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2015年11月29日日曜日

『空気投げ』投げ込み!

今週は道場での柔道練習がお休みだったので、つくば稽古会に参加した。

会の発足メンバーでもあり、柔道有段者のKさんには事前に連絡を取ってお願いしていたが、今回は武術稽古ではなく、柔道の練習を中心にさせていただくことにしていた。

Kさんからは、私には乱取りだけではなく、特に投げ込みの練習が不足しているのでそのあたりをしっかりやりましょうと言っていただいていた。
それから黒帯相手にはガチで(乱取りします)、とも言われていた(笑)

柔らかいマットの上でやる投げ込みは受け側のダメージが少なく、投げる側も加減せずに動けるため、練習方法として大変優れていると感じた。
道場にもあるといいので、おいくら万円か調べてみたらなかなかのお値段だった。
ボーナスで投げ込みマットが欲しいと言ったら家族の賛成は得られるだろうか(笑)

練習メニュー
投げ込み、移動投げ込み
『背負投げ』
『小内刈』
『隅落』

打ち込み
『背負投げ』

乱取り
三分一本

追加投げ込み
(実際に投げたのは右側半周分の五方向)
浮落 前隅
隅落 左右隅、左右後隅
渦落 左右前隅
鶚落 左右後隅
浪落 後隅

全方向の『空気投げ』を全てKさんに受けていただいたが、『隅落』はもちろん、『浮落』『渦落』も受けが何もしなくても飛ぶ精度の投げになっていて、『背負投げ』と同じレベルでの投げ込み練習が成立していると驚かれていた。

私もこれまでの研究で、技の仕組み的な理解は間違いないと感じてはいたが、躊躇なく投げきれる環境で練習したら実際どうなるのか、強い関心があった。
今回の練習で、技の完成度については、投げの感触をふくめて柔道経験者であるKさんのお墨付きが得られ、私自身も確信が持てた。
ここまで確信が持てれば『空気投げ』を特別扱いする必要はない。
乱取りで技が出せるようになるには『背負投げ』同様、練習を積むのみである。


有りがたいことにKさんには今後もご協力いただけることになっている。
道場練習に柔道『受け』十段と言われるKさんとの練習が加わわるのだから、柔道の実力もしっかりあげていきたい。

『背負投げ』 腰を低くとは意識していたが、どこまで低くすれば良いのか確認できた。
相手が腰を引いて堪えたときに『背負投げ』に入る感覚も初めてわかった。
動きの中で右に振ってからの背負い、後ろに崩してからの背負いへの入り方も確認できた。

『小内刈』 世界レベルの柔道家から直接教わった技。
Kさんも一緒に教わったことがあるので、かけた感触を確認してもらいながら投げ込みを行った。
相手を中央に絞り上げるようにしながら、相手の右足に重心をのせるように動く。
この動きと足を刈りにいく動きを一致させる。
足が相手に触れたら後隅に崩すように腕を伸ばす。
何度か繰り返していると、投げられた感触が徐々に本物に近づいてきたらしく、Kさんから「やばいなこれ。」というおほめの言葉をいただいた(笑)

『空気投げ』 『隅落』を受けてもらうと、投げるには投げられるが、右足が投げの終盤まで浮かずに残る。
Kさんが改善ポイントとして指し示した場所に向かって真っ直ぐに落としてみると、三船十段の動画で見たようにKさんの両足が宙に舞った。

3分1本の乱取りでは全く組ませてもらえず、押されっぱなしの投げられまくりだった。
組み手争いも練習していかなければ。

寝技の練習も出来て、実に充実した柔道練習だった。


つくば稽古会のMさんが動画を撮っていてくれました。
ちょっとだけ私のやる『空気投げ』の動画が見れます。
https://www.youtube.com/watch?v=n7Yh4v31mWM
開始8秒あたりから。

2015年11月27日金曜日

漢の約束、中間報告

Oさん主宰の恵比寿稽古会。
韓氏意拳のKさんが少しだけ参加された。

Kさんとは、私の空気投げが完成したらその全てを教えると漢の約束を交わした間柄である。
今回は途中経過として、いまの空気投げを受けてもらった。
正式にKさんに空気投げを伝えるのは、完成後のことだが実に待ち遠しい。
Kさんも以前から投げの研究をされている。
その感触は相手の重心を奪うやり方ではなく、自身の動きに相手を巻き込むやり方だ。
普段の鍛練が直接動きの質の変化につながり、それが技の威力にも繋がる。漢らしい技だ。

投げの練習の流れでKさんが帰ったあとも空手の突きから空気投げの練習をすることになった。
今回もあらためて三船十段の空気投げとして、手順には間違いはないことを確認できて、あとは動きの質の問題だということになった。
重要なのは重心移動。
左足から右足に足を継ぐのに、相手にそれが伝わってしまってはならない。
そのためには、重心の移動が途中で途切れることなく行われる必要がある。
低い確率ながらもよい動きが出るようになってきている。
確率をあげていきたい。
そのためには丁寧なけいこが必要だが、その他にも板張りの床ではなく安全な畳の上で投げきる動作をやる必要性を強く感じている。

今度参加予定のつくば稽古会では、柔道有段者のKさんに『空気投げ』の投げ込みを依頼したい。

2015年11月23日月曜日

柔道初段

柔道をはじめて(正確には20数年ぶりに再開して)約二年、先日の練習後、S先生から講堂館から届いた初段取得の証書と、色紙の授与があった。

初段取得の話をS先生からいただいたときには、まだまだそんな実力ではないと遠慮していたのだが、
T先生から、取ったことで強くなる人もいると言われてそれならばと思い直して取得したのだ。
黒帯に恥じない実力をつけるためにいっそう研究と練習を重ねていきたい。

