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2015年12月29日火曜日

松聲館速報『ひもトレからの展開』-稽古納め-

メルマガ動画の撮影で松聲館へ行ってきた。
今年の稽古納めだ。

甲野先生に最近というか昨日の出来事である『集注』によって体が変わると見える世界が変わる体験と、最近の手裏剣について報告した。
手裏剣は先生の前で直打法の重さを感じて打つテイクバックが要らない打ち方と、下段打ち、背面打ち、寝打ちを披露させていただいた。
また手裏剣の種類によらず同じ感覚で打てるようになったことも報告すると、松聲館では見たことのない鉛筆タイプの細長い手裏剣を渡され、これも実演した。
「けっこう打てるようになっていますね。」と甲野先生から言われたのは嬉しかった。
そのあとであらためて見せていただいた甲野先生の、『謙譲の美徳』を絶妙な加減で取り入れた打剣は見事だった。


■ひもトレで展開する武術の動き。

甲野先生の高速微振動がひもトレで変わった。
これまで骨盤の高さあたりで振動していたが、ひもトレでへそに紐を巻く感覚を得たのをきっかけに、振動する位置をへその上あたりに変えると『払えない手』が『触れると跳ばされる手』に変わった。
本当に触れると跳ばされるのだが、一緒にいたKさんと二人でお互いに試してもそのようなことは起きない。

この日だけでもひもトレをきっかけに太刀奪り、座り正面の対応、襟取りの斬り落とし、斬り込み入り身、柔道の返し技など一気に技の質が変化している。
詳しくは夜間飛行から発行中のメルマガか、甲野先生のセミナーで確認していただきたい。


難しいと言われている『人間鞠』がようやく私もできかけているようだ。
しゃがんだまま弾み続けるうさぎ跳びが出来るようになって、その感覚で『人間鞠』をやったところ、少し前に出ながら弾む動きがでた。

またひもトレだが、大転子あたりに紐を巻いて垂直にジャンプをしはじめるとどこかの部族のように垂直跳びが止まらなくなる。
道場の畳がまるでトランポリンになったのかと思えるほどに跳び続けた。
紐トレ繋がりでたすき掛けの感覚で拳立ての格好になり、胴体を真っ直ぐ落とすと『拳立て人間鞠』とも言える跳ね続ける拳立てが出来た。
なかなかコミカルで面白いのでリクエストがあればお見せしたい。


今年の稽古はこれでおしまい。
稽古をご一緒した方ももちろん、当ブログを読んで下さったみなさま、
今年一年ありがとうございました。

来年も引き続きお願いいたします。



2015年12月28日月曜日

手裏剣稽古(後編)『形』『集注』

この日は途中から韓氏意拳の内田秀樹さんが来てくださった。
Uさんからはテクニックではない、武術の根本のところを教えていただいた。
それは、『形』と『集注』について。



根岸流手裏剣術にある『卍の形』だったが、単なる手順とポーズではなく、形が要求するものについて着目して取り組む。

それにしても内田さんとの稽古で教わったことを文字にするのは難しい。
どの流派のことについて書くときも、教わった通りのことをブログで表現しきれてはいないのだけれど、どのみち理解できた範囲でしか文字に出来ないので開きなおって書いている。
それにもかかわらず
内田さんとの場合は特に難しいと感じる。


『形』が要求するものは何か。
なぜ始めの構えから次の形に移るのか。
その間に何が起きているのか。


内田さんからの指示は、

無いところに意識を向ける

というもの。

これにしたがって意識を向けると体が変わっていく。
この変わっていくときの状態というか変わっていくことを『集注』というようだ。
ちなみにこの『注』の字はこの稽古で書く場合、これで正しい。



始めの構えでは肩から肘。
 目の後ろに視線をおく。
 首
 肩
 肩胛骨の間
 右肩から右肘
 左も同様
 腰
 仙骨
 尾てい骨
 小指側と手首、左右
 鼠径部
 下腹
 膝の裏 無いところ
 足首 無いところ


無いところに意識を向けていくと体が下に沈んでいく。
順番や規則性はないので、無いところに目を向けることを続けていくこと。
体が沈んでいくことが目的ではない。
姿勢を意識的に作ろうとしないこと。無いところに目を向けること。


卍の形では、左右に腕を伸ばした格好からはじめて、無いところに意識を向けると体が結果として沈んでいく。
沈みきる前に左肘と腰に意識を向けると左半身になって手裏剣を構える体勢に移行するのでそこでさらに無いところに意識を向ける。
『集注』が高まる(表現があっているか分かりません)と打つしかなくなるので、左手を下げると右手が自動的に前に出て手裏剣が発剣される。


この『集注』によって、体が次の形に移行することや、打つしかなくなる感覚が『形』が要求するものだと感じることができた。

『形』の要求を満たさなければ手裏剣を打つ気になれない。
『形』が体に打たせてくれないのだ。


このような稽古ははじめてで、衝撃的な感覚だった。
衝撃的だったのは『集注』によって導かれる体勢のきつさもそうだった。
内田さんにはしゃがむ『形』や座ったままの『形』などいくつか指導していただいたが、ある形では膝の裏までいったところで体勢を維持することができなくなって浮き上がってしまった
具体的にきつい場所は足の筋肉だが、苦しさとしては息を止めて水のなかにいるような苦しさだ。
筋トレのスクワットが体力の限界で出来ないというきつさとは種類が違う。



