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2016年10月30日日曜日

つくば稽古会『空気投げ進展』

娘も行きたいと言うのでつくば稽古会に参加できた。

Kさんに受けていただいて、空気投げがさらにはやくなった。ここまでの速さになれば乱取りで使える場面も増えてくる。
原理はそのままで全体的に動きを小さく速くしていくと、自分にはわかって相手にはわかりにくい質の動きに変わる。
理想的には、見えないくらいの動きの中で同じ原理の技を出せるようにしていきたい。
つくば稽古会の動画で私がやる最新の空気投げが見られます(一番最後)。

この日は『謙譲の美徳』による動きかたの質問を受けたおかげで、この動きを伝えるための表現方法と伝える順序について、新たな発見があった。
これも大きくゆっくりとした稽古で感覚をつかんでからやると良いようだった。
その感覚は動作術の『正面押し』。『謙譲の美徳』が見つかるもとになった稽古メニューで、相手に譲って自分が倒れる感覚で動くと相手が動いてくれるという稽古だ。
もとが同じなので説明も同じ。『正面押し』をからだ全体で動いて伝える速度を上げると『謙譲の美徳』になる。

娘もKさんの奥さん娘さん等とへとへとになるまで遊んでもらって、大満足していた。

我々親子と遊んでくださった皆さま、ありがとうございました!

動画が公開されていました。
最新の空気投げは、動画の最後、17秒目あたりで登場します。


2016年10月26日水曜日

松聲館の技法レポート『座りの影抜き』

久しぶりにメルマガ動画の撮影に行けた。
金山さん、Kさんとも久しぶりにお会いした。

浜松で『たがが外せる』ようになったと言う先生の動きだったが、序盤はわたしやKさん
がその動きを封じる形になっていた。
これがきっかけで先生が始めたのは、真剣を用いた正座での『影抜き』の練習。竹の棒を畳に立てて、試すと「これは出来ない。」と先生自らが言うほどだったが、見るからに遅い。
それが繰り返し練習を続けていると見る間に動きの滞りが無くなっていき、立ち技と遜色ない速さになった。
甲野先生が出来ないものを繰り返し練習して出来るようになる場面をみたのは貴重だった。
繰り返しと言っても、毎回同じ動きをやろうとして繰り返していてはここまでの短時間で出来るようにはならない。
ちなみにこの『影抜き』は、立ち技でやられると打たれ放題に打たれてしまう。
タガを外してフロー状態になったとしても、動ける体はあるにこしたことはないと言うことか。
『影抜き』を体術に応用した柔道で十分に組ませたところから投げる動きは、この日何度も受けて、何をされるのか分かっているはずでもやられてしまう、相手の反応を利用した技になっていた。
この質の動きは応用範囲が広そうだ。


わたしも内腕やケトルベルや柔道練習を通じて、感覚が変わったところがあったのだけれど、それは甲野先生の動きに対する受けにも現れていた。
座りで抵抗できていたのは『内腕』、小手返しにかかりにくくなったのは『ケトルベル』と柔道練習で変わった感覚がもとになっている。
どちらも相手との接触点に意識を向けすぎなくなったところがポイントだろう。
後者は足裏に感じる重心の分布に着目して、足裏をセンサーとして対応すると、接点の変化に対して部分で対応してしまうのではなく、全体として対応できるようになるようだった。この感覚は柔道でも応用できそうなので今後試してみたい。





2016年10月23日日曜日

柔道練習84回目『空気投げからの展開』

子供達の練習に混じって背負い投げの打ち込みをした。
相手をロックをするところまで速く入る練習で、上半身のロックとスピードを重視した。

大外刈の打ち込みでは、空気投げの原理を応用したやり方を試すと、相手に近づきながら引き寄せて、その動きを途切れさせることなく上方向への吊り上げに繋げ、上半身を崩したところに足をかけられるようになった。
もう少し左右の崩しを入れれば精度が高まりそうだ。
 
Sさんも『体落』と『大外刈』で同じような工夫をしてきていて、これまでと同じ感覚で打ち込みを受けたら上半身が大きく崩された。

子供達の練習後はAさんも加わって乱取り練習。
Aさんが奥襟を取って攻めてくるところをわたしは姿勢を保って対応した、攻防の中でAさんが屈んで背中越しに帯が見えた瞬間、『帯取返し』に入って押さえ込むことができた。
Aさんは何をされたかわからなかったというから、わたしの動きも良くなってきているのだろう。
わたしは『背負投げ』に入ろうとして乱取りをしていてが、結局入れずじまいで、崩しに繋げる動きの工夫が足りないようだった。