それから白帯では無しえなかった空気投げの完成に向けても一層精進していきたい。
寝技も強くなりたいし、空気投げ以外の立ち技も身に付けたい。
やりたいことだらけだが、急にうまくなるわけではないので、地道に研究と練習を続けていきたい。



さっそく黒帯を注文した。
メーカーも数社あり、厚さや縫い目の数などに違いがあるとは知らなかった。
刺繍にも文字の書体や色、縫い方など色々あって迷ったが高すぎないものの中で気に入ったものを購入したが、届くのは一ヶ月くらい先になるらしい。
練習では黒帯を絞めるように言われたので、練習開始用に刺繍なしを追加で1本購入した。
こちらはAmazonで購入。いまや黒帯もAmazonで買えるんですね。

2015年11月22日日曜日

柔道練習53回目『横返し、帯取返し、鉄砲返し』

この日はSさんが体調不良でおやすみで、子供たちの練習の後半からKさんに練習相手をしていただいた。

立ち技の練習
打ち込み。
技は相手にくっつくぐらい近づいて投げる。
Sさんは高校の頃は、相撲もやっていて全国レベルで凌ぎを削っていたそうで、くっついてからの投げが強力だ。
組んだ状態から動きに重さをのせるのもうまい。


背負い投げ
動くに従い、次々と相手の体との接触面が多くなっていくように背負いに入る。
左腕の引きで相手を引き寄せる。同時に右腕を肘、上腕、肩甲骨、背中と順に相手と密着していくように回転する。

組手争いと技の仕掛け
どの状態の時にどの技に入りやすいのか、入りやすい状態をどう作るのか。
自分がやりたいことと、相手にやらせたくないことを把握しておく必要がある。
この辺の研究は疎かにしていたので、技の向上のためにもしっかりやりたい。


寝技
下からの返し(基本)
相手の膝をつく足によって、どちらの腕をとるかが決まる。同側の腕をとる。

脛車返し
高専柔道の教科書より。
相手の頭を横にどけるところがもたついてしまった。
腕と頭の間に膝を割り入れるのだと覚えておこう。

手繰り
下から相手の腕を手繰って背後に回り込む。
単に引くと畳に手をつかれるので相手の前方に引き出すように手繰る。
伏せる相手を避けるように手繰りながら横、後ろに素早く回り込む。

横返し
名称は正確ではないかもしれないとのことだったが、亀になった相手を横から返す技。
返して上になるまでが一連の流れになるように動く。ひっくり返して終わりではない。
帯と後ろ襟をつかんで相手を上方向に引き出す。
左足で相手の右腕を引っかける。
右手で相手の左肘をつかむ。
ここまでをなるべく早くする。
引っ掻けた足側に転がって返しつつ上になって押さえ込む。

帯取返し
亀になる寸前の相手をひっくり返して押さえ込む形として練習した。
仁木先生の動画で立って伏せる相手に帯取返しをかけていたのを思い出して立ち姿勢からの形も練習した。

袈裟固めからの逃れ(鉄砲返し)
脇にしめられた肘を抜く。
左腕で相手を後ろからおす。
足をかけるように追いかける。
胸の上にのせるようにブリッジをして返す。

肩固めからの逃れ(三船久蔵版)
左腕を上げられた場合、左肘を張って自分の顔の左側に隙間をつくる。
隙間側に頭が入るように首抜けの後転を行う。

襟車絞
Kさんに絞め技(送襟絞め)を警戒した状態で亀になってもらい、襟車絞めに入るとそれでも絞まる。
知らなければ防御困難な絞め技だというが、その通りだ。

2015年11月21日土曜日

『甲野善紀』講座紹介(東京近郊)

先日レポートした綾瀬の講座以外に定期的に開かれている講座を紹介します。
東京近郊で参加を検討されている方向けですので。ご了承ください。


東京武道館で行われるBULINK主催の甲野先生の講座は、東京近郊で定期開催されている講座の中では、初めて甲野先生の技を体験するのにちょうどよい。
私が初めて参加したのもここだった。

前回の記事で名前だけ紹介した『水面走り』のような最新技をはじめ、剣術、体術から、介護術や日常生活にいかせるからだの使い方いたるまで、広い範囲のかたの興味に応える内容になっている。
サッカーやゴルフなどのスポーツや、珍しいところでは競艇をされているかたなど、参加者からのマニアックな質問にもこたえてくれる。
ご自身のからだの使い方に課題や興味をお持ちのかたは参加を検討してはいかがでしょうか?
※私のブログを参考にされる場合は、ブログの内容が私が興味を持った技を中心になっているので、この点はご注意ください。


他の講座も紹介します。
私のブログを見てきたと言っても、受講料が割引になったりすることも、私に見返りがあったりすることもありませんが、甲野先生から「そうですか。それはどうも。」くらいの反応が帰ってくるかもしれません。


話をたくさん聞きたい方には、毎月第2金曜に開催されている池袋コミュニティーカレッジでの講座がおすすめです。
駅直結の会場は空調が効いていて椅子に座って話を聞くことができます。希望者に技を体験してもらいながら話が進みます。
ここは積極的に宣伝することがないので、立地条件が良いのに何故か満員になることはほとんどありません。
当日急に都合がついた場合でもたいてい参加できます。


甲野先生のアドバイスを聞いて、その場で変化する演奏家を目の当たりにしたい方(あるいは変化したい演奏家)は、不定期ですが月一ペースで開催されている音楽家講座が面白いです。
著名なプロから趣味でされているかたまで、演奏家の悩みに甲野先生がその場の即興で応えてくれます。
するとビフォーアフターで質問者の音色が変わります。変化の度合いは人によりますが、素人が聞いてもわかる変化をされる方も多く、アドバイスも他の講座では聞けない内容で、たいへん貴重な場です。
会場は回によってことなるので甲野先生のサイトで確認をお願いします。