カリも面白かった。
自分の範囲からでないということ、アングルを切るということ。
カリのイメージは、日本武術が持っている伝統文化的なイメージではなく、実戦的で生々しい殺伐とした怖いイメージだったが、『集注』の側面からのアプローチに触れたお陰でそのイメージが少し和らいだ。
興味深かったのは、こちらが『集注』してスティックを構えていると相手が適当に攻撃してこようとしても体がそれを制する動きをとってくれることだった。
カリのテクニックは全く知らない私でも相手の動きがわかるようになり、それに対して動くことができたのは驚いた。
これが示しているのは、状況に対処できる体になっていれば、動けるということだ。テクニック以前の根本的なところだと感じた。


他に、投げ技でも相手にとらわれないで組むことや、投げる動きを着物からもらえる感覚に従うことで細く、速くすることなど、やはり文字にしきれないことを教わった。


私からは情報交換の材料に手裏剣稽古で気づいたことをいくつかお伝えしたが、なかには内田さんにとっても有用ものがあったようだった。
来ていただいたお土産になっていれば嬉しい限りだ。



今回はひときわ濃い稽古になった。
今年の手裏剣稽古はおしまい。
Oさんをはじめ、みなさま本年は大変お世話になりました。
来年もまたお願いいたします。

手裏剣稽古(前編)『挙げて下げる』

Oさんのご厚意でお貸しいただいている人形町の稽古場で手裏剣を稽古した。
そのOさんは忘年会で埼玉県某所へ行ってしまったが、Oさんが形状の異なる手裏剣を数種類用意してくださったと言うので、試し打ちを楽しみにしていた。


手裏剣の種類が一気に増えた。
従来の甲野式小型、一回り大きい前重心のもの、小型コンクリート針、一回り大きい細型、細長い鉛筆型にそれから千枚通し。
それぞれ打つ感触を確かめていった。


中でも千枚通しは特別で、距離特性がはっきりしている。
極端な前重心のため、一間以内の距離ならならかなり適当に打っても刺さる。
それ以上の距離になると下を向いてしまい途端に刺すのが困難になる。


打ち比べてみると、慣れのせいもあると思うが甲野式の打ちやすさは抜きん出ている。
コンクリート針と細い小型は距離を出しにくいがしっかり刺さり、手の内に完全に隠れるので暗器としての性能は高い。
大きめの前重心のものは、三間の距離に剣の性能がフィットしていて、余計なことをしなければ三間がきれいに刺さる。短い距離ではやや調整が必要なように感じた。
面白かったのは細長い鉛筆型だった。
この中で一番回転しやすく、刺さりにくい。
回転しやすいというのは、手首の不要なスナップが出やすいと言うこと。
スナップは直打法には不要と考えている動きで、これが出ると首落ちが早まってしまい刺さらない。
直打法の感覚ができているか確認するには適していて、初心者が始めの練習から使うには厳しいように感じた。
これは私が甲野式の性能のよい剣に慣れているせいもあるかもしれない。


小型のコンクリート針を打っているとその軽さのため、肘に負担を感じることがある。
例えるならピンポン玉をゴルフボールと同じような感覚で遠くへ飛ばそうと全力投球したときの空振り感覚というか、腕の振りを道具が受け止めてくれないので、こちらに返ってきてしまう感じがする。


これに違和感が生じたので手裏剣なしで手を挙げ下げすると当たり前だが肘に負担はこない。
"手裏剣を打つ"
を、
"手裏剣をもって手を挙げて、下げる"
に変えて試すことにした。


手にした手裏剣の形状や重さが変わっても、それを感じて、ただ手を挙げて、下げる。
面白いように形状に関係なく剣が刺さる。


手のひらで重さを感じて打つ感覚がこの助けになってくれる。
距離にもよるが、この感覚があるとボールを投げるときに必要なテイクバックも手首のスナップもいらない。
背を向けたまま打つ『背面打ち』や寝たまま打つ『寝打ち』をやるにもこの感覚が必要だ。



この日は途中から韓氏意拳の内田秀樹さんが来てくださった。
Uさんからは手裏剣のテクニックではない、もっと根本のところを教えていただいた。
それは、『形』と『集注』について。



手裏剣稽古(後編)に続く。

2015年12月27日日曜日

甲野善紀新刊『出来ない理由は、その頑張りと努力にあった』

平尾文さんが聞き手と編集者をつとめた一冊。
甲野善紀先生に編集者の平尾文さんがインタビューする形式で書かれています。

甲野先生自身による動きの説明は、内部感覚を表現するためにどうしても難解な解説になってしまう。
聞き手の平尾さんは、武術稽古の経験がない立場をうまく活用されていて、甲野先生からわかりやすい説明を引き出してくれています。

技の解説でも平尾さんの合いの手がうまく効いています。
単なる個々の動きの説明だけではなく、新たな発見を呼び起こしたきっかけとなる話や、その前の気づきからの関連にも内容が及んでいるので、甲野先生が稽古を進めるなかで次々と新しい動きを発見していく様子が会話の中からうかがえます。
本人の説明だけでは省略されてしまうような内容も、平尾さんが聞き手となることで省略されずに会話の流れの中で触れられているので、最近の技を理解する上でもわかりやすい内容になっています。

