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2016年3月31日木曜日

空気投げで崩しの理解が深まる

恵比寿でSさんと投げの稽古をしていて、『空気投げ』と甲野先生の最新技『雪庇落し』、健心流のセミナーで健心先生が説明されていた崩しの仕組み(クリスマスツリー状の崩しの方向の話)がつながった。

相手を引っ張りすぎると足が出る、引っ張らずに潰そうとしてもかえってしっかりしてしまう。
引っ張りすぎず、押し付けない。相手とぶつからない方向がある。

そこに向かって落とす。
落としの感覚を甲野先生の『雪庇落し』でおこなうと技が早い。

技の形は『空気投げ』だ、

崩しの方向と投げの方向は『渦落』が該当する。では『雪庇落し』は『渦落』かと言われると、それは違う。今のところは質の違いから2つを区別しておきたい。

『浪落』を『雪庇落とし』の感覚でやろうとしたところ、下方向に吸い込まれるのではなく、
斜め後ろ下方向に吸い込まれる感覚が出てきた。
と、健心流の健心先生に以前説明されていた崩しの方向の話が繋がった。
理解が深まったと感じた瞬間だった。


この日Sさんには回転式『内股』も受けてもらった。
右足で狙うのは相手の右内腿。こうすると右足を前に出して防がれにくくなる。
もう1つ気を付けたいのは、相手と密着した状態で技に入るということ。
これがないと空振りに等しい技になる。

これでまた柔道練習が楽しみになってくる。

2016年3月27日日曜日

柔道練習65回目『寝技研究』

腰がまだ本調子ではないが、T先生が本日で最後ということもあり、ご挨拶を兼ねて練習に参加した。

腰に負担がかからないように、背負わない技を選んで打ち込みと、できる範囲の寝技の練習をやった。

寝技はわたしがYouTubeでみている仁木征輝先生動画の動きもいくつか試させてもらった。
実際にお会いしたことはないが、動画で見る仁木先生の寝技はいつ見ても素晴らしい。


亀を返す
(Kパパさんに教わった形) 後ろから同側の腕を取りに行く。とって手首を掴んだら相手の頭側に回り込 んで肩をあげる。肩を挙げたら体をあてて戻れない状態にしたうえで、足をもってひっくり返す。
前から相手の肩下に膝を差し入れて左右、後ろに返す。


袈裟固めからの逃れ
その1
右肘を畳に近づけるように引っ込めて、前腕が相手の脇下からでたら、手刀の小指側を相手の顔側面(首)に当てる。
足を相手と平行になるようになるまで回すと起き上がれるので、そのまま抑え込む。


その2
同じく右肘を畳に近づけるように引っ込めながら、左手で相手の帯のなくべく遠くを掴む。足を絡めようと追いつつ、左の腕を返し相手を押しやる。
続けていると相手の重心がこちらの胸か頭に乗ってくるので、その上を相手が通るように返して抑え込む。


(T先生の逃げかた)相手に密着して返す。両足を左右に振った勢いを利用して相手の背中に引っ付く。引っ付いたら戻る勢いで相手を自分の上にのせて返す。

横四方からの逃れ
ちょっと仁木先生の動画と違う形になってしまっていた。
煽りを入れて右手を相手腹部に肘を立てて差し込む。隙間があくので海老で一度遠ざかって、相手に近いほうの膝を相手の腰あたりに差し入れる。
膝を相手にあててつっかい棒にしながら、自分のからだを相手と平行になるように潜り込ませる。足を絡むか、胴体に回す。これで「待て」がかかる。



肩固めからの逃れ
後ろ回りで抜ける形なのだが、腰が重いせいか後ろ回りができなくて失敗。

2016年3月26日土曜日

イメージの力『雪庇落し』『雪崩返し』

甲野先生の投げ技に名前がついた。
技に名前をつけてもらえると稽古する側としてはありがたい。名前から技の感覚が甦るし、稽古相手とも感覚を共有できる。


今回名前がついたのは、綾瀬で受けた相手が襟をもったところからいきなり捨て身に返される技と、相四つに組んだところから釣り手でかける浮き落としのように投げられる技の2つだ。


