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2016年5月29日日曜日

三船十段記念館『崩れ隅落とし』

岩手県久慈市にある三船十段記念館でイベントが開催されているとの情報を入手した。
イベントの終了間際だったこともあり、思いきって家族に相談したらOKがでた。空気投げ研究家として認められたのか。

土曜日の夕方出発して八戸に一泊、日曜日に久慈に向かうことにした。
月曜日は仕事なので日曜日中に帰らなければならない。
土曜日はなるべく家にいて、日曜日はなるべく久慈にいる計画を立てていたが、出発当日になって、娘も一緒にいくことになり、土曜日は早めに出て早く寝て、日曜日も出来るだけ早く帰ってくる計画に切り替えた。
計算では久慈の滞在時間は五時間強ほど。

八戸に泊まった翌朝、7:14八戸発の八戸線に乗ること二時間、終点の久慈に到着した。
バスに三船十段が!さすが久慈である。

娘が気に入った顔はめパネルの写真を撮りまくった後、タクシーで三船十段記念館へ。
前日に連絡をしていて、まずは三船十段記念館道場で柔道練習を見学させていただいた。
道場には巨大パネルに三船十段の空気投げの写真が飾られていて、いかにも三船十段記念館道場といった感じだった。


小学生たちが形の練習をしているのをみせてもらって、指導員の方に空気投げ研究家としてご挨拶をさせていただいた。
全国大会にも出場することがあるという道場で、大きな大会も開催できるほどの立派な道場だった。
念のため三船十段の技を練習しているか聞いたところ、「それはしていない。」という返答だったが、まあそれはそうか。

見学のあとは隣の記念館へ移動した。
ここには三船十段の経歴、五段の書の作品、趣味で三段の将棋、『柔道の真髄』の上映、その他投げ裏の形の映像、三船十段草案の技の連続写真、直筆の研究メモ、みたことのなかった著書などの貴重な資料があった。

なかでも3つ、『空気投げ』の理解を深める情報を得られた。
1つめ
右手の使い方。
両袖をもった場合にどのように握っているか、「袖を順にとり」とは、どのような掴み方なのか、大きな写真ではっきりと確認できた。


2つめ
『押さば回れ、引かば斜めに』
『押さば回れ』が全てを表しており、わからない人のために付け加えたのが『引かば斜めに』であるということ。
押されるも引かれるも円のかたどりで動くという理解で良いことになる。
斜めにというのは、円周の接線が通る方向を指しているのだろう。『引くよりも押すほうが速い。』ともかかれていた。

3つめ
『崩れ隅落』
三船十段が横落か谷落をかけているように見える写真だったが、説明に『崩れ隅落』とあった。八方の空気投げから隅落強化版として足技だけでなく、捨て身技の『横落』『谷落』を構想していた私にとっては大きな確信を得る情報だった。


時間の関係で全ての資料を見ることはできなかったが、三船十段の柔道そのものに迫るヒントが書かれているものもあった。
さらに柔道研究を進めて、答えあわせの形でまた読みにこれたらと思う。

館長の熊谷さんにも空気投げ研究家としてご挨拶をさせていただき、三船十段の技についてお話を聞かせていただいた。
わたしの活動にも興味をもっていただけたようで、空気投げが成功したら連絡をしてくださいと約束した。
久慈出身の柔道家と言えば、柔道の神様と言われた三船十段のあと、寝技の神様と言われる柏崎克彦先生が生まれている。
館長さんの話によれば、柏崎先生が空気投げの説明をされていたことがあったという。
寝技の神様の『空気投げ』。一度でいいから味わってみたい。


2016年5月27日金曜日

松聲館の今を稽古する『やわらかい空気投げ』

中島章夫先生主催、甲野善紀先生との稽古会『松聲館の今を稽古する』に参加した。


甲野先生の技を受けながらそれを『空気投げ』の研究に用いてみるという稽古をして過ごした。


受けの状態によるだろうが、方向性としてはこちらにいきたいと思わせる『空気投げ』ができた。

ヒントになったのは甲野先生がこの日やっていた『吸われる』だった。
甲野先生のやる『空気投げ(鑽火(きりび)投げ)』をなんとか体現したくて、相手に触れた手を体の沈みによって捧げあげるわずかな間に、空間のある一点に吸われる感覚で動いたところ、吸われる方向によっては、相手が大きく崩れることがわかった。
後ろ隅への空気投げとしている『浪落』では、仙骨のあたりを力が通ると大きく崩れるようだった。
受けの強い常連のかたに相手をしていただき、他の空気投げの形でも試しているとIさんや常連で居合いの方から次々とアドバイスが出るわでるわ。おかげで空気投げの切れが増した。