技の解説にも多くのページが割かれていますが、タイトルの通り、稽古の考え方や上達の仕組みの話もしっかり書かれています。
セミナーに出てもここまでの内容をわかりやすく説明してくれることはないので、貴重な一冊だと言えます。

ただ、読みやすいとはいっても技の解説を読んだだけで理解するのは難しいと思います。
動きのイメージを補足するための動画が公開されているので、それも合わせて参考にされると理解の助けになると思います。
しかし、それでも技を理解することは難しいでしょう。
そうなるとセミナーで技を受けてみるしかありません。
しかし実を言うと受けてもわからないことのほうが多いです(笑)
ではどう取り組めば良いのでしょうか?
武術稽古以外のスポーツや日常生活にも当てはまる悩みかもしれませんが、そのヒントも平尾さんが聞き出してくれています。



2015年12月25日金曜日

構造動作トレーニング-Takahiroラボ-胸郭を立てる

構造動作トレーニングの研究回である『Takahiroラボ』に参加した。

最近は骨盤を『前に倒す』とは言わないようにしているらしい。
『前に』と言われると、無理をして前にポジションを持っていっている感覚になってしまうからだそうで、『立てる』と表現しているそうだ。
実際、骨盤で言えば恥骨を底面にして立たせたポジションが骨盤に着目した場合のニュートラルといえる。
確かに言われてみれば『坐骨結節が後ろから出る』や、『恥骨を前に出す』と言われるよりも、無理して頑張る印象は薄くなる。



正座で骨盤がニュートラルになるポジションをとり、胸郭を立てる。
ここで行う深部感覚トレーニングは、肋骨と肩胛骨に触れてもらうだけの大きな刺激のないシンプルな内容だ。
しかしこの、胸郭の深部感覚を呼び起こすトレーニングを経ると、何となく胴体と認識していた感覚が改められて、胸郭の存在が現れる。


続いて胸郭を立てた状態で、肘を持つだけの、上腕の深部感覚を呼び起こすトレーニングを経ると、上腕に対する意識が濃くなり、腕を挙げる動作が軽やかになる。


自分の体がどうなっているかをはっきり意識できるのと出来ないのとでは、動作の精度に差が出てくる。
軽くなれば体感的にも違ってくる。
構造動作トレーニングは、正しいポジションと動きを体に刻み、自分のものとしていくトレーニングだ。



大阪で『重さを乗せるスクワット』をテーマでセミナーをやったところ、なかなかできる人がいなかったという。
相手の手に遠慮してしまって自ら引いてしまうか、重さをかけようとして寄りかかってしまうのだろう。
これは手のひらが触れていることによる誘いの作用によるものが大きいと考えられる。
解消するアイデアとして、手を触れない位置で一度素振りをしてから、相手に近づき、やはり手が触れないように相手の手のひらを少しだけ下に構えてもらった上で、素振りと同じようにしゃがんでいくと良いのではないかと提案した。
これで少しはできる人が増えると思うがどうだろうか。



セミナー後は居酒屋で食事会。
酔った席での話だが、中村先生が名古屋で私を呼んで武術稽古会を開いてみたいと言う。
じつに楽しそうだが、家族を置いて遠出は難しいと言ったところ、家族で来て奥さんと子供たちは中村よし子先生と子供たちとで遊んでもらえばどうかと提案された。
その手があったか!というか、その手は沖縄旅行で使っていた。
しかしあのときは家族をホテルに置いて稽古に行っていたが、今回は違う。
家族旅行なので旅費も宿泊費もこちらで持てて、あとは会場と日程と言うことになる。
話はここまでだったが、来年どこかで実現するかもしれません。

2015年12月21日月曜日

甲野善紀『ひもトレ』音楽家講座

白川さん主催による甲野善紀先生の音楽家講座に参加した。
場所は代官山の『晴れたら空に豆まいて』という、畳敷きのイベント空間。
この会場の講座に参加するのは二回目だが、独特の雰囲気があり、いつもと違った展開になる。
特に懇親会の雰囲気が気に入ってしまった。畳のせいだろう、参加者全体がリラックスした状態で臨めるのがよい。


この日は懇親会で音楽家の方がピアノを弾いてくれていたりして、音楽家講座とこの会場ならではの独特の雰囲気を楽しめた。
個人的には白川さんがひくピアノを聴けたのが嬉しかった。
うちの娘が最近ピアノに興味を持っているようなので、余計に惹かれたのかも知れないが、娘が音楽をやるなら白川さんのように楽しんでもらいたい。



この日はスペシャルゲストにバランストレーナーの小関さんが来られていた。
甲野先生から評判はうかがっていて気になっていたが、初めてご本人から紐トレの話を聞くことが出来た。


紐トレの効果は驚くような内容のものもあり、手軽さと効果のギャップが大きいと感じるものだった。
甲野先生もすっかり気に入ったようで、数年前のスポンジ以来だろう、積極的に取り入れようとされていた。
スポンジのときは、先生が技の探求ではなく道具探し路線に走るのを懸念していたが、今回の紐トレは道具が決まっているし、不自然に体を矯正する使い方もしないので私も安心して見ていられる(笑)