前者は『雪崩返し』。
甲野先生が説明されていた、崖から車があちこちにぶつかりながら落ちる内観を一言で言い表している。また『雪崩』という言葉から相手も自分も巻き込まれるイメージが湧くため、相手にたいして何かしてやろうという気配が出にくくなる。


この技の名前は、わたしも先生に依頼されていくつか挙げていたが採用されなくて良かった。
ちなみに、わたしの出した案は『襟返し』『稲妻返し』『爆竹返し』の3つ。後ろの2つは受けた側の衝撃は表したつもりだったが、かける側の感覚を表せていない。


後者は『雪庇落し』。
『雪庇(せっぴ)』とは雪山の尾根付近などで、雪が風下方向にせりだして積もって出来るもので、下に地面がないのでいつ崩れるかわからない雪の塊のことである。屋根に積もった雪が屋根の傾斜によってせりだした部分も雪庇と呼ぶが、この技は雪山にできる雪庇をさす。
こちらの技の名前も、釣り手側の脇下にある空間が落ちる感覚(のちに吸い込まれる感覚に変化)を一言で言い表している。大丈夫と思って歩いていた地面が実は『雪庇』で、突然踏み外して落ちていく感覚で技に入る。


甲野先生は『内観』という言葉を使われているが、馴染みやすい名前を使うなら『イメージ』だ。

雪庇のイメージで技に入ると相手にも自分にも何かしようとするのではなく、自分も被害者、相手も被害者の感覚になるので、気配が捉えにくい。

イメージによって技の質も変化する。
当初、甲野先生は『雪庇落し』を『脇下の空間が落ちるイメージ』で説明されていたが、このイメージを作るための準備には時間がかかる。想像するのに手順を踏むからだ。
その後、『脇下に空間の歪みが発生してそこに吸い込まれるイメージ』に代わって準備にかかる時間が減り、威力も上がった。
さらに、『アクション映画などで飛行中の旅客機での銃撃シーンで、窓ガラスが割れた瞬間、気圧の変化で空気や物が外に飛び出していくイメージ』に変わるとさらに準備期間がいらなくなった。
ピストルで撃つシーンをイメージすれば後は自動的に発動するからだ。
甲野先生はこのイメージを表すために『雪庇落し』と命名されたのだ。
雪を踏み抜いてしまったら、あとは自動で落ちるというわけだ。



イメージによりパフォーマンスがかわると言われれば、当然だと思われるかもしれないが、動きの種類とイメージを合わせるとその効果は大きく上がる。
例えば柔らかく動きたいからといっていつでもこんにゃくをイメージすればいいわけではない。
相手に逆らわないイメージなら『風見鶏』や『キャスター』をイメージしたほうが動きやすい(これらも甲野先生の説明によるもの)。



さて『空気投げ』のイメージは『球』たまが、どうイメージするかが問題だ。
相手と二人で球になるイメージも良さそうだが、相手を球として自分はその表面を撫でるイメージか、接点のある平面になるイメージも面白そうだ。

2016年3月25日金曜日

甲野先生の遠隔気合い

個人的な体験として記しておきます。
よくわかってないです。


腰痛の続き。
甲野先生の『祓いの太刀』で稽古できるほど軽くなった腰も、その驚くべき効力は半日ほどで半減(それでも以前よりかなりマシ)していた。
甲野先生と次回の撮影についてメールをやり取りしているなかで、まだ少し腰が重いと伝えると、『遠隔気合い』をやってみましょうという話になった。

当日、わたしは千葉県、先生は講習会のために長野県にいた。
電話の向こうの先生の指示に従い、手裏剣を腰の重たい部分に当てると、先生が「えいっ」と気合いをかける。
手裏剣を当てる場所を変えてもう一度。さらに変えてもう一度。
終わると腰が軽くなっているという話。

これを二夜連続でやっていただいた。

興味深いことに、座り姿勢を長くとって腰に痛みが走ったときに、『祓いの太刀』と『遠隔気合い』の感覚が同時によみがえり緊張が自動的に解けるようになった。
これで痛みが発生することも怖くなくなって、動きやすくなった。

