鉄の駅でこんなことがあった。
大急ぎで乗り換えようとしていたのか、柱の陰から小柄な女性がけっこうなスピードで飛び出してきた。
私とぶつかるような距離では無かったが、女性が現れた瞬間、私はまるで塩田剛三の技を受けたがごとくつま先立ちで全身硬直したのだ。
今まで3年間の武術稽古中に、ここまで私を硬直させた人はいない。しかも触れずにだ。

あの急いで乗り換えをしようとしていた小柄な女性がとんでもない達人なわけではない。
不思議技の原理は意外に単純なところにあるのかも知れない。

2010年10月7日木曜日

抜刀色々@千代田武術研究会

この日はとても良い天気で、張り切って居合刀を持って出てTwitterでもそれをつぶやいてみたりしたのだが、
それをみたウッチーさんから「千代田は居合刀禁止ですよ。」とのご忠告メールが届いた。
H川くんからも「畳で居合刀はまずいのでは、、、」というつぶやき投稿が。
いやぁ、全然知りませんでした。助かりました。
Twitterのリアルタイム性と思わぬ活用方法にびっくりしました。
というわけで、居合刀を持っていって、ケースから出さずにそのまま持ち帰った千代田稽古会の話。


■剣術
この日はなんと言っても剣術に注目だ。
やはりこれまでとは違って見える。
先生の真剣はとんでもない速さだ。
恵比寿で抜刀を見学させてきれた松田さんが、先生の動きに対応しきれない。
横で見ている私にも剣の変化が目で追えない。
見えていて間に合わないということはあっても、目で追えない速さの剣は甲野先生以外では見たことがない(そもそも甲野先生以外の剣はほとんど見た経験がないが)。

・刀の反り
・重心の偏り

これらをうまく使うのだそうな。
手首の返しと、股関節のあたりの動きを組み合わせると、
剣の軌道に様々な変化を与えることが出来るという。

蒸気機関車の動輪につくおもりに偏りがあるということを例に出して説明されていた。

竹刀よりも真剣が速くなったということだが、竹刀も速い。
受けを取った方々はことごとく呆気にとられるか、笑うしかないという様子。
私も自分で受けるつもりで見ていたが、全く間に合わない。


■背中をまっすぐ
以前は身体の使い方の一例として紹介されていたこの動作。
これが最近は技に応用されている。
道場にある鏡に自分を映しながら確認すると、思ったより前傾していた。
けっこう出来ているつもりだったのに。けっこう出来ていなかった。
胸椎の可動域と足首の背屈だな。


■抜刀、納刀
残念ながら甲野先生の抜刀、納刀は見ることが出来なかった。
剣術をやっているときも何気なく抜いていたし、納刀などはかなり適当にやられていたように見えた。
しかし、この日はH川くん、松田さんから色々と教わることが出来た。
ちょっと教わって試しただけだが、これはおもしろい。
なぜもっと早くやらなかったのか。
対人稽古こそ楽しくて、一人稽古は構造動作トレーニングに限るなぁ。と感じていたが、これからは抜刀&納刀も一人稽古のメニューに入れていこう。

H川くんからは又聞きの抜刀稽古方法を伺う。
真っ直ぐ上方向に立ち上がる動作がそのまま抜刀になるというもの。
この動作が出来ていると、正面から柄を持つ手を押さえられても抵抗無く刀を抜くことが出来るのだ。

松田さんからは「長谷川英信流」と「松聲館」の抜刀・納刀を教わった。
抜刀は左で抜くのが基本。
初心者の練習では、右手を使わずに左半身だけで抜く稽古などもやってみると良いという。
抜刀時、上段、中断、下段それぞれに剣をとばす形。
しかし、どの形でも原則として鞘は真っ直ぐ後ろに送る。
色々やっても発散しそうなので、まずは中断の形で稽古をしてみよう。
問題は納刀だ。
抜いたら納めなければならないが、毎回納刀にもたもたしていては抜くのが嫌になってしまう。
5つの方法を教わったが、どれも稽古をつんで慣れてくるまではもたもたせざるを得ないようだ。
・鯉口を挟むように親指、人差し指で入るの時を作る形。
・鯉口を指一本の太さ分、延長させるように挟む形。
・鯉口を指一本の太さの半分程度、延長させるように挟む形。
・鞘と刀が真横で一文字になる形。
・鞘と刀が平行に並ぶ形。
・その間くらいの形(ちょっと記憶が曖昧)。