それにしても紐トレの効果は興味深い。
・走りのパフォーマンスが上がる。
・呼吸が深くなる。
・力強くなる。
・バランス力があがる。
紐を巻いただけでこれらの効果が得られると言われてもにわかには信じがたい。
しかし、今回の音楽家講座で相談にこられた方々の『音』が、体に紐を巻いただけで素人にもわかるほどに変化するのだから、効果は明らかだった。


今回は甲野先生からのアドバイスも紐を巻きなさいというものが多かったが、刀を当てて体の滞りをなくす(?)対応による変化も劇的なものだった。

紐はまだしも、刀による変化は毎回受けるわけにもいかないし、普段はどうすれば良いのか受講者は困ってしまうかもしれない。
確かにすぐには同じ状態を再現できるようにはならないだろうが、最近甲野先生が『虎ひしぎ』を手の形を変えずにできるようになったように、感覚を残しておけば紐や刀がなくても自分の体で再現できるようになるのだと思う。
そのためには一度でもいいので体がその状態になることが重要になってくる。楽な状態の存在を知ることで実現することへの現実味が増すのだ。
とは言え、知っているだけでは体に変化は起こりにくい。普段やるべきことは自分の体を感じて過ごすことだと考える。



甲野先生の新刊『出来ない理由は、その頑張りと努力にあった』が出たばかりで、さらにその新刊に私の名前が三回も登場するということもあってか、講座中に私が『謙譲の美徳』を紹介するという私にとってのサプライズもあったが、そのおかげもあって、その後の講習会では興味を持たれた方々から声をかけていただき、『謙譲の美徳』と『辰巳返し』のやり方をお伝えすることが出来た。
教え方もほぼ固まってきていて、今回はお伝えした全員の方にその場で出来るようになって貰い、ずいぶんと喜んでいただけた。
技として見せるにはやり方を変えずに動きを小さくしていく必要があるが、出来なかったことが出来るようになる面白さは十分味わっていただけたと思う。
また少しでも体の面白さに興味をもってもらえたら嬉しい限りだ。



講座の内容とは直接関係ないが、個人的なヒットは、浜松から参加されていたKさんの技への対応力だった。
Kさんは小柄な女性なのだが、そのつもりで技を加減してかけようものならいっさい通らない(笑)
ならばと気を取り直してかけてもなかなかかからない(笑)
いくつかの動きは説明通り技が通ったが、通ったと同時に安心した経験はこれまでになかった。
なんと甲野先生までもがKさんを崩したあとで「よし!」と言われていた。こんなこと常連の我々でも一度も耳にしたことがない。
これには笑ってしまった。



2015年12月20日日曜日

柔道練習56回目『内股』『跳腰』『払腰』

Sさんがお休みで、Kさんと練習した。

「たいさんはこの技も打ち込みをやっておいた方が良いです。」と言われたのは、『内股』『跳腰』『払腰』に共通する入り方だった。


足捌きの確認。
右足を90度左に向けながら相手の右足前あたりに出し、左足は踵が相手に向く向きで右足と横に並ぶ位置に出す。

釣り手は上に、引き手は手前に。
自分が近づくのではなく、相手を持ってくるように引き付ける。

上体は正面をキープして相手の体がぶつかってくるようにする。

次の動作をスムーズにするため、顔は後ろに向ける。
ここまでは内股、跳腰、払腰で同じ。
相手の状態で何をかけるか決めて良い。

相手と胸があった状態から、釣り手と引き手で大きく円を描くようにしながら上半身を下半身の位置まで横回転させる。
この動きの時に右足をどう出すかで技の名前が決まる。
縦回転は釣り手の方向に発生するが腕だけではなく、跳ねあげる足と上半身の傾きによりおこなう。


体が大きい人は奥襟を持って最初から払腰、足の長い人は初めから内股を狙ってもいい。

うまくいったときは相手の体がふわりと浮いてくる。
上半身から崩して足を掛ける足技とは異なり、腰に相手をくっつけて回し投げるので、足を使わなくても相手は投げられる。

重要なのはいかに相手を浮かせた状態でくっつけるかだ。

2015年12月18日金曜日

足の『辰巳返し』

Oさん主催の恵比寿稽古会に参加した。
次週は別件で不参加なので今年はこれが最終回。


今日はみなさん都合が悪かったらしく、私とOさんの二人稽古になった。

Oさんは少し前の私のツイートを見ていてくれたようで、『謙譲の美徳』による『大外刈』を受けてもらって、その感想などをいただきながら、Oさんからも新しい感覚の投げを教わった。

主に足技の形で検証したが、教わった動きは相手に寄りかからずに動くという質的な違いが重要で、応用の幅は広いと感じた。

特にOさんの提案で試した『謙譲の美徳』で相手を動かしてからの、寄りかからない動きは、感覚を掴めば相手にとって予想しにくい質の投げになるようで、非常に面白かった。
Oさんにも言われたが、私の感覚にあった形を見つけて練習できるようになると、また違った面白さが出てきそうで楽しみだ。
是非自分の感覚としてものにしたい。