不思議でよくわかっていませんが、実体験なのでそのまま書きました。

ちょっとだけ注意書きを書き足しておきます。
甲野先生の『祓いの太刀』も『遠隔気合い』も医療行為と受け取ると、とたんに怪しくなります。
甲野先生は私に「あなたには効果がありそうだ。」と言われており、
誰にでも何にでも効くものとしてやっているわけではないようです。
これも想像にすぎませんが、私の性格・これまでの稽古で感じてきた体の状態、
私が伝えた腰の症状などから感じるものがあって、やっていただけたのかも知れません。


2016年3月23日水曜日

松聲館の技法レポート『消える動き』『新?浮落』

夜間飛行から発信中の甲野先生のメルマガ向け動画撮影のため、松聲館に行ってきた。

わたしは先日痛めた腰の痛みが強く、職場では立つにも座るにも時間がかかるしまつだったので、稽古は見学で撮影係に専念するつもりで参加した。
ところが、甲野先生の『祓いの太刀』を途中、二度受けると嘘のように回復してしまった。

腰の回復にも驚かされたが、技もすごい。

名古屋方面からの噂に聞こえていた『消える動き』を体験したが、わたしは驚くことすらできなかった。
『払えない突き』の形だったが、気づけないので払えないどころか反応できなかったのだ。

もうひとつは柔道の『浮落』に近い投げ技だ。釣り手側で座り捨て身をかけるのでやり方は異なる。
あそびがなく、崩しもなく、いきなり投げが始まる。
柔道有段者のKさんが、右相四つに組んだところからその場で前回り受け身が突然始まるように投げられていた。
先生は、釣り手側の脇下にある空間に吸い込まれる感覚で動いているという。
受けは、左足を一歩前に出せば堪えられそうだがその足が出ない。
前回り受け身になれていないK山さんも転がされていたので、足が出ないだけでなく、膝から崩される作用もあるようだ。

腕で引っ張るのでもなく、体で引き出すのでもないが、受けた相手は突然前回り受け身をとらされる。

投げは受け身がとれないと危ないが、前半で紹介した『消える動き』は誰でも体験できる。
興味のある方は、メルマガやセミナーで確認していただきたい。


個人的には名古屋の山口先生の『平らになる』や、Kさんから聞いた『そこにないが、あると思い込む』のキーワードが、

わたしの感覚と動きの変化に繋がりそうで楽しみにしている。

2016年3月20日日曜日

柔道練習64回目『ぎっくり腰』

今回は打ち込み練習だけ。
情けないことに打ち込みで腰をやってしまった。
完全に自業自得だ。

『小内刈』から『背負い投げ』の連続打ち込みで、わたしの形が崩れたまま相手のしたに入ってしまった。
構造的に弱い形で相手の重さが腰にかかり、文字通り『ぎっくり』いってしまい練習から離脱した。

過去二回のぎっくり腰経験を誇るガラスの腰は動作ミスを見逃してくれなかった。
とりあえず普通に帰れたが、じょじょに痛みが増してきて、翌朝は起き上がるのにも一苦労の状態になってしまった。

しばらく練習はお休みです。残念無念。
しかしこれがきっかけで弱い姿勢に敏感になれれば、結果的に強い投げに繋がる動きが出来るようになるかも知れない。


痛みは動作ミスを教えてくれる先生なのだから、しっかり学ばなくては。

2016年3月16日水曜日

襟持たせの捨身技(新技)

BULINK主催で開催されている甲野善紀先生のセミナーに参加するため綾瀬にある東京武道館へ行ってきた。


セミナーの途中から、初参加のかたに『謙譲の美徳』と『辰巳返し』のやり方を紹介した。
学生の頃剣道をやっていたというS川さんは、甲野先生の本を何冊も読まれていて、今回初めて体験したが、驚きのあまり頭がついていかないという印象だった。
アメフトをされているという方には、応用編の『肩でやる謙譲の美徳』が面白がってもらえた。


甲野先生の技も変化が止まらない。
つい先日受けたばかりだというのに、今回最後に受けた捨て身技には驚いた。
こちらが先生の襟を持って半身に構えているところに、先生がわたしの腕ではなく、自分の襟を持って少しだけわたしの引き出しつつ、崖から車がぶつかりながら落ちるイメージで体を沈め、