Sさんとの乱取りでは、『内股』『背負投げ』『体落』『大外刈』となすすべなく投げられまくった。『空気投げ』は食らわなかったが他の技の質が変わっていて、今までだったら止められていた場面でも簡単にやられてしまった。
後で確認したところ空気投げの原理を応用して技を変えたそうで、あらためて空気投げの応用範囲の広さを感じさせられた。
わたしの方はここでも何とか『背負い投げ』を仕掛けようとしていたが、その前に投げられてしまうので何も出来なかった。
1つうまくいったのは、ケトルベルのスイングの感覚で釣り合いを保ち続けながら相手を時計回りに振り回せたところ。
Sさんが反対方向に大きく抵抗したところに『空気投げ』を狙ったが、失敗に終わった。後から考えるとわたしが体捌きの方向を間違えていた。
Sさんはこの振り回されるのが体力を消耗してかなり嫌だったらしく、あのまま方向を変えずに投げられたら危なかったと言っていた。
浮落でも良かったかもしれない。

この日一番の収穫は、柔道をちゃんとされてきた人が空気投げを覚えると、応用の幅が広くより有効に活用していただけるようだと判明してきたところだ。
もっと多くの柔道家に知っていただいて、空気投げの有用性を実証していきたい。




2016年10月20日木曜日

松聲館の今を稽古する

内腕の動きに中丹田の感覚が出てきたという動きは、剣術にはっきりと現れていた。

袈裟に斬ったと思った剣が突きに変わっている様は、空中で急激に方向を変える蝙蝠のような動きだ。
蝙蝠は翼に骨が通っているが、甲野先生は胸に感覚的に備わった内腕を使って実現している。

「さすが秘伝に出ているだけありますね。」

わたしも秘伝も持ち上げられた(笑)この発言を引き出したのは、私なりの内腕の感覚で受けた動きだった。
前腕、上腕をリラックスさせて内観で作り出した内腕と手首を繋げておく。
この状態で柔道の釣り手を持たせた相手を下に潰すという、甲野先生の技を受けたところ、全く崩されなくなった。
このあと先生の変化に一度崩されたが、先生の感覚を貰って受け直したところ、また崩されなくなった。
その感覚は釣り手の手首に繋げる感覚を内腕だけでなく両足首も加えたもの。
先生からは「浮きがかかっている」と言われた。

このあとまた思い切り崩されることになるのだけれど、しばらくの間、アメリカで合気道をされていたAさんと稽古した。
お互いに動作術と合気道の稽古メニューを紹介しあいながら稽古したが、なかでも合気道の乱取り稽古が面白かった。
YouTubeの動画などでは『多人数取り』というタイトルで近い稽古を見たことがあったが、実際にやってみると難しく楽しい稽古だった。
相手との間合いを制した瞬間に自分がその場所からいなくなると、相手は自分がもといた場所に向かうが、単に逃げると追尾されて捕まってしまう。
合わせて基本的な捌き方も教わった。
これを多人数相手に連続で向かってくる状況で続ける稽古なのだという。Aさんの流派(会派?)では初段の審査でもやるらしい。
これが後の『太刀奪り』にも活かされてくる。
この稽古の感覚にしたがって、相手の間を取って太刀を避けると十分な余裕を持って距離を詰めることができるようになるのだ。

Aさんと稽古を続けていたら甲野先生が近づいてきて、前半に私が止めていた、釣り手を持たせる形での研究稽古が始まった。
内観で危機的状況を作り出してフロー状態になるというやり方をされると、さっきまで崩されなかった形で下まで潰されてしまうようになってしまった。
引きずり込まれるというより、吸い込まれるような、巻き込まれるような感覚で潰される。

これを中島先生の解釈と受けた感触をもとに稽古した。
内観を手がかりにするのは難しいので、甲野先生の見た目から主に体のどこを使っているのかを見極める必要がある。
それを試してみて、受け手が甲野先生の技の感触との違いを判定する。
構造動作的に言えば、広背筋が働く状態で動くということがキーになるようだった。




2016年10月17日月曜日

空気投げ実践の報告がありました。

名古屋で空気投げ研究稽古会に参加された柔道家の方から、柔道の乱取りで『隅落(空気投げ)』が決まったとのお知らせをいただきました。

早速実践していただいて、成功した報告をいただけるとは!
紹介したかいがあると言うものです。
柔道を練習されている方は始めは技の感触のなさに戸惑うかもしれませんが、感覚をつかむと普段の練習の積み重ねがある分、応用しやすいのかも知れません。