がっつり稽古したい方は、不定期だが月一回恵比寿で開催されている中島章夫先生主催の『松聲館の今を稽古する』稽古会が断然おすすめです。
ここでは甲野先生もある意味で一稽古人です。
技の研究に集中する場面や、研究途中の効きの悪い技をかける場面、相手がうまく対応して技が効かない場面を見ることができます。
甲野先生自身、発見の多い稽古会だとおっしゃっている通り、『人間鞠』の柔道技への応用や『飃拳』による突きへの対応は、この場で生まれた発見です。
ここは一回でも甲野先生の講座に参加されたことがあるかたが対象になっています。


ほかにも不定期に開催される講座や特定団体に招かれてのセミナーもありますが、ここでの紹介はここまでとします。
その他の地域で行われるセミナーなど、活動に関する詳しい案内は甲野先生のサイトで確認できます。

2015年11月20日金曜日

サッカーで使う『謙譲の美徳』肩で相手を飛ばす

東京武道館の会場につくと先生を囲む輪ができていた。
いつもの光景だ。


唯一ここでは、私は受講者でありながらスタッフ扱いでもあるので、より積極的に参加された方々の反応を見ながら教えるように意識している。
最近は講座中に、甲野先生が私に声をかけて『辰巳返し』や『謙譲の美徳』の受けをとりながら参加者の皆さんに紹介して下さるおかげで、私が怪しいものではないと思っていただけるのか、参加者から質問されることもあるのでやりやすい。

動きを小さくして、より技っぽく見えるようにするには練習が必要なものの、『辰巳返し』と『謙譲の美徳』は初めてのかたでもできるようになる教えかたが確立できてきた。
この日も三名のかたがその場でできるようになって、感触と効果のギャップに驚かれていた。


サッカーの指導にいかしたいと参加されているかたの疑問に答えるため、ポジション争いの形で肩の接触による『謙譲の美徳』を試したところ、腕の場合と同じように相手を飛ばすことができた。
私はできたがこれを誰でもすぐにできるようにさせるのは、まだ難しそうだ。
感覚を掴めればできるはずだが、見た目の不思議さが習得の妨げになってしまうように思う。
まずは手をのばす形で感覚を養うのがよいだろう。
元サッカー青年としての視点からみても、この技を身に付けるとかなり有利になるのではないかと思う。
コーナーキックでのポジション争いに使えば相手を弾き飛ばす事ができる。
もう少し色々な形で検証稽古してみたくなってきた。



甲野先生は先日気づいた最新の動きである『水面走り』を紹介されていた。
これは何とかして身に付けたいので見よう見まねで試すが、私がやると自分で自分にブレーキをかけながら動いてしまっているのを強く感じる。
『水面走り』の名の通り、水面においた片足が沈む前にもう片方の足を運ぶような感覚が必要なはずだ。


講座終了後、韓氏意拳のUさんが甲野先生と稽古されていたが、Uさんのテンションが上がりまくっていたのが印象的だった。
動きの変わった甲野先生との交流が楽しくて仕方がない感じが動きから溢れ出ていた。

甲野先生もそうだが、Uさんのあの動きの前には立ちたくないなぁ(もちろん稽古ならむしろ立たせてもらいたいですが)。

2015年11月18日水曜日

松聲館の技法レポート『高速微震動』新発見

メルマガ動画撮影のために松聲館に行ってきました。
といっても大半は稽古の時間で、撮影は終盤にまとめて行うことになっている。


事前に先生からいただいたメールには、名古屋・関西で大きな変化があったとあり、今回も稽古を楽しみにしていた。

楽しみは、最新技を受けることだけではなく、技を受ける自分がどう変化したのかを確認できるところにもある。
私は先生を驚かせるつもりで毎回臨んでいるが、現実は私が驚かされているばかりである。
特にこの日は、自分なりに多少は解釈できてきた先生の技が、またわからなくなるほどの衝撃を受けてしまった。
これは、先生の変化がこれまでの延長線上で速さや威力が増したのではなく、新たな質の動きが発現したためだった。


『高速微震動』と名付けられたこの動きは、名古屋の山口先生との稽古で気づいたという。
『払えない突き』『柔道の組手争い』『浪之下』などの技の土台となる、全ての動きに質的変化をもたらす変化だ。
特に驚かされたのは、のちに『水面走り』と名付けられた、「先生がびっくりするくらいのはやさで距離を詰めてくる。」動きだ。
いわゆる『縮地』と呼ばれる動きだが、これまで講習会で紹介されていた、相手に向かって滑空するように近づく『縮地』とは受けた印象が違う。
足を小刻みに踏みかえつつ進み、方向転換も可能だ。
これを『払えない突き』の形で受けたが、こちらが対応しようと思ったときにはすでに間を詰められてしまっていて、文字通り手も足も出ない。
間を詰められるあいだに見えた光景は、先生が拡大されてくるかのようだった。


しかしなぜ私は手も足もでないのだろうか?
「『払えない突き』をやる。」と、事前に説明されているのだから、頭では何をされるのかはわかっている。
目はあけているので先生の動きは常に視界に入っている。
それでも対応できないのだ。


頭でわかっていても対応しにくいと言えば、節電などで止まっているエスカレーターを上るとき、普通に階段を上るよりもやりにくく感じたことはないだろうか?
普段はエスカレーターの動きを体が予測して自動的に調整してくれているので、動き続けるステップに足を掬われることなく乗れる。しかし、エスカレーターが止まっているときにもこの調整機能が意思とは無関係に働くせいで、何とも上りにくくなる。
今回の対応のしにくさに通じるものを感じる。
しかし今回の『水面走り』を受けた感触は、エレベーターよりも弓矢にたとえたほうがしっくりくる。
弓の前に立って、飛んでくる矢を掴むのは不可能に近い。これは単に矢が速いためだけではなく、矢を放つ動作がいつ行われるのかわかりにくいためだ。
『水面走り』は予測できないタイミングと、予測を裏切る速度で動かれるために、こちらが対応出来ないのだと考えられる。