その瞬間に先生の左足がわたしの右足の膝裏をとらえていてひっくり返されるという真捨て身技だ。

普通に身を捨てた場合は堪えられるが、内観によって質の違う動きが引き出されているようだった。
気がつけば畳が目の前に迫っていて、受け身をとらなければ顔面から着地してしまう。無理に耐えるとわたしの場合は腰への負担が大きそうで恐ろしい。


何度か受けた感触を頼りに常連の柔道経験者組で再現を試みたところ、うまくいきはじめた。
襟を引き付ける、落下する、足を引っ掻けるまでを同時に、落下して上を向くのと足で相手をひっくり返すのを連動させておこなうと良さそうだ。


『空気投げ』は浮かせて落とす

BULINK主催で開催されている甲野善紀先生のセミナーに参加するため綾瀬にある東京武道館へ行ってきた。

甲野先生が来る前に到着して柔道有段者のKさんと稽古した。

『空気投げ』は崩しが甘くなっていたところを修正できた。


浮かせて落とすのが『空気投げ』だ。

この感覚を確かめるには動きのシンプルな『浮落』がいい。


同じく有段者のSさんにも受けてもらったが、八方向どの『空気投げ』も「これは乱取りでもやられる。」という感想だった。

三船十段の魔法に見える仕掛けについても確認したが、これはこれで有効な場面もあるかもしれないが、手順にこだわってしまうと『空気投げ』の自由度が制限されてしまい、かえってよくなさそうだった。
自分のなかでここぞというタイミングを掴めるようにしたい。

わたしの課題は技の仕掛けに入れる準備とその準備に入れるための組み手争いだ。
組み手に勝たなければ相手に重さを感じさせることも難しい。
わたしの技術ではKさん相手では話にならない状態だ。もう少し組み応えのある相手にならなくては。

捨て身技の『帯取返し』はKさんの感想でもこれは効くということだったので、ハマれば決まる技だと自信を持って良さそうだ。

背負い投げの間合いと入り方も、相手と状況で変わることを前提とした対応力が求められる。
崩す方向に合わせて向き変わるなど、崩しから投げに繋げる動きを意識して動かなくては。
サッカーの練習で言えば、止まったボールを蹴る練習に加えて、動いているボールを蹴る練習が必要だということだ。

そうなってくるとサッカーでいうフォーメーションや連携プレーに当たる、動きの崩しへの入り方もパターンのひとつとして練習に組み込めたら面白そうだ。
上達する練習を考えるのは面白い。

2016年3月13日日曜日

一輪車(4時間目)『恐怖心克服』


今回はヒモトレなしで練習した。
土日と言えどもなかなか時間がとれないが、娘と遊ぶ時間にちょっと練習させてもらっている。

二週あいたが、バランスの感覚はむしろ良くなっているか。
柵から手を離して漕ぎ出すときに、失敗するかもしれないという恐怖心がなくなった。



本日の成果 
漕ぎ出すときの恐怖心克服
・失敗したときのドキッを克服
・最長距離更新ならず


バランス感覚の覚醒なるか?!


柔道練習63回目『姿勢』

卒業する六年生に胸を貸した。
4月から人数が減ってしまうが、なんとか集まってもらえないものか。

送別会があったので練習は短め。
復帰したSさんと。
・打ち込み
 『背負投げ』
・乱取り
 テーマ『背負投げ』を仕掛ける
・寝技復習


Sさんの感想では乱取りで感じるわたしの動きが手強くなってきているらしい。
私が背負いに入るときにできる隙に返し技を入れているが、それ以外ではなかなか投げられなくなってきたという。


Kパパさんからのアドバイス
・背負いに入りたくて隙ができている
 頭を下げた右半身は『内股』の餌食
・頭をあげたまま懐をあけて構えて、
 一気に技にはいる

姿勢は大事ですね。

2016年3月10日木曜日

『球車』と『横落』『谷落』

書き忘れていた。
三船十段創案の『球車』は手技に分類されているが技の仕組みは横捨て身技の『横落』『谷落』同じのようだ。

違いは落とす位置。
『球車』は左右前隅、『横落』は左右横隅、『谷落』は左右後隅。
真ん前に崩すと形が変わり、真捨て身技の『浮業』になる。
『球車』だけ相手の脛に触れる理由は、左右前隅方向へは膝が曲がるため、相手が堪えやすいからだろう。
触れることで『本能的にハッとする』反射を起こし、足を前に出して踏ん張ったり、しゃがみこんで踏ん張る対応を防いでいると思われる。