しかし、どれとどれの組み合わせで5パターンだったのか忘れてしまった。
どれかしらを組み合わせてやっていれば稽古にはなりそうだから良しとしようか(良いのか?!)。

・それから、剣が跳ねるように手首で弾き、鯉口にあわせる松聲館の納刀。

共通するのは、一度抜刀後の体から通常の体に戻った状態から納刀の動作を行うということ。
抜刀のフイルム逆回転が納刀というわけではないのだ。
それから、鯉口に添えた右手を納刀のガイドにするという点。
はじめのうちは剣の根本からガイドに沿わせ、剣先まで滑らせるように稽古すると感覚をつかむのに良さそうだ。
慣れてきたらいきなり剣先付近をガイドに沿わせるようにするとよりスムーズに見える。

もう1つお得な情報をゲットしたのでメモをしておこう。
まだ手元にない居合帯の代替品を使っている場面を目撃したのだ。
その代替品とは、杖や竹刀をしまう布袋。これを居合帯のかわりに腰にまくと長さがちょうど良いらしい。
杖の布袋が家にあるのでしばらくの間、これが使えそうだ。


■風格的なもの
千代田でももちろん、端っこで股割りをやっていたのだが、それを見た世話人のTさんが、

「なんだか風格というかオーラ見たいなものが出てますよね。こんな腰の人と相撲をしたくない。」

などと冗談まじりに中島先生と話をされていた。
股割りでは妻にも最近、

「前と違うことをやっているみたい。」

と言われたばかりだったが、怪しい雰囲気でも漂い始めているのか。
以前と決定的に変わった準備段階での座骨結節の位置だろう。
お尻でつぶしていた座骨結節だが、今は後ろに位置してきている。

そうこうしているうちにあっと言う間に終了時間。
楽しい時は過ぎるのが早い。


■講座後

「下腹がつくのが見たい。」

講座終了直後、S川さんにリクエストされたが、この日は残念ながらつかなかった。
以前との違いはわかって貰えたようだったが、これは残念。
しかし、調子に波があるのは、目指すべき動作が身に付いていない証拠。
この日はストレッチ的な動作が邪魔をしてしまったのだろう。
だいたいお腹をつけようと強く意識すると背中が丸まってくる。
背中が丸くなるとお腹が折れてしまうのでますますつかなくなってしまうのである。
いつリクエストされても見せられるように、自分の自然な動きとして出来るようトレーニングを積んでおこう。


■見逃したこと
システマインストラクターの北川さんが甲野先生の受けを取っていたらしいのだが、すっかり見逃してしまった。
中島先生が「あれが受けというものです。」と言ったという動きを見ておきたかった。
残念。


■濃い
食事会はやたらと濃いメンバーが集まっていた。
話も濃すぎるので省略。
松田さんが意外とよくしゃべる人だと判明。
H川くんがたまにはいいことを言うのだと判明。
S川さんが甲野先生に「たいしたもんだ。」と言われてとーっても嬉しそうだった。
I女史が、普通に聞いたらとんでもない話をつい最近の体験談として聞かせてくれた。
とんでもない体験談の内容が奇跡的過ぎて軽々しく書けない。

2010年10月4日月曜日

抜刀見学@半身動作研究会

久しぶりに参加した恵比寿の半身動作研究会

最近調子づいてきた股割りなどをやっていると、
いつのまにか道場の隅で抜刀をやっている松田さんを発見。
声をかけて見学させていただく。

抜刀歴2週間だが、抜刀見学歴(甲野先生)は3年の私からみて、
基本的な動きは甲野先生のやり方と似ているように見えた(というかそれしか知らないのだが)。
特に後日キシタカさんが”特徴的”と教えてくれた『納刀』のやり方はほぼ同じだろうか。
しかし、自分がやるつもりで見てみると、これまで甲野先生のセミナーで見学していたものとは全く違って見えてくるから面白い。
形によって違うが、左半身を使った鞘の送り・迎え。
手首の返し、腰の開き。
これらが微妙に関連し合っている。
横でマジマジと見せていただいて、松田さんには目障りだっと思うが私にはとても勉強になった。

自宅で練習したときは、左半身を使うということで股関節の可動域だけで鞘を送っていたのだけれど、
左手で送る動作を同時に入れることで小さく、速く抜くことが出来るようになるようだ。
さらに右手首の返しで刀を飛ばすように抜いているように見える。