『吸われる』で動くときに、相手に添えた手を強くつかみなおして、吸われる方向に力をいれてしまいがちだが、それはやらない方が力の通りが良い。
体の沈みによって手を捧げあげると、相手の体を後ろ上方向に浮かし崩すことができる。
これは三船十段の説明にもある両袖をもって押し上げることではないかと思われる。
ここから先の手順は、隅落の場合は引き手の使い方と体捌きによる位置取りが重要だ。
引き手は体重をかけて斜めに引っ張るでもなく、自分の懐に抱え込むのでもなく、落とし始めた位置から真っ直ぐに落ちるようにしておく。
体捌きでは、相手の足小指外側あたりに崩しの方向を持っていく。


わたしが『浮落』の強化版として整理している『背負落』は相手を横回転に巻き込むのではなく、『浮落』に入るところで体を180度向きかえながら落とすと相手は抵抗の手がかりがないまま縦方向に投げられる技としている。うまくいくと背中、腰に相手が触れないのでわたしの定義ではこれも『空気投げ』と言える。

大きく変わったのは体捌きだった。相手と自分を結ぶ一直線上、横にはみ出ないように動くと速く技に入ることができる。
釣り手で相手を押す必要もなく、相手に投げの気配を与えないので、抵抗の手がかりも与えにくくなる。
そのためには前側の膝を後ろがわの足先あたりにむかって、直線上に動くように畳み込む。この感覚がわかった上で、今度は右膝主導ではなく、左腰の開きを右膝の動き出しを待たずに同時に動くようにするとさらに速くなる。
この左腰の開きは抜刀の体捌きによるものだという。普段やらないので慣れないが右膝を直線上に動かす動作をやって感覚をつかんだあとだったのでうまくいったようだった。
そのうちすべての動作を小さくして同じ効果が出せるようになるものらしい。
技の術化とでも言おうか。

2016年5月24日火曜日

松聲館の技法レポート『鑽火(きりび)投げ』

久しぶりにメルマガ動画の撮影に行ってきた。

期間が空いた分、受けてない技がたまっていたが、この日新しく生まれた技の方が多かった。
なかでも『吸い込まれる内観』の変化で、吸い込む穴が小さくなることと、その穴の位置が技に大きく影響していた。
その内観が結果として『謙譲の美徳』効果を引き出していることに気づいて、技に確信が持てたという。


実際受けた技のかたちは様々だが、威力は間違いなかった。
例えばボクシンググローブをつけてジャブを打ったところ、同じくらい軽く放ったように見える先生の拳が合わさった瞬間後ろに弾き飛ばされた。
柔道でこちらが襟を持って距離を取っているところをその釣り手に先生の手を添えたようなかたちでいきなり体を崩された。


ほかにも新技がたくさんあるのでメルマガを楽しみにしていてほしい。
感触が気になる方は近くのセミナーに参加してリクエストしていただきたい。


わたしの感覚では、吸われる内観は短い時間に体を強烈にまとめて、その体が浮いたような状態になるのだと思う。


極めつけは私が帰る直前の話だ。
柔道の右相四つに組んだ状態から、その前に体を大きく崩された吸われる内観による謙譲の美徳を使った動きをされると、いきなり『空気投げ』のように投げられる。
驚いたのはこちらがかなり警戒した状態で組んでいても投げられてしまう点だった。
『謙譲の美徳』の使いどころと投げの形もいま私がやっている『空気投げ』とほぼ同じだったが、これは技の質が違う。
『雪庇落し』で感じた起こりのなさがこの技にもある。


後にこの空気投げは『鑽火(きりび)投げ』と名前がつけられた。

2016年5月21日土曜日

月刊秘伝『空気投げ研究』の取材

なんと月刊秘伝から取材の申し込みが来た。
『名古屋で空気投げ』を企画している構造動作トレーニングの中村考宏先生から紹介されて、興味を持たれたそうだ。
事前に情報はもらっていたがまさか本当に来るとは。

普段ならお受けするか悩みそうなところだったが、その日は99年生きた祖母の訃報と取材申込みが重なったことに特別なご縁を感じてすぐに引き受ける旨の返事をした。

取材はインタビューと空気投げの撮影の二回に分けて行われた。
秘伝には『空気投げ研究の紹介』と『名古屋空気投げ研究稽古会のレポート』の少なくとも二回が掲載される予定だそう。
誌面の都合もあるのでどこまで記事になるかはわからないが、これまでの取材で最新の『空気投げ研究』についてできる限り説明した。

最初の掲載はなんと次号の7月号とのこと。
仕事が早いというか、意外とギリギリまでやってるんですね。
写真も撮っていただきました。
道場をS先生にお貸しいただいて、受けには武蔵一族の忍者習志野青龍窟さんにご協力いただきました。
写真、かっこよく撮れてます(笑)

記事の中で『名古屋空気投げ研究稽古会』の紹介もしていただくことになっていいます。
ブログを読んでいただいているかたで、『空気投げ』に興味をお持ちの方、ぜひご検討ください!
8月13日です!