起倒流の形のいくつかも、同じ動きの質で試したが、どれも柔らかい接触面を保ったまま、重心の移動によって崩される感覚が心地よかった。


足を掛けて重心を落とした相手の足を浮かせるこの動きは、私の感覚でやると『足の辰巳返し』だった。

この感覚は面白い。

2015年12月17日木曜日

腕(かいな)をかえす

恵比寿での稽古。

Sさんと稽古した。
三船十段の柔道を身に付けるために考えた練習方法を試した。板張りの床では厳しいと考えていたがゆっくりやれば悪くない稽古が出来そうだった。
リラックスしたまま相手の動きを抵抗せずに受ける練習。私の構想ではこの続きがあるが、それはこの先の話だ。
つくばのKさんにご協力いただいて形にしていきたい。


これに近い要素を練られそうだということて、Sさんの剣術稽古の相手をつとめた。
同じ流れで小太刀を持った『太刀奪り』を久しぶりにやったが、気持ちよく動けた。
条件
・Sさんは剣を上段に構える。
・私は小太刀を右手に持つ。
・お互い間合いを詰める。
・Sさんは打てるタイミングで真っ向に打ち込む。
・私は捕れるタイミングで入って止めるか、かわして制する。


かなりの確率で打ち込みを防ぐことが出来た。相手の打ち気をとらえて動き出せたので動きにも無理がなかったように感じた。


『肩車』の研究。
足を抱えてはならないルールなのでどうすべきかという検討稽古。
サンボの動画で見た形はうまく行きそうだったが、本屋で立ち読みした井上康生さんの解説によるやり方は思い出すことができなかった。
それでも根本原理を、「相手が崩されて足を出したくなったところにつっかい棒を出し、つまずきそうになるところを転がす。」として投げるとして考えてみると、形が自然と見えてきた。
また本屋で確認してみたい(買えよ)。


『隅返』
相手の『背負投げ』が潰れて、背を向けてしゃがんでいる状況下、防いだ側は何をするか。
いくつかあるうちの1つが『隅返』だ。
立ち技からの捨て身だけではない、有効な場面がこんなところにもあったとは。
相手の懐下に回り込みながら差し込んだ足を相手の膝裏に引っ掻ける。



たまたま本屋で見つけた相撲の技術本を立ち読みし始めたら止まらなくなってしまって、けっこう読み進めてしまっていた。
面白いと感じたのは、投げをうつ仕組みがシンプルだということ。
これはルールによる進化の結果だと考える。
相手を土俵から出すか、足の裏以外を土につければ勝ちだ。
なるべく倒れにくい姿勢で、なるべく相手に大きな力がかかる動作を追求する。


投げれば勝ちにつながる点は柔道と同じだが、柔道のように投げ技が細かく分類されておらず、決まった技の打ち込みや投げ込み練習はない。
これはルールに導かれて、投げの本質的なところを稽古した結果だと考えられる。


この日は相撲で使う『かいなをかえす』 とはどういう動作か、Sさんに受けてもらい色々試した後で中島先生に聞いてみた。
腕撓関節から動ける状態で上腕を背中側からあげるようにして相手に押し付けるようにする。
逆に脇を締めるとは、同じく腕撓関節から動ける状態で、上腕を体側に寄せる動きになる。
見た目には同じに見えても、単に脇の下が開いたり閉じたりする動作ではない。


柔道でお互いしっかり組むと、『背負投げ』にも足技にも入れないような近い間合いになることがある。
捨て身技に入る手もあるが、相撲の投げがうてれば強力な武器になる。


帯を掴めれば理想的たが、相手の腕を抱えての上手投げなどは応用の幅がひろく、そのなかでも重要な要素となる『かいなをかえす』動作は正しく身に付けたい。
道場のKさんは高校の頃、格技部で相撲と柔道を、全国区レベルでやっていたというが、あのずっしりとした重みは相撲で培われたものに違いない。
こんどは柔道だけでなく相撲も教えてもらえるか聞いてみよう。

2015年12月15日火曜日

『水面走り』で階段をかけ降りる

甲野先生が最近気づいたという『高速微振動』による『水面走り』について、私も最近考えていた。

娘といったアイススケートでも『水面走り』に使われていると思われる、上体を股関節の前に垂直に落下させる状態を継続して滑ってみたりと、体感的にも手がかりがつかめていたように感じていた。


そんなある時、階段を降りる場面で、ふと『水面走り』の感覚が浮かんだ。
感覚にしたがって重心が移動するのに任せてかけ降りると、段差や階段の幅に関係なく、滑るようにかけ降りることができた。
両足は一定の幅に開いたまま、スキーのストックのように、滑りの邪魔にならないように突いていく感覚だった。


かけ降りながら頭に浮かんだのは、(これは間違いない!)というものだった。

(これは甲野先生に報告しなくてはならない!)
と思いながら目を覚ましたら、会社にいく時間だった。


前日いったアイススケートの感覚のせいですかね?
夢のなかでも稽古しているとは我ながらあっぱれです。

2015年12月14日月曜日

新型手裏剣の試し打ち

Oさんから、新しく手裏剣が手に入ったので試しに打ってみて感想を欲しいと連絡があり、人形町の稽古場へいってきた。


そこには、五寸釘にテープを巻いたもの、コンクリート針状のもの、甲野先生デザインの手裏剣の断面を丸くして少し大きくして前重心にした棒手裏剣が用意されていた。

コンクリート針タイプは、小型、計量で、細く、暗器としての性格が強い。打って刺さる感触はシャープで、威力はその重さから想像した以上に出ているようだった。
五寸釘も頭にテープを巻いたことで、近距離ならば直打法の感覚で打てるようになっていた。改良を重ねればもっと飛距離は延びそうだ。
丸型の棒手裏剣は、丸みのせいで滑りやすそうな感覚だが、馴れれば問題なく、何より重さと前重心の効果で威力が相当に出る仕様になっている。
十分稽古に使える代物だった。