謎が残るのは抜刀直後、右手一本であの重い金属製の刀をピタッと止めているのはどうやっているのか。
私がやるとモロに右腕に主さを感じてしまい、落ち着かない。
左手同様、右手も右半身の動きと連動させることで小さく、速く、楽に動けるようになるのだろうか。

恵比寿に居合刀を持ち込みたいが、着替えと違って鞄に忍ばせておくわけにはいかず、職場への持ち込みが難しい。
しばらくはセミナーやDVDで看取り稽古&深夜稽古@自宅しかないかなぁ。


さて、いつもの稽古
■辰巳返し
Twitterでご挨拶していたart_kdkrさんとリアル対面。
と思ったら半身動作研究会やシステマで何度もご一緒していた方でした。
Twitterで話題にしていた『両手持たせの片手辰巳返し』のご紹介。
だいたいこのような形で稽古します。
・取りは正座で床または膝の上におく。
・受けは取りの片方の腕を両手でつかんで上から体重をかける。
・取りは腕を上に挙げる。

同じ形だがやり方は色々ある。この日は3通りほど紹介した。
全てのやり方に共通するのは、腕を上に挙げるとき、いわゆる力こぶが出来るような腕の使い方をしないということ。抑えられた腕はその形をキープする程度の強さだけを維持する(これも意識すると力こぶになってしまう。稽古のしどころです)。
これが出来れば第一関門突破である。

・まずは私が職場の飲み会で披露したときのやり方。
実際に相手に作用するのは体幹部の力である。
この場合の体幹部の力をわかりやすく書くと”起きあがる”や”立ち上がる”動作で発生する力である。
実際に起きあがったり、立ち上がったりするわけではないがこれらの力が働くように動くと見た目には手だけが挙がっていくようになる。
この考え方の通りに身体がつかえるようになるとおんぶが出来る程度の重さであれば片手で動かすことが可能になる(かと言って片手で持ち上げて運べるわけではないので、実際は違う原理かも知れない)。

・続いて、江東友の会主宰の斉藤氏に教わったやり方。
抑えている相手の肩口に向かって、立ち上がる動作を行うというもの。
これは相手の肩が極められるように上がっていく為、とても抑え辛くなる。
また、取りの姿勢も構造的に丈夫な姿勢となり、楽に動くことが出来る形である。

・さいごに筑波稽古会のS水さんに教わったやり方。
抑えられた腕だけでなく、全身が同時に解放されて全身で万歳を行うように動くという形。
抑えられた手を意識してしまうと、動きの同時性が失われてしまって上手くいかない。
これは具体的な身体の使い方が自分でもわかっていないやり方なので、説明が抽象的になってしまう。
「全身が足先から腰、背中、肩、首、頭、手まで同時にはじける感じで一気に動き出すように。」


■起こりを捉える
方条さんが、art_kdkrさんの竹刀が速いというので体験。
・お互い竹刀を持ち、受けが竹刀を前に出す。
・取りは竹刀を90度あるいは180度の角度をつけた位置から
・相手の竹刀に当てるべく振る。
・受けは竹刀に当てられないように上下左右、自由に避ける。
いやぁ、速い。
以前はart_kdkrさんがこんなに速いという印象は無かったが、今やずいぶん変わってきたのか。
おこりを感じてこちらが逃げ始める頃には竹刀が届いてしまう。
立場を変えて私が取りになるとart_kdkrさんも避けられない。
ある程度気配が消えた同士では、取りが有利なようだ。
しかし、これは対甲野先生に向けて良い稽古になった。

■重みを乗せる
りんしさんと。
竹刀を打ち合う形で竹刀に重みを乗せるというもの。
うまく重みが乗ると相手の竹刀はその場にとどまることが出来ずにつぶされてしまう。
剣道経験者のりんしさんだが、この重みは半身動作研究会の稽古で身につけたものだろう。全く耐えられなかった。
相手の竹刀の動きに対して、構造的に丈夫な形で対するということと、相手よりも位置を取り続けるということで重みを乗せているように思う。
方条さんも重みを乗せる形での稽古をしていたが、これはまた違ったやり方である。
はっきりと見取れないし、おそらく言葉で説明しづらいやり方だと思われるが、竹刀の動きに全身が参加することによって、身体の動きそのものの重みを竹刀に伝えているように見える。
ちなみにどちらにも歯が立たない私のやり方は、打ち合いの動きに突きの要素を参加させて相手に侵入し、有利な形を取って重みを乗せようと言うコスイ(?)動き。
今は突きの要素が手打ちになっているのだけれど、ここに体幹部の動きが乗ってくればなかなか重く感じるのではないかと予想している。
同じ課題でもどのように稽古するかは各人の課題であり、半身動作研究会としての正解は用意されていない。
これらを持ち寄ってあれこれするのが楽しいのだ。