名古屋で空気投げ研究稽古会についてはこちら。

月刊秘伝はこちら

7月号には武井壮さんも掲載されるようです、夢の競演(笑)

2016年5月15日日曜日

柔道練習70回目『足技を極める』&『空気投げ解禁』

直前にAmazonから届いたDVD『足技を極める』の内容を練習するため、足技を中心に打ち込みをした。
通しで一回見ただけだったので内容が怪しい。
大外刈、小内刈、大内刈、足払い、支釣込足、払釣込足。
しっかり見てからまた練習したい。

足払いはなかなか感覚がつかめず、Kさんのやり方もあらためて聞いたが、相撲の投げ技の要素が入ったやり方で、この感覚をつかむのも簡単ではなさそうだった。
練習するしかない。

乱取りでは足技から仕掛けることを意識するも、なかなか掛けられず。逆にSさんの内股がどうしようもなくきまる。
内股透かしをやるKさんでもSさんの内股は逃げられないという。
Sさんの内股を盗みたいが何をされているのかわからないままでは盗めない。横で見ていたKさんが解説してくれたが、先に大きく崩してから車軸を差し込むように足を掛けると避けられない質の内股になるようなので、これをヒントに自分の技も向上させたい。


練習後、この道場では初めて空気投げの練習に付き合っていただいた。
※急遽、空気投げ関連で道場をお借りすることになったので、
 説明を兼ねて受けていただきました。


空気投げの仕組みと、同じ原理に基づいた足技と捨て身技の整理についても簡単ではあったが実演を交えて聞いていただいた。

Sさんの感想は『これは本当に勉強になった。』というものだった。
幼い頃から柔道をされていて普段こちらが教わっているSさんが言うのだから、空気投げを切り口にした柔道技の研究は目新しいだけではなく、理論的にも感覚的にも柔道を長年されてきた人が納得できるものになってきているようだ。
これまで空気投げの練習は他の柔道練習の邪魔になってはいけないのと、ここでしかやれない柔道練習を優先したかったので、道場ではやらないようにしていた。
しかし今回Sさんからは「『空気投げ』を崩しで使うとよいかも。慣れない足技を仕掛けて自分が崩れるくらいなら、やりやすい空気投げを試してみたらどうか?」と言ってもらえた。
加えて「他の技(の上達)にも関連するからやったほうがいい。」とも言われていたので、偏り過ぎない程度に融合させていきたい。

2016年5月4日水曜日

柔道練習69回目『空気投げ』出来かけ

水曜日の柔道練習は仕事で行けずにいたが、今回は次の日も休みと言うことでSさんと二人で体力の限りに練習した。

色々やったが書くべき内容は乱取りの四本目だ。
足技を意識して乱取りをしていた流れで、成功こそしなかったが『空気投げ』が出来かけた。


相手を引き出して『浮落』の形に投げ崩すことができた。
Sさんには腹這いに逃げられてしまったが、横で見ていた先生が「今のは押さえ込みまでいけばポイントだった。」と言われたので、出来かけていたのは間違いない。
Sさんも「きっちり技に入ろうとするよりも今のように大きく入ったほうが意外性があって効くかも知れない。」と言われていた。


「『空気投げ』が出来た。」と言える段階に大きく一歩近づいた。


積極的に仕掛ける事は出来たが、捨て身技意外がまともに決まらないのはどうにかしなくては。
腰の恐怖はあるが担ぎ系の技を1つはものにしなくては。

2016年5月1日日曜日

柔道練習68回目『飛びつき腕十字』

動画で脳内練習した技を実践練習した。


仁木返し
練習はうまくいった。


飛びつき腕十字。
最後まで掛けきるにはもっと練習が必要だが、イメージに近い動きができたと思う。
  
巴投げ
やってみたが動画を見ただけではなかなか難しい。


乱取り
足技に対する返しと帯取り返しが、倒したあとの押さえ込みまでうまく決まった。
しかしこれではいけない。
足技ももっと出せるようにならなくては。
担ぎ系の技も恐怖心を克服して仕掛けていきたい。