対応できない理由が理解できても、実際、こちらが十分に準備をしているところに全く間に合わないはやさで近づかれるというのは、全く驚きの体験だ。

この動きは是非とも身につけたいが、その方法が見つかるかどうか。
先生からヒントはたくさんいただいたので、これを頼りに進んでいきたい。
思い出した順序に並べると次の通り。
・常に動き続けている
・胸のしたあたりからが足
・高速で綴れ足(内観でやる)
・エンジンを吹かしている状態
・小鳥が飛び立つよう(やった後の感想)
・左右の足幅が開いたまま進んでいる(やった後の感想)
・歩幅は小さめ
・水面を走るかのように右足が沈む前に左足を前に出す


最後に挙げたヒントからは、この動きの困難さが伺える。
『綴れ足』は以前から知っている動きなので理解できる。『綴れ足』による高速の足踏みの感覚があるから、『滑空による縮地』ではなく『水面走り』なのだと考えられる。


技を目の当たりにした上にこれだけのヒントをもらっても、私がこの技をできる気がしないのは、先生の説明が難しいのではなく、私の体がそれを理解できるレベルにないということだ。
体のほうで変化の準備ができていれば、以前私が思い付いて先生にも驚いていただいた『足の飃拳』のように、イメージしただけで驚くような大きな変化がいきなり訪れるのだ。


もう少し整理しておこう。これまでの延長線上にはない質の動きと書いたが、土台になっている先生の体が入れ替わったわけではない。
飃拳で纏まった体だから実現可能な動きであるのは明らかだ。
これまで間合いを詰める動きは直線上を滑空するようにされていたが、歩幅を短くすることで方向転換も出来るようになっている。
ここで注意すべきなのは、歩幅を短くしようとしたのではなく、高速で綴れ足をする『高速微震動』の内観に従った結果、歩幅が短くなったところだ。
予測できないタイミングで動かれるのは、その前に気づいた『飃拳』をセンサーにした『手づかみ』からの逃れと繋がっていると考えられる。
もちろん絶対的な動きのはやさは、蹴らない動きを要求される『太刀奪り』が無関係ではない。


このように整理してみると、私が『水面走り』をすぐに理解できないのは、その前の『飃拳』によるセンサー感覚や、『太刀奪り』の動きを体得していないためだと推測できる。
一足とびに習得できる技ではないが、先生の技を直に体験したことで、今までになかった感覚が体に刻まれた。
この貴重な経験をいかして、今後も稽古を続けていきたい。

2015年11月16日月曜日

手裏剣稽古『力みたくても力めない打剣』

Oさんの好意で貸していただいている人形町の稽古場で手裏剣稽古を行った。
そのOさんが先日手裏剣で劇的な変化があったというので楽しみにしていた。

私は先日の剣の稽古で得た感覚で手裏剣をやる計画だった。
振り上げは上方向をもらって沈み、振り下げは下方向をもらって沈む。
前者が『謙譲の美徳』で後者が『半謙譲の美徳』だ。(半分だけ『謙譲の美徳』は長いのでやめた。)

Oさん、Sさんと三人で稽古した。
Oさんの劇的な変化は本当に劇的だった。
以前の力強い剣の振りからの打剣から、まるで悟りを開いたかのような柔らかい打ち方にかわっていた。
この日は探り探りの感覚でやられていたが、気づいた当日は刺さらない感覚がわからない!ほど冴えまくっていたそう。


Sさんに質問されて甲野先生の手の内を思い出しながら説明していると、そのやわらかさに説明しているこちらがあらためて気づかされた。
こうなってしまうと、私も今までのやり方では薬指から発生する緊張が気になってやりたくなくなってしまう。
不馴れだがからだの声に従うならこれで練習するしかない。
しかしからだの声は正直でしばらくやっているとこれまでよりも良い感じになってきた。
より剣の重さを感じ取れるようになり、楽に打てるようになった。

Sさん、Oさんとも用事で稽古を終え、一人で稽古を続けた。
この感覚でやっていると、突然下からの打剣をやりたくなり、丁寧に重さを感じながら打っていると、色々と試してみたくなってきた。
歩きながら的に近づきつつ、自然に振れる腕の動きにあわせての打剣や、ここでとれる最長距離の三間での打剣、振り向きざまの打剣、危ないので決しておすすめしないが、振り向かないままの打剣。
これら全て下からの発剣で刺さった。


こうなると感覚も贅沢になってきて、上からの打剣では僅かな力みも排除したくなってくる。
丁寧にさぐってみると、数段階楽に打つ形があった。
肘を畳みすぎても、伸ばしすぎてもだめだ。
前者は剣が回り、後者は僅かだが肘に負担がかかる。


理想系に向けてのアプローチのしかたは、力みたくても力めない手の内と肘の状態を作り出すことにある。
手の内は甲野先生の手の内を思い出すことで気づき直した。
肘は陽紀さんの高いところに手をのばすときに、一度腕をクロスさせながら肩を触りながら挙げると楽だというやり方の感覚で楽になった。

これでやると結果として剣の素振りでやっていたように剣先が頭上を通る軌跡を描く。
何気なく打つなら耳の横あたりの高さから発剣するやり方も出来るが、これは前後の重心移動をうまく乗せないと投げる感覚になって良くない。
どこ形でも共通して重要なのは剣先と剣全体の重さをとらえ続ける点だ。
この感覚が抜けると剣が回り過ぎて威力が下がる。