2010年10月2日土曜日

下腹ついた!@第4回構造動作トレーニング(基礎編)


構造動作トレーニング(基礎編)に参加した話。
この日は半身動作研究会から続けて参加。

講座と講座の合間、喫茶店でリニューアルされたえにし治療院のホームページの話などしながら過ごす。

今回参加した講座は基礎編。
2年間続けてきて基礎編かと思われるかも知れないが、まだまだ勉強になることばかり。
回にもよるがこの日は『座る』『立つ』ことを中心に取り組んだ。
座る姿勢では”まっすぐ座る”をテーマにしながら、
・骨盤の傾きを確認する方法
・真っ直ぐ置いたスネの位置の確認
・頭、胸の位置の説明
などを実践していく。


■座る(椅子)
スネの向きなどは毎回、自分の思っている位置よりも外側に修正される。
これはつまり、座った姿勢でのスネが内側に傾いているということである。

「骨は長軸方向に使うと一番丈夫。」

と説明があるが、
実際修正された位置にスネがあると、中村先生が真上から体重をグイグイかけてもびくともしない。
これは姿勢を維持すると、それだけで大きな力に耐えられる丈夫さを発揮できるということだ。
姿勢を維持するのに筋力はほとんど必要としない。
以前、 中村先生が、

「女性でも鍛える必要はない。今の筋力で十分。」

と言われていたが、本当にその通りなのだ。


■立つ(両足)
壁の前に立ち、両手を壁について前傾姿勢で寄りかかる。
このとき、壁につくのは小指球。
腕の長軸方向が壁と垂直になるように手の位置を調整する。前重心ということとこの手の使い方が大事。
肘の角度は90度くらいでキープする。肘が背中より後ろにくるほどの前傾はしない。
前傾したら胸、頭をスッと上に伸ばしていく。
このとき、足は座りで確認したスネの状態が理想。
足裏にかかる加重が、親指だけに偏らないようにする。
見てもらうと毎回のように修正されるが、このとき言われるのは

「たいさんはもっと背が高いはずだ。」

というもの。
首と顎を持たれ、上方向に向かっていくよう修正される。
手で支えられている時は気持ちよく上方向に向かっていられるのだけれど、離されると元通り。
一人でやるのは難しい気がするが、上方向に向かったときの肩胛骨が下がる感触を頼りに上方向を探ってみよう。


■立つ(片足)
『片足立ち』
基本的なことは両足の時と同じ。
肘の骨を長軸方向に使えるように壁に接する。


■立つ(牧神の蹄)
木製のトレーニンググッズ(牧神の蹄)の上に立つ。
片足立ちは足指の付け根あたり(MP関節)が痛む
中村先生でも痛いそうな。可動域の問題だろうか。
※牧神の蹄を使っている動画
http://www.youtube.com/watch?v=vKIrHmu_Kww


■股割り
この日は基礎編だったが、合間合間で股割りの自主トレを織り交ぜながら参加していた。
いま私の中では股割りが流行っているのだ。
段差参考ながらも下腹がついたあの感じ。先に進みたい。

「たいさん、ちょっと。」

セミナーの後半で声をかけられ、股割りに挑戦。
セミナー中にやった『座る』『立つ』の効果だろうか、段差なしとは思えないくらい股関節が動いた。
段差のない床でちょっとだけだが下腹がついたのである。

「これは腹圧が抜けている。」

しかしまだまだだ。
きつくなってくる後半、頑張りすぎて腰で曲がってしまう。
これは、前傾角度を戻してでも丁寧にやり直す必要がある。
腹圧!腹圧ー!!

この日の朝日新聞朝刊で構造動作トレーニングが紹介されていた。
そんなこともあって、次回の基礎編セミナーは満員らしい。
すごいなー。


追記
股割りの説明の中で、骨盤を後傾させて上体を倒そうとしたところ、全然前にいけなかった。

「前のやり方だと、全然いかないままなんですね。」

この姿勢でやってみると、2年前と同じ程度かあるいはそれよりも硬いくらいだ。
それが教わってトレーニングしている股割りでやってみると、下腹が床につくところまで動けるのだから、違いは歴然である。
自分が取り組んでいるものがグイグイ伸ばすストレッチ的な動きではないのだということが確認出来た。