最近打ち方の工夫を始めたが、道具を変えて打ってみるのもまた面白そうだ。
また終電まで帰れない稽古になりそうで怖いが仕方がない(笑)

2015年12月13日日曜日

柔道練習55回目『返されない袈裟固め』

KさんとSさんと練習できた。

打ち込み
・大外刈
・小内刈
・大内刈
・背負投げ
・体落

乱取り
・2分を2本
・アドバイス 数点

寝技
・亀を返す 前から
・亀を返す 後ろから
・返されない袈裟固め
・上からの攻め
・下からの防ぎ

乱取りは少な目だったが、寝技の練習が充実した。
おっさんになってから上達するのは体力的になかなか大変だが、理論的な話はこれまでの経験が理解の助けになってくれる。
無駄な練習をしないで済むのがせめてもの救いか。
部活の時とは違って、楽しいので体力と時間が許せば、いつまででもやっていたい。
やればやるほど、上達するのだから当然だろう。
子供たちに教えたいのは、試合の勝ち方などではなく上達の楽しさだ。
今のところ指導者になるつもりはないが、せめて一緒に練習する子供たちには、練習態度でそれを伝えていきたい。



乱取り
『謙譲の美徳』による『大外刈』を仕掛けたつもりだったが、Sさんに思いきり返された。
動きのなかで効果的にかけるには、感覚変化を起こしておく必要がある。
掛けたつもりで、掛かってないのだ。

Kさんからのアドバイス
・背負投げの入り方
見た目には自分が相手の懐に低く入り込む形になるが、動きの質は自分が技を掛けたい空間に相手を引き出すように仕掛ける。
引き出す空間が必要なので、あまりに引っ付きすぎた状態からは『背負投げ』に入れない。

・投げきる足技の掛け方
足だけだしてペチペチやっても何も起きない。牽制に使う方法もあるが、投げきる足技も使えた方が良い。
背負い投げ同様、くっつきすぎると相手を引き出す空間が無くなってしまう。
引き出したらなるべくくっついて技を掛ける。

・足技の返しかた
相手の足技が来ることがわかっている場合は、堪えつつ腰を落として、刈り返すと良い。

・近距離でもつれたときの投げ方
腰を相手に密着させつつ、タイミングを見計らって腰を前に入れ、『大腰』をかける。
私がSさんとの乱取り中、横から帯を持ったときはチャンスだったが、捨て身気味に投げを打ったので、足を出してこらえることが出来た。体を密着させて崩せば投げきることができる。

寝技詳細
亀を返す 前から
帯と襟で相手を引き出して、左足を相手の右脇腹から差し入れて相手の右腕脇に引っ掻ける。
同時に右手で相手の左肘の胴着を掴み、左に横回転してひっくり返す。

亀を返す 後ろから
帯を持ち上げて相手の腰を浮かせ、浮かせて出来た両脇腹の隙間から両足を差し込む。
足を差し込んで確保した隙間から、同じく両腕を差し入れて、左右の襟をそれぞれ左右の腕で掴む。

袈裟固めの逃れ
相手と並行になるくらい追いかけて密着し、肩ブリッジの角度で『鉄砲返し』を打つ。
他の寝技からの逃れかたも同様に、肩ブリッジを打ちやすい位置を取れれば『鉄砲返し』の要領で返すことができる。

返されない袈裟固め
「これを教えると逃げられなくなるので教えたくないのですが。」
という前置きで教えていただいた。
相手に密着されないように逃げる。
腰を相手から遠さまけ、背を見せないように仙骨を畳につけるようにする。

足を絡まれないように、膝は立てない。



からの、娘とアイススケート。
ちょっとしんどかったが、重心位置を探るいい練習になる。
娘も楽しめて一石二鳥だ。

2015年12月10日木曜日

構造動作トレーニング『肩・肘・手首・胸郭の深部感覚』

恵比寿での稽古。


東京武道館でお会いした方に中島先生の講座を紹介しているのだが、
その内の1人で消防士の方が参加されていた。
私は自分の稽古ばかりでご一緒出来なかったが、楽しまれていた様子だったので
紹介して良かった。

Sさんとの剣術稽古の後、中島先生から最新の構造動作トレーニングで紹介された
深部感覚トレーニングを教わった。

骨の真っ直ぐを感じるというシンプルな刺激を受けた体は、
その感覚を取り戻し、動き始める。

今回は腕に対するアプローチを行った。
肩・肘・手首・胸郭。
感覚があがると、腕が軽くなり、意識が通い始める。
自分の体の輪郭がはっきりと感じられるようになるのが面白い。

武術をやるのであれば、この感覚の延長上に道具の感覚がくるべきだろう。
やはり、体は動きの土台である。
少しもおろそかに出来ない。
また中村先生にもお会いして直接刺激をいただきたい。


稽古後は、中島先生、方条さんとともに食事へ。
稽古を始めたころからのご縁で、今でも貴重なアドバイスを頂き続けている。
お調子者の私が何とか調子に乗り過ぎずに稽古出来ているのは、
このお二方の力によるところが大きい。
ありがたいご縁です。