結局終電近くまでやって終了。

毎回だが、手裏剣稽古はやめ時が難しい。

2015年11月15日日曜日

柔道練習52回目『練習はトライ&エラー』

打ち込みと立技は乱取り、寝技で押さえ込まれそうなところからの逃れ。

打ち込みで先日の感覚を大事にしたいと思ってやったが、うまくいかない。
感覚がつかめないまま乱取り稽古に入ったが、体のバラバラ感がそのまま乱取りに出てしまった。
しかし今回から乱取りでは、『背負投』などの大技と『空気投げ』は、無理でも仕掛けると決めて取り組むことにした。
仕掛けてみてわかることがある。
この日は『背負投』と『空気投』を一回ずつ、それから『内股』はも思いきって仕掛けた。
どれもかからなかったが、もう少しこうすれば、という課題は見えてきた。


『背負投』
もっともっと思いきって低く入ること。

『空気投』
左手の使い方が足りない。
投げにはいるとき、相手の隅方向への重心の移動が起きていない。

『内股』
『払腰』に入るくらいのつもりで足をあげると良さそう。

入りそうもないから入らないと言うのも感覚としては正しいのだろうが、練習では失敗して得られるもののほうが多い。
トライアンドエラーで質を上げていきたい。
立技乱取りは2分を2本に、3分を1本。前回よりも練習時間を1分伸ばすことができた。
やられた形は『背負投げ』を堪えた直後の『後車』、『大内刈』に入るタイミングを捉えられての『後車』、『後車』を堪えた直後の『背負投』だった。


寝技もリクエストして2本だけやった。
上下に分かれて攻防をおこなう練習で、私が下になって守る形で練習した。
逃げるか抑え込むかまで特に時間を決めずにやったが、これも体力的にはかなりきつかった。
1本目は足を使ってのガードがうまくいって最後は私が亀になって『待て』の逃げ切り。途中ひっくり返してからの逆転を狙ったが、うまく体が動かなかった。
2本目は下から守りつつ相手の右腕をとって下からの三角を狙い右足を首にかけたところから、相手にうまく回り込まれた。
そこから返し技を狙ったが形を間違えて、最後は袈裟固めで決められておしまい。
袈裟固めからも逃げようとしたが、逃げ切れず。
ここで体力切れ。

寝技もまた立技とは違う体力を使う。
寝技の体力もつけてもっと練習できるようにしていきたい。

2015年11月13日金曜日

剣先の感覚、刃の感覚

Oさん主宰の恵比寿稽古会に参加した。


また素振り。

感覚が変わったのが面白いのでいつまでも振っていたいくらいの感じになっている。
素振りのあとは剣の稽古をSさんとじっくりやった。

間合いや剣の攻防は普段稽古していないので感覚頼りだったが、Sさんが良い稽古になったと言っていたのでされなりには動けていたのだろう。
今思えば韓氏意拳のUさんに剣の感覚を教わったことがあるので、その時の感じなどが出ていたように思う。

超ゆっくりで自由攻防をやったが、攻め手がわからず防御に徹していた。
ゆっくりでも、剣先まで感覚があるのとないのとでは触れた瞬間の作用が違う。
感覚があると触れた瞬間相手の体が崩れる。

形稽古でもSさんのやりたい稽古が出来たようで、前回さんざん『空気投げ』の稽古に付き合ってもらったお返しになっていればありがたい。

Sさんが剣先の感覚が出ているなら剣の場合は切れる場所全てに感覚があるといいのだと教えてくれた。
手裏剣は刺さるのが先端だけだが、刀は刃の部分全てが切れる場所だ。
道具の特性を感じる面白い感覚変化だった。
これを聞いて振ると、振り下ろしたときのまとまりかたが変わってきた。



剣、剣といいつつ、この日も柔道技の稽古にも付き合ってもらう。
普段やらない腰技を受けてもらった。
『浮腰
』、『跳腰』、『払腰』、『大腰』。
接触面を柔らかく保つのは腰技も空気投げも同じ。浮かせて落とすのも同じ。
Sさんが全部
空気投げ』と一緒でいいじゃないですかと言ったが、その方が面白くて良いし、私の動きにも一貫性が出て説得力が増してくる。

『内股』、『弓落』、『渦落』とやって、『体落』をやったが、どれも浮かせる働きが出るように引き手をつかう。大事なのは浮かせる動きをもらって、特に股関節を抜く感覚で沈みつつ間合いをつめること。
タイミングが同じだけでは感覚的には駄目で、”反応”でも駄目。
”作用”しなくてはならない。
これで動くと
体落も足を使わない、空気投げ』にかわる。


あぁ、Sさんとは先週かその前あたりに関節技をやろうという話をしていたのに忘れてしまっていた。
今度やろう。

2015年11月12日木曜日

空気投げ(ちょっと実践編)

中島先生主催の動作術の会@恵比寿に参加した。
恵比寿での動作術の会は、中島先生との稽古の他、自主稽古も歓迎の会になっている。
私はいまやほとんど自主稽古しかしていないのである。


手裏剣の感覚が残っているうちに、木刀で素振りをしたかった。
横でSさんに見た目の感想をもらいながら、より剣っぽい動きを練習した。
肘から先だけで振らないように。
降り下ろすときの重さを体で引き受けるように。
前方向への重心移動が剣に乗るように。

丁寧に取り組むべきところがハッキリしてきた。

Sさんがやる剣術の形稽古の相手を努めるのも動きの質を見直す良い稽古になる。


『半分だけ謙譲の美徳』も検証させてもらった。
加減の問題ではなく、どの方向の力をどこで貰うか、というポイントに辿り着いたのは大きな発見だった。
『背負投』の形では難しくて活用しきれていないが、左腕の引きを『謙譲の美徳』の感覚で左股関節でもらい、相手の中心、下方向に向かって動くようにすると、それでもかなり動きがよくなった。

