BULINK主催 甲野善紀『最新の気づきと技と術理』東京武道館

色々と質問を受けたり稽古したりしていたら、今回はほぼ甲野先生を囲む輪の外で過ごした。 

■屏風座り 
これは見ておかねば!ということで甲野先生の動きを観察。 
こういう考え方が過ぎると上達の妨げになりかねないが、甲野先生が時間をかけて準備している状態に、私がやってスッと入れるとは思えない。 
威力の差は、内部感覚もそうだが動きの精度の差だろう。動く身体で丁寧にやらなければ。 
『屏風座り』は『虎拉ぎ』とは違う。 

■辰巳返し 
やり方2通り。先生は前のやり方を忘れてしまったということで、ご指名を受けて私が紹介。久しぶりだったが、体重を預けられても気にせず動けた。 
前のやり方は「相手を背負う感覚で、飛行機が離陸するように。」というもの。 
新バージョンは「お腹の前で抱えている玉が膨張して膨らんでくる感覚で、全体が動く。」というもの。 
※私の感覚をもとにしているので、甲野先生の説明とは完全には一致しません。 
前者は身体操作術という感じ。技術的に気をつける点が多いように思う。気にしない心も重要。 
後者は自然に動くという感じ。のびのび動いてみたら意外と出来る人も多いのではと思う。もちろん気にしたら駄目なのは同じ。 
好みは前者のやり方なのだけれど、質問されて説明しながら両方やってみたところ、威力的には後者の方が強烈な感じがした。 

■足裏返しで座る、足の甲から立つ 
呼び方が定まらないが、つまりは宴会芸。 
K磯さん等に見てもらうとみなさん興味津々。そうでしょうそうでしょう。私もそうでしたから。 
しかしやるのは難しそう。 
ちょっと添え立ちの感じに似ているかも。 
重心移動です! 

■剣 
U田さんと。 
前回の綾瀬とは別人の動き。復活されたようだ。 
U田さんのアドバイスは、抽象的なようでいてその通りにやってみると具体的に身体の状態が変わる。
小手先で操作しない。 
納刀の動きで、刀が返る動きが足下まで繋がる状態であることの確認。 
左右の連動の動きを確認。 
面白かったのは、連動した動きであるとき、鞘のある位置を狙わずとも勝手に剣先がしまわれるという事。 
ぎこちなく鞘を見ながら剣の位置を調整する必要がないということ。 
脇の甘さを指摘される。私の場合、よく脇が開いているのだそう。小指・薬指まで繋がっている感じ。 
構えてから整えるのではなく、整っている状態で動くという感じ。 

■腕相撲 
K磯さんと。 
宴会芸@腕相撲を受けてもらう。やり方はわかっても身体は思った通りには動かない。珍しくK磯さんが苦戦するのでここぞとばかりに駄目出ししまくるww 
続いて『腕相撲@井桁版』も受けてもらう。こちらはピクリとも動かず。つえぇぇ。。。 

■浮き取り 
質問を受けてやってみるが、重たくて浮き取れず。 
ポジションの問題と思うが、無理すると腰を痛めそうだったのでやめておいた。 

■太刀奪り 
久しぶりにお会いしたOさんと。 
韓氏意拳の稽古をされているそうで、色々と悩みながら取り組まれている。 
どうやったら身体全体が一斉に動けるのか。 
どうやって練習すれば良いのか。 
あーでもない、こーでもないと、稽古メニューを紹介したり動いてみたり。多少はお役に立てただろうか。 

■講座後も稽古 
講座後に甲野先生と目があって技を受けさせていただく。 
屏風立ちにより、ショルダーチャージを直前で避けるというもの。 
見た目にはいけそう(倒せそう)な姿勢なので、そのつもりで当たりに行くが、(いった!)と思ったところで避けられてしまう。 
以前もこの直前で避けるというのはやっていたが、よりギリギリまで避けずにいられるように変化されている。 
受けていて面白い。 

■ファミレスでも稽古 
「張り」 
K磯さんが小道具の短いロープを持ち出して「張った状態」をキープしたまま動くという稽古。 
これが道具を使うときの感覚や技に入る時の感覚に繋がるというが、大変共感出来た。 
半身動作研究会での「皮膚の稽古」や、八光流での「繋がる」「咬ませる」にも通じる感覚。 

■脱力 
駄目出しした宴会芸版の腕相撲に繋がる稽古を紹介。 
肩・肘の脱力がポイントだが、腕相撲が強すぎるK磯さんは、ついつい力が入ってしまう。K磯さん自身が一番わかっているので大変もどかしそう。K磯さんには悪いけれど(出来ないっぷりを)楽しませていただきましたw 


筑波(稽古会)に来なきゃだめです。」とも言っていただいたけど、願わくばもうちょっとK磯さんと稽古したかったなぁ。

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