2015年12月8日火曜日

松聲館の技法レポート『DVD撮影と稽古』

夜間飛行から発売予定のDVDの撮影があり、その協力というか見学というかのために松聲館に伺った。
内容は2015年の最新技とそれらに関連する技が収録されそうだ。
かなり迫力のある映像も撮られていたので、今から完成が待ち遠しい。



撮影後は甲野先生との稽古だったが、参加していたのが剣術のKさん、忍者のNさん、久しぶりにお会いしたIさんと私の四人。
特にKさんIさんとは三人で稽古していた時期があったが、最近は三人が集まる機会がなくなっていた。
一緒に稽古するのはいつぐらいぶりだっただろうか。
みなさん普段稽古を積まれているし、受けの質も信頼できるので、なんというか話が早い。
お互いに刺激しあうことが多く、稽古の進展が大きかった。


個人的に一番大きかったのは、足の接触による『謙譲の美徳』だった。
Iさんと『謙譲の美徳』について話していて、腕だけではなく、サッカーであれば肩でもできるし、足でもできるはずだという話になった。
話の流れでお互いに足払いのような形で試してみると、威力がある。
それではと、柔道有段者のNさんと『大外刈』の形で交互に掛け合ってみたら驚きの威力だった。
普通なら返し技の餌食になるような、遠い間合いから足をかけても相手が回転して倒れる。
Nさんが言っていたが、腕だけで『謙譲の美徳』をかけるよりも、さらに足が加わった分やり易い。
浮きながら引き寄せられつつ、そこに足も掛かっているので思わぬ威力になるのだと考えられる。
これには驚いた。


他にもまだまだ挙げればきりがないほど充実した稽古だったが、特にこれは挙げておきたい。
甲野先生の最新の動きである『水面走り』が見よう見まねながらも出来るようになった。
Kさんと『払えない突き』を試行錯誤したり、各自が『水面走り』をやろうとしているのをみていて、私のなかである感覚を追いたくなった。
膝の落下で初速を出し、その勢いを加速させながら進むというやり方だ。
単純に膝抜きだけでは前に進めないが、落下を踵で受け止めれば、前方向への推進力に転換できるという考えだった。
踵で受け止めて前に進むのは、腰の落下でもやっていたが、膝の落下は最初から前重心で落ちることができるので加速の効率が良い。
両膝を床に落とすだけの動作を何度かおこない、落下と初速を出す感覚を掴もうとした。その後は落下途中にふたたび足裏を接地して、蹴ってというか踵を踏んで、前に進んだ。
これに慣れてきたら落下の距離を短くして、足裏がほとんど接地したまま同じことをやった。
すると『払えない突き』に効果が出てきた。
しかし『水面走り』になると気配として捉えやすくなってしまうという。
そこで膝の落下を、膝から上全部が落下する感覚に切り替えたところ、甲野先生が説明されていた「両足はスキーのストックのように使う」という説明がしっくりくるようになってきた。
これによって床を踏む衝撃も薄くなって、気配も出にくくなった。
肝心の『高速微振動』の感覚でやっていないので、甲野先生のやり方とは違うのだが、今までやっていなかった動きが出てきたのは間違いない。
上体は前に傾けるのではなく、少し前方に真っ直ぐ落ちるような感覚。


半謙譲の美徳
『大車』など、前隅への崩しをかけるとともに自分の体が相手に近づくように『謙譲の美徳』をかけながら動く。
このとき相手と一体になった球が転がるように力の方向を定めると崩しと、間合いを詰めるのと、投げの始まりが一致してくる。
『◯落』と名の付いた技については一応の整理がついているので、続いては『◯車』と名の付いた技について研究したい。



興味深いことに甲野先生が『高速微振動』をすると、私の『謙譲の美徳』が効かない。
柔道有段者が驚くほどの効果を確認した足の『謙譲の美徳』による『大外刈』が先生の体に吸収されてしまって全くきかないのだ。



甲野先生の技は撮影後の稽古でも進展があり、ますます目が離せなくなっている。
DVDの発売が待ちきれないかたは、各地の講習会で先生の動きを目の当たりにしていただきたい。

2015年12月7日月曜日

棒手裏剣『寝打ち』

Oさんの好意で開催できている手裏剣稽古会。
Oさんは腰を痛めてしまって休憩。Sさんが途中まで、Nさんが途中から参加された。

重さをのせる感覚をそのままにして、様々な打ち方を試した。
・下段打ち
・下段背面打ち
・逆袈裟打ち
・座打ち
・イス座打ち
・寝打ち(刺さった!)
・突き打ち(ストレートパンチ打ち)
・その場打ち

重さを感じて打つと、打ち方に関係なく刺す感覚がわかるようになってきた。
軽く打つにはOさんのいうところの、剣に任せる感覚でやると良い。早く軽く打つには先端の意識が有効だ。
先端の意識から剣のように刃の意識に変えて打つと勢いがさらにまとまった。

突き打ちの流れで試したのが、なるべく腕を振る距離を短く、速くする方法だった。
体のまとまりが大事になってくるが、まとまった感じに比べて腕の振りが何とも遅く感じた。