八方向の『空気投げ』でも、『謙譲の美徳』は有効に働く。
使うときは全て相手を浮かす方向で、かつ自分が沈みながら技の形に向かっていくように『謙譲の美徳』を働かせる。

今回は甲野先生に先日教わった『空気投げ』を含めた六種類の形を確認した。
説明のため新しい形を仮に『弓落』と呼ぶことにする。

『浮落』前隅
相手を前方向に引き出し、斜め前上方向に引き出すのと左股関節が折り畳まれるのが『謙譲の美徳』により一致する。

『渦落』左右前隅
相手を前上方向に引き出す力を自分の股関節で感じながら、『支釣込足』の要領で足が運ばれるように股関節を抜きつつ動く。

『隅落』左右横隅、左右後隅
右足を引くのに左腕を引き上げる力による『謙譲の美徳』を働かせる。

『鶚落』左右後隅
相手の腕を後ろ方向へ浮かせつつ押し込む力を股関節でもらって沈みつつ前に出る。

『浪落』後隅
帯をつかみ、少し浮かせつつ後方に崩してから下方向に沈める。

あらたに追加
『弓落(仮)』左右前隅
左手で相手の左襟をもって弓を引くように相手を右前隅方向に引き出す力をもらって、こちらの右股関節を折り畳み、右半身になりながら右足を前に進める。

以上、八方向の空気投げ。


実践編として、三船十段の動画を見ていて感じた動きを、Sさんを相手に乱取り風の形で試したところかなりいい感じでかかった。
何度か練習してポイントとなるところもつかめてきた。
・押して近づく
・もらって動く
・浮かせて落とす


また柔道練習が楽しみになってくる。

2015年11月11日水曜日

柔道『間合いを詰める』

柔道で相手を引き付けて技に入るとき『謙譲の美徳』を使うと、相手をこちらに引きよせることができるが、そのままの状態で引き寄せるので、下手をするとこちらが体当たりをされたような結果になってしまう問題があった。
先日の稽古でNさんがスパーでやるという、ジャブで入り身をする方法を聞いて、ここに問題を解消できるヒントを得た。
『謙譲の美徳』を半分は相手に使い、もう半分は自分に使うのである。
今まで誰かに謙譲の美徳を教えるときは、相手だけでなく自分も動いてしまうことを「まだロスが発生している。」と、勿体ないかのように言っていたが、これを積極的に利用しようということだ。
つまりどういうことかというと、相手を引き寄せつつ、自分もその力を半分だけもらって相手の方向に運んでもらう。



太刀奪りの『抜け』
柔道で大技に入れないのは、間合いが遠すぎることと、それを詰められないことに一因がある。
三船十段の動画を見ていて、間合いをつめる方法がわかった。
見た目には軸足になる足もろとも相手に近づいている。
ピョンとジャンプして近づいているようだが、私がわかったのは別の方法で、ジャンプはしない。
変わりに『抜け』を使う。
『抜け』は甲野先生がやる『太刀奪り』の方法の『巴』『虎落』『抜け』『差換』のうちの1つで、手足が先に放り出されるように前に出て、そこに体がついていくように体捌きをおこなう。
これを柔道で、組んだ状態からやれば良い。
例えば払腰なら右足を払う位置に飛ばしてやり、そこに体が太刀奪りの要領でついていけば、適切な間合いで技に入れるはずだ。



次の練習では、半分だけ『謙譲の美徳』と『太刀奪り』の『抜け』で動いてみよう。
まずは打ち込みから。

2015年11月9日月曜日

手裏剣稽古会『剣の振り、空気投げ、半だけ謙譲の美徳』

松聲館でご一緒したことのあるNさんが初参加。
常連のSさんと世話人のOさんと稽古を開始した。

Oさんはお仕事で途中まで。
Oさんは普段されている剣術と中国武術と手裏剣稽古を結びつけて稽古されているので、自分で自分が止められない状態になっている。
夜中一人で稽古を始めてしまって翌日後悔することがあるほどだそうで、羨ましいようなそうでないような感じである。


Sさんから、たいさんは打つぞという感じが出ているという感想を貰った。
気配を出しているつもりはなかったが、広背筋を意識して打っているので、背中の気配は出っぱなしと言えばで出っぱなしだ。
広背筋の意識を抜けば気配もそれなりに消えるが、重さを乗せる感覚まで消えてしまう。難しいところだが、この形では重さを乗せる感覚を育てることを優先したい。
一方Sさんは以前から柔らかい手裏剣を打たれている。
たまにSさんのやる手裏剣の質で稽古しておくと、直打法らしさを感覚的に取り戻せて良い。

先日発見した腰の落下で手裏剣がどうなるか試してみた。
この形は姿勢の関係で広背筋は解けてしまうが、『浪之下』の重さはこれまでで一番乗ってくるようなので試してみる価値はあると考えた。
やってみると見た目が楽そうに見えると、評判がいい。
腰も楽なので感触もいい。
前に進みづらいのだが、うまく重心を移動させてやれればそれも解消できる。

Sさんが先に帰り、初参加のNさんと手裏剣の技術について話ながら練習していると、剣術の素振りの感覚が強く出てきた。
感覚的には剣先が頭上を直線上に進むが、実際は関節の構造の関係で僅かに円の軌跡を描く。
この軌跡が手裏剣を打つ際の距離を調整する軌跡と一致すると、軽く、速く、重く刺さる打剣となる。
手裏剣でこの確かめてから木刀を振ると軽く、速い。Nさんが見ても明らかに速いという。