真捨て身技は『隅返』『帯取返』『引込返』など乱取りでも出せるものもあって、ある程度感覚をつかんできたが、横捨て身技はつかめずにいた。
それが手技の『球車』をきっかけに少しつかめそうになってきた。
落とし方にコツがあって、前腕で受け身を取るように落とすとうまくいくようだ。



2016年3月9日水曜日

技と姿勢

メルマガ動画撮影で久しぶりにお会いしたIさんから、『姿勢がよくなりましたよね、動くときもそのまま動いている。』と言われた。 
以前会ったときのイメージと変わっていたのだろう、ごく最近だが、とくに意識して取り組んでいたので嬉しい感想だった。 

『人間鞠』で真っ直ぐ落ちて跳ね返る感覚をつかんだのも姿勢が変わったきっかけになっていそうだ。 
上からの圧力にたいして鞠のように弾むイメージがいま意識している姿勢にはある。 


Iさんには『空気投げ』も受けてもらった。 
技の入り方は以前と変わっていないが、三船十段が使っている『空気投げ』を仕掛ける際の魔法の動きを検証した。 
やはり間違いない。魔法を仕掛けるとIさんがこちらの思い通りに動いてくれた。 
相手によってうまくいかない場合は当然あると思うが、今のところ二人中、二人が魔法にかかった。 
魔法がかかれば『空気投げ』に入れる。 
入れるとなったら実際にかかる日もそう遠くないだろう。 

韓氏意拳の駒井さんとの、漢の約束を果たせる日が少し近づいた。 


松聲館の技法追加レポート 
最新の『空気投げ』を甲野先生に受けてもらったら、魔法をかける段階で『空気投げ』で返された。 
この返し技は『腹の微振動』によるもの。『収縮』は消えたが『微振動』は消えていない。 

2016年3月8日火曜日

松聲館の技法レポート『ジグザグ』の『バラバラ』

メルマガ動画撮影のため甲野先生の松聲館に行ってきた。
この日参加したのはいつもの金山さんは都合がつかず、急遽Iさんが参加された。
Iさんとは久しぶりに会った。



前回先生は『収縮』で、今回もそこからの展開かと思っていたが、『収縮』の技をIさんが止める。そして私も止める。
全然効かないので内心(止めたった!)と思っていたが、どうやら先生は『収縮』をやめて別の動きを探し始めていたようだった。


しかし、つぎの動きが見つかるきっかけとなったのは「卵のからを割ったらまた卵が出てきた。」と言う訳がわからないたとえ。
ここからの先生の説明にはいつも以上に全くついていけなかったのでメルマガに譲るとして、問題は技だ。


体のなかを、アクション映画で車が崖から岩にぶつかりながら落ちていくように『ジグザグ』な状態にすることで、相手にとって対応しにくい質の動きになるという。
実際、『収縮』版では止めていた『払えない突き』が、止まらなくなってしまった。
座り技『正面の対応』もこれまでになく止めていたのが、こちらは内観でやる『謙譲の美徳』に吹っ飛ばされた。
腕にしか触れていないのに体ごと吹っ飛ばされるのは確かに『謙譲の美徳』の効果と感じられる。
最後に受けた『波之下』は今までで一番ヘンな感触で潰された。
体のなかから腰骨を直接押し込まれたような感覚だった。このときの甲野先生の体はどうなっているのか?


興味のある方はメルマガ動画を観るか各地のセミナーに参加してご確認ください。

2016年3月6日日曜日

柔道練習62回目「寝技のパターン作り」

いつも乱取りの相手をしてくれているSさんは、今週もお休み。
来週復帰らしいので、約一ヶ月分の変化に驚いてもらえるようになっておきたい。


最近連続で顔を出してくれているOBのA青年と練習をした。
打ち込みで確認した『背負投げ』は、甘く入ると右足を出されてしまって投げられない。しかし勢いがつけば投げられる場面もありそうだ。
『背負投げ』と同じ感覚でやる『支釣込足』や『足車』は、わかっていても受けてからでは逃げられない技になっていた。
沈みながら斬る動作が相手の崩しを大きくさせるようだ。