足を肩幅に開いたまま、腕を肩より後ろに振りかぶらず、上体を捻らずに打つ練習は、腕の上下の動作を手裏剣がとぶ飛ぶ前後の働きに変換する、直打法ならではの感覚を養うのに適している。


箸や竹串を久しぶりに打ったが、感覚の違いに戸惑った。
箸は後ろ重心なので打ち方を変える必要があるのと、軽いので距離が出ない。
竹串はさらに軽い。強く打ち出すと空気抵抗で立ち上がってしまう。
弘法筆を選ばずとはなかなかいかないものだ。
あらためて甲野先生が研究を重ねた棒手裏剣の性能の高さを実感した。
釘も試したが頭がついているのは直打法には向かない。離れぎわに指に引っ掛かって首落ちしなくなってしまう。

この日は柔道有段者のNさんと最近の柔道の上達具合などについて話しながら手裏剣を練習していた。
柔道話は盛り上がりますねー

2015年12月6日日曜日

柔道練習54回目『乱取りで帯取返し』

道場練習は一週空けて二週間ぶりだった。
前回体調不良でお休みされたSさんと3週間ぶりに練習した。

打ち込みと乱取り。そして寝技だ。

打ち込み
大外刈
体落
小内刈
大内刈
背負投げ
払腰

乱取り
5分1本
2分3本

寝技練習
色々


乱取り5分は、横でやっていた小学生の2分乱取りに時間を合わせて始めたら、途中で中断していたらしく、5分になってしまった。
息切れが激しく、終わったあと暫く休憩が必要だった。
苦しくて練習できないのは時間がもったいないが、スタミナは徐々につけるしかない。

前回までの乱取りと比べると変化があった。
・相手の足技に崩されにくくなった。
・技を仕掛けても返し技を貰いにくくなった。
・崩しからの流れで背負投げを仕掛けることができた(決まらず)
・Sさんが背負投げを成功させる確率が減った(以前は仕掛けられたらほぼ投げられていた)。

これまでの乱取りで私がSさんを投げたのは、捨て身技である『隅返』の奇襲による一回のみだったのが、今回は前に大きく崩してからの『帯取返し』で押さえ込みの形まで入れたのと、5分乱取りの最後にSさんの『内股』?をこらえてからの『裏投げ』(『千葉返し』に近かったかも)で、合計2回投げることができた。

今回は乱取り中の1本のみだったが、Sさんがギヤをあげた(試合モード)状態で練習することができた。
さすがに組手争いから厳しく、防戦気味に圧されたが、たまにこのモードを織り混ぜてもらうのは良い練習になると感じた。

アドバイスとして『背負投げ』はもう少し低く入ると良いと言われた。今回の乱取りでも低く入っていたら投げられていた場面があったという。

Sさんの感想だが、「久しぶりのせいか、黒帯になったせいか、前回よりも明らかに(柔道が)変わりましたね。」と言われていた。
「黒帯のせいかなぁ。」と何度か言われていたが、組んだ感じが黒帯っぽくなったとすれば、嬉しい限りだ。


寝技
私からのリクエストで寝技の練習にもお付きあいいただいている。

インターネット動画などで事前に研究したものをここでリクエストして相手をしていただくのだが、意外とうまくいったりして面白い。


手繰り
下から相手の腕をつたって背後に回る動き。
とった腕を前方に出しつつ、その動きをもらって背後に回ると相手は防ぎにくいようだ。

襟車絞
よく絞まる。

帯取返
仁木先生の動画でみた方法。
立ち技でうまくいった技をかめになるまえの亀になる前の相手に仕掛ける練習。

脛車返
形をおさらいするために手順を確認させてもらった。
うまく返せたと思う。

亀からの攻め
仁木先生の動画でみた方法。
相手が頭側から腕を取りにきたところ、わざと腕を取らせておいて、腕を巻き込むように仰向けになりつつ背中で相手をひっくり返して押さえ込む。

逃れ技
袈裟固めからの逃れ
仁木先生の動画でみた練習方法。
肘をとにかく抜いて首が回るようにして逃れる方法。
本気の押さえ込みからの逃れ。色々試すも逃げられず。

肩固めからの逃れ
三船十段の方法。首抜きの後転で逃げる。
七割程度の押さえ込みからの逃れはうまくいった。

横四方からの逃れ
本気の押さえ込みからの逃れ。
仁木先生の動画でみた方法で逃げることができた。
相手の腹のしたに肘をたてて隙間をあけ、隙間に膝を滑り込ませる。
そこから下からの攻めにはいる。

2015年12月2日水曜日

松聲館の技法レポート『高速微振動』

夜間飛行から発行中の、甲野先生のメルマガ用の動画撮影に松聲館にいってきました。

前回の衝撃からそれほど日も経っていませんが、今回も撮影前の稽古で『高速微震動』による新しい技が次々生まれました。

 『水面走り』による縮地とは違った感触の『高速微震動』による技の数々は、柔と剛で言えば剛の感触。
しかし何気なく出された手はとても強そうには見えない。
ゆっくり出された突きを横から払おうとしても、払えない。
見た目と大きくことなる剛の感触。

 「たいさんもこれができれば、柔道でもきっと驚かれますよ。」

それはそうですが『これができれば』なら、これまでの技にもたくさんあります。。。
少しずつでも身に付けていきます。

 最新技は夜間飛行から発行中の甲野先生のメルマガか、各地の講習会でご確認ください!