Nさんは講堂館でも練習されていた柔道有段者でもあるので、最新の『空気投げ』を受けてもらって感想をいただいた。
「これはかかる。」
さすが色々な武術に精通されているだけあって、空気投げがここまでの出来になるまでの苦労も推し量ってもらい、新たな理解者を得たりという気持ちになった。
こうなると(だいぶまえからいっているが)後は私が身に付けるだけである。
他にも八方向の空気投げを受けてもらい、落技の原理がみな同じであるところまで、捲し立てるように説明してしまったが、やはり一発で理解してもらえた。


半分だけ謙譲の美徳
Sさんがスパーリングでやるという、ジャブから入り身へのテクニックを紹介してくれた。
これが柔道にも応用できそうだった。
原理的には『謙譲の美徳』をつかうのだが、柔道で相手を引き付けるときに使うと向かってくる相手に勢いがつきすぎて、こちらから技に入りにくいという課題があった。
今回の場合は半分だけ『謙譲の美徳』を使うと言える。半分は相手がこちらに近づくのに使い、半分はこちらが相手に近づくのに使う。
『大外刈』で試したが腰の落下も使ってやると効果的なようだった。
試していないが『背負投』に入るとき、これがうまく使えると、こちらが相手の懐に入り込む時間、相手の制御を奪えるかも知れない。
そうなると全部これで良いような気がしてきた。


この日は腕相撲の強いSさんと、研究中のNさんの腕相撲の研究をしたり。
私も全く鍛えていない割に意外と健闘できたり(背中を使う)。
Nさんと甲野先生の最新術理の話と稽古をしたり。

手裏剣稽古会と題しながら、色々稽古が出来てこれはこれで充実した稽古になった。

2015年11月8日日曜日

柔道練習51回目『亀を返して抑え込む』

今日から一般の練習時間を小学生の時間からずらすことになった。
時間こそ短くなるが、これまでとは密度が違う練習が出来る。


基礎練習、打ち込みの後はSさんと乱取り。
この日は二分を三本やったが、ようやく体力が続くようになってきた。
疲れてしまっては質の良い練習は出来ない。
三分を五本くらいは練習できるくらいの体力は欲しいところだ。


乱取りで大技が出ない。
背負投はしゃがみこむくらいでちょうど良いというアドバイスを受けた。
それを聞いて試すが遅い。
打ち込みで崩しのところからしっかり練習する必要がある。


それから癖になっているようだが、相手にぶつかりにいくのを無意識に避けているようだ。
体当たりするわけではないが、重心を奪える位置取りに必要なら、押し退けてでも動かなければならない。


この日の乱取りは甲野先生に教わった空気投げが大きく崩すところまで入ったが、後は足技がようやく出る程度だった。
逆に体落と背負投で何本か投げられた。
足技にはかかりにくくなっているようで、足技のかかりにくさと手技のかかりやすさに落差があるようだ。


乱取り後、寝技の練習もリクエストして少しだけやった。

・亀を返して押さえ込む形
・下から攻めて返して押さえ込む形(高専柔道より)
・亀の防御から絞めに入る形
(高専柔道より)

上のひとつは先週もKさん(黒帯のパパさんは二人になったのでKさん)と一回おさらいしたもの。
下の二つは高専柔道の教科書にある、防御が大変に困難と言われる技で、寝技の柔道をされている方から紹介されたものだった。


私が亀を返して押さえ込むとSさんに驚かれた。
立技の感触と比べて力強く感じるのだという。
何度かやるがほとんどが押さえ込むところまでいけた。
最後の一回は押さえ込みから逃れられそうになったところを腕十字に入る動きが自然に出て、これにもSさんは驚かれていた(私も内心驚いていた)。

腕十字にスムーズに入れたのは中井祐樹先生のセミナーに出た効果だろう。


関西方面で七帝柔道をされている方から紹介していただいた高専柔道の返し技と絞め技を練習した。
下から攻めて、返して押さえ込む形も、手順を思い出しながら検証的に受けてもらって、返すところまでもっていけた。
講堂館柔道のルールではこの形になることは少ないが、覚えておきたい。
亀にたいして(に限らない技だが)、防御困難な絞技もSさんに受けていただいた。
送襟絞を警戒して両手を首にあてて亀になっているところでも、この絞め技で入るとかかる。
最後、絞り方にコツがいる絞め技でこれも身に付けておきたい。
どちらも防御困難という技と説明にあったが、身に付ければ強力な武器になる。


2015年11月6日金曜日

新発見『腰の落下』

先日、地味な発見があった。
地味というのは私にしか感じられないので誰かに話して見て貰ってという発見ではないという意味だが、実は大きな発見だったと気づかされた。


歩くときや階段をのぼるとき、膝や股関節を折り畳んで体を落下させ、その動きを貰って動くと楽に動ける。
先日階段を上ろうとしたときに突然、この落下の感覚が変わった。折り畳むというより、腰が落っこちるといった方が感覚に近い。
これで落下を発生させると今までよりも腰が楽なので、これはいいなぁ、などと思っていたのだ。
このときは本当に単に階段をのぼるときに腰が楽になって嬉しいと、そう思っていただけだった。


それが後日(と言っても数日後)、甲野先生の稽古会で聞いた、身体の右側面から見てひらがなの『し』の字の形に感じられる『身の規矩』になる感覚の説明が、自然と私の『落っこちる腰』の感覚と結び付いた。