Kパパさんに教わりながら寝技も練習した。
亀をとる。伏せた相手をめくる。尻餅をついたときの防御、尻餅をつかせたときの攻め。

この形になったら、まずこれを試すというパターンを作っておこうというものだ。
しっかり身に付けていないと知っている数だけ増やしても使えない。
本を見れば一気に知識は入るが、実際に身につくのは1つずつだ。
焦らずに取り組んでいきたい。


亀をとる。
後ろから同側の腕を取りに行く。
とって手首を掴んだら相手の頭側に回り込んで肩をあげる。肩を挙げたら体をあてて戻れない状態にしたうえで、足をもってひっくり返す。


伏せた相手をめくる。
伏せた相手にたいして、頭側から帯を持って持ち上げつつ、脇の下に踵から足を滑り込ませて、ロックする。
足が入ったら両手で反対側の肘を引き出し、引き出した腕を持ってひっくり返す。
このとき、足のロックは外さないように注意する。


尻餅をついたときの防御。
尻餅をつかされた瞬間、片足は相手の膝裏にひっかけ、もういっぽうは相手の侵入を防ぐために足や腰をおさえる。
相手が押さえ込もうと向かってくるようであれば、襟などを掴んで引き寄せつつ、押さえていた方の足で、相手のあしもと(膝をついていれば膝)を蹴って、膝裏にひっかけた方の足で横にひっくり返す。


 尻餅をつかせたときの攻撃。
片足かつぎで入り込む。
腕は不用意に相手の前に出さない。腕をつかまれたら引き寄せられてひっくり返されるか、三角、腕ひしぎにもっていかれる。
腿の下から相手の帯を取るように潜らせて、肩を差し込んで足を担ぎ上げる。
担ぎ上げた反対側から体を滑らせるようにして相手の上半身にはい上る。


わたしは立ち技の『空気投げ』を研究しているが、やっぱり寝技も面白い。

2016年3月3日木曜日

術と呼べるほどのものへ

久しぶりの恵比寿稽古。
超久しぶりのTさんに平均化訓練の練習を紹介してもらいながら体をほぐしたあとは、これまた久しぶりのSさんとの稽古。



『空気投げ』の質は安定してきている。しばらくやっていなかったが、それなりに形になった。
はっきりしたのは、体捌きと腕の使い方で相手の体幹部を崩すことと、左足の踏み込み位置を深くするために着地を我慢することで『浮木之腿(ふぼくのたい)』効果がかかり、きれいな技になること。
三船十段の動画を見て新たに気がついた『空気投げ』に入る前の誘いの動きは、かなり有効そうだと確認できた。
何気ない動作なので、今まで何百回とみてきてそれに意味があるとは気づかなかった。右足を相手に近づけるステップをはさむことで相手の動きをコントロールしている。この興奮は伝わらないと思うが『空気投げ』の完成に向けた大発見だ。
乱取りで仕掛けやすくなるのは間違いない。



『背負い投げ』の入りは半身を切る動作ではやくなる。相手に半身を差し込むように入り、入りきるまではしゃがみもしないし、捻り倒し始めることもしない。
入ったら、前後斬りの体捌きで向きかわりながら袈裟斬りすると相手が投げられる。


この動きは、向き変わる動きが入る投げ技であれば当てはめてよいようだ。
技の名前からは想像していなかったが、『外巻込』『内巻込』も同じ動きでやると、鋭い投げになった。
『内股』も変わるし、『体落』も変わる。
面白いことに足技の『足車』『大車』も変わる。足技は自分がいたところに相手を入れ替えて落とすように体捌きをすると軽い手応えで相手が飛ぶ技になるようだ。



組んでいるときの姿勢についても確認できた。
背負い投げに入るために懐を空けるが、背中は丸めない。同じく腰を引かない。
重さをかけるのも同じ。肩を挙げない。寄りかからない。
これらを守らないと半身を切る動作が遅くなる。



Sさんの受けの質のせいもあるが、手応えを感じない投げ技になってきた。
これならおじいちゃんになっても柔道ができそうだ。見た目が同じで質が違う、術の世界に踏み入っていきたい。