それで暫く抜刀や歩法の練習をしていたのだけれど、確かに楽に動ける感覚がある。
楽になるのは階段をのぼる時だけではなさそうだった。



『浪之下』
浪之下は身体のまとまりを見るのに良い稽古だが、特に落下の質を練るのに適していると思う。
常連の方に膝・股関節抜きの感覚で動いた場合と、腰の落下で動いた場合とでの違いを浪之下を受けて見てもらったところ、後者の方が明らかに止めにくそうだった。
またサッカーをされていて、最近は甲野先生の浪之下に潰されずについていけるようになっている同じく常連の方にも受けて貰ったが、やはり有効だった。


『浪之上』
同じ感覚で今度は上方向だ。
我ながらこれは強力だと思う。
一度落下してから上がるのだが、落下は例の腰の落下でおこなう。
落ちたら、今度はその動きをもらったまま上がる。
もう少し詳しく説明すると、腰の落下で体幹部とともに肘を落としつつ、わずかに前方向の重心移動を発生させ、その動きをもらって今度は指先を先端として『辰巳返し』に近い感覚で手を挙げる。
もちろん落下と前方向への重心移動は小さければ小さいほど技としては高度になっていく。


『大外刈』
柔道未経験者の方に、腕を突っ張って距離をとるという、『大外刈』の単純な防ぎかたを説明して、力で入る場合と、腰の落下で近づく場合の違いを検証した。
腰の落下で近づくと、腕が突っ張れずに入れる上に、近づいた時点で腰が崩れるという現象が起きた。
だいぶ条件を限定してしまったので、乱取りなどでどうでるかはわからないが、動きの質をこの方向で変えてみるのはありだろう。
何より腰が楽なのだから、楽で効果があればそれに越したことはない。


『背負投』
これも同じ質で動ければよさそうだが、向き変わる動作が階段をのぼるときの感覚と遠いためにやりにくい。
応用するためには腰が落ちる感覚が普通になってからが良さそうだ。

2015年11月5日木曜日

松聲館の今を稽古する

恵比寿で毎月開催されている中島先生企画の甲野先生との稽古会に参加した。
『松聲館の今を稽古する』と題されるこの稽古会は、講座ではなく稽古会である。
甲野先生ももちろん、参加する我々も同じ空間で稽古するという企画で、
新しい発見が生まれることの多い、大変興味深い稽古会になっている。


・柔道技に有効な、弓を引く感覚による甲野先生の『空気投げ』。
相手の足の位置によって左右どちらから攻めるか判断する。


右自然体、順に組んだ場合で相手が右足を前に出していたら、右手で左襟を引き出し、左手でその襟をつかむと同時に右手は相手の左肘下に差し込む。
左手肘を弧を描くように開きながら引き、同時に相手の肘を下から挙げると、相手は大きく崩れてそのまま投げられるか、何とか足で残ろうとする。
足で残ろうとした場合には内股のように右足で相手の左足を付け根から跳ね上げると良い。


・身の規矩(みのかね)
四方輪かリクライニングシートの感覚か、身体の右側面から見ると『し
』の字のようなルートを通る力というか、感覚があってそれにしたがって動くという。
久しぶりに先生の抜刀を見たが、以前とは違う雰囲気で、動きにも変化が現れ始めていた。
普通に動くと(感覚的に)横のラインが出るがそれが出ないように動くのだという。
抜刀だけではなく、納刀も変わりそうだった。切っ先と鯉口を合わせにいく感覚とは全く異なる感覚での納刀になりそうだとのことだった。
まだこの日やり始めたばかりで先生も探り探りという感じだったが、見るからに今までとは違う質の動きが生まれてきていた。
この日は先生が抜刀をやるのをずっと見ていてもいいんじゃないかと思えた。
体を折って畳むのではなく、圧力がかかって縮むように、但し全体が太くなって縮むのではなく、真ん中辺りが膨らんでくるように縮むのだという。


続いてその身の規矩に沿って体術への展開を試みる。
座りでの『正面の斬り』を受けたが、おそらくただただ身の規矩にしたがって動こうとされていただけだと思われるが、受けている側としては接触面の向こうに静かに存在する大きな力があるように感じられて非常に興味深かった。


後で先生自身が分析されていたが、体術に応用するには抜刀で身の規矩を作ってからの方が良さそうだとのことだった。

この日は他にも稽古したが、最後の最後に手裏剣を見ることができた。
恵比寿の道場では床や壁を傷つけてはいけないので手裏剣はやっていないのだが、この日は甲野先生特性の真鍮製のキャップを付けた手裏剣と御座を使って実現できた。
三間強の距離からでも至近距離からでも同じように刺さる。
御座の後ろから見せていただいたが、きれいな直打法の軌跡を描いて飛んでいた。


非常に得るものが多い講座で、個人的にも大きな発見があった。
長くなったのでこの話は次の記事にしよう。

次回の開催は確か12月の3日だったと思うが、中島先生からの正式な発表を確認していただきたい。
参加資格は、「過去1度でも甲野先生のセミナーに出たことがある人。」です。
参加資格を得たい方は、11月13日に毎月第2金曜日、池袋コミュニティカレッジで講座が開催されているので、そこに参加されるかご都合の合う方は11月20日(金)の綾瀬にある東京武道館で開催されるセミナーに参加されると良いと思います。



2015年11月1日日曜日

柔道練習50回目『新メンバー加入!!』

新たに中学生が参加することになって、一般の部が賑やかになってきた。

打ち込み、投げ込み、乱取りとセットで練習できるようになって、充実した練習が出来るようになってきた。

惜しいのは体力不足。まだまだ練習したいのにバテてしまって体が動かなくなってしまう。
これも少しずつ解消していきたい。

Sさんと打ち込みと乱取り

新加入のSくんと打ち込み
最後にKさんと亀を返して押さえ込む形のおさらいと、返しながら送襟締に入る練習を一回ずつやって終了。

一般の部として練習時間をずらす話も出てきました(^-^)v
道場が盛り上がってきて嬉しいです!!