名古屋の研究稽古会では柔道指導者の方々にも好評でした。
『空気投げ』は柔道技の原理を紐解く切り口としても面白いと思います。

東京都昭島市で空気投げの研究会が開催されます。
柔道未経験者はもちろん、柔道初心者から指導者レベルの方まで、興味を持たれた方はぜひご参加ください。

ご紹介ページ


2016年10月16日日曜日

柔道練習83回目『寝技と立ち技の感覚が繋がった』

Sさんはお休み。
子供たちとの練習後、Kさんに亀の返し方と背負い投げの入り方を見てもらった。
亀の返し方はオーソドックスな返し方で中学生に教えたやり方だったが、これもしっかり練習しておかないとやられたときにわからない。
背負い投げについては、先に上半身を決めてから投げるような感覚でやると良いのではと、アドバイスをもらった。
これが私の中で寝技で相手を返すときの感覚と繋がって、一気にやり方がわかったと言うか、寝技と立ち技を同じ感覚でやれるようになったと思う。
この感覚変化は面白くて、あれほどやりにくかった背負い投げが、入ったら投げられそうだという感覚に変わった。
この感覚になれば、あとは乱取りでどう入るかに集中できる。

Kさんからは乱取り中にもっと力を抜くようにと言われた。まだ腕に力が入っていてそれが技に入るスピードを殺しているという。相手にとっても力が入った動きは読みやすく、こちらの技がかかりにくくなる。
普段やっている練習にも通じるというか、まさにそのものなので、ここは何とかしたい。

来週からまたいい練習ができそうで楽しみだ。

2016年10月9日日曜日

柔道練習82回目「『空気投げ』られかけ」

子供たちと基礎練習。
子供たちとの練習では抑え込みの練習で中学1年生と袈裟固めの逃げ方、片足かつぎでの攻め方、下からの返し方の練習をした。
下からの返しでは、基礎練習でやっている足回しはここで使うのだと説明があったが、これを意識できているかどうかでかなり違ってくる。
この子は部活でも柔道をやっているので、道場の練習の成果で驚かれるようになってもらいたいものだ。
立ち技は部活の練習量の方が断然多いだろうが、寝技なら道場の練習で部活以上に上達する余地があるのではないだろうか。

大人同士の練習は、Aさんが不在でSさんとの練習になった。
なんとこの日、Sさんとの乱取りで空気投げをやられかけた。
技に入ってくるのが見えたので、防御体勢に入るのが間に合ったが、もう少しで完全に投げられてしまうところだった。
もう空気投げを特別な技と区別している場合ではない。
Sさんは得意の内股や、背負い投げと同じように空気投げを仕掛けてくる。
柔道の実力に差がある現状では投げられてしまうのも時間の問題になってきた。

わたしも空気投げのやり方は説明できるが、いざ乱取りで決めるとなると簡単ではない。
この日は空気投げをより確実に決めるために、まず下方向への崩しから技に繋げようというテーマを決めて取り組んだか、崩したと同時にこちらも居着いてしまい、足技の餌食になってしまっていた。
しかし相手も同時に崩れているのでこの失敗で駄目だったと諦めずにこちらの技に繋げる方法を探っていきたい。


バリバリの柔道家も身につけられる空気投げ、第2回となる研究稽古会が東京都昭島市で開かれます。
11月20日(日)、昭島の体育館で一緒に練習したい方、興味があって見学したい方、
秘伝7月号、11月号を読んで興味を持たれた方、ご参加をお待ちしています。

第1回の名古屋空気投げ研究稽古会や第2回の研究会への申し込みフォームへのリンクはこちらの記事からどうぞ。
http://vtotai.blogspot.jp/2016/09/blog-post.html



2016年10月6日木曜日

釣り合いと柔道の組手

スワイジャオの立ち方から、相手に触れたときの座り方を中島先生の解釈で説明していただいた。

この感じはわたしがケトルベルの練習で感じていた重さ(遠心力)との釣り合いに通じるものがあり、それは柔道の組手に通じるものでもある。
前後方向の釣り合いに加えて、垂直方向に重さが働くことによって、二力の合成が働いているというのはわたしの解釈だ。

後ろ方向に重心を移動させようとしつつ、相手との釣り合いを保つと結果として真っ直ぐを保つことになる。ここがポイントだ。
構造動作的に真っ直ぐな姿勢をとると後ろ重心にはならない。前重心になるので、この場合は前方向に重心を移動させようとしつつ、相手との釣り合いを保つと、この場合も結果として中間で真っ直ぐを保つことになる。
下方向の働きは結果としての真っ直ぐを保つことによって発生する。

引っ張りすぎたり、寄りかかりすぎたりして重心の位置が前後に片寄ってはならない。

2016年10月2日日曜日

柔道練習81回目『空気投げ(隅落)成功!』

子供たちとの練習が終わった後で、打ち込み練習。
乱取りで背負い投げに入るときのスピード感を確認するため、速度重視で練習した。
速くても形を崩しては意味がないので、ここは注意が必要だ。
Kさんからは組手のアドバイスで、技に入るための空間を作るようにと言われた。
スペースがないと背負い投げの回転が出来なくなるからだ。
連絡技として小内、大内も合わせて練習した。Kさんの説明では小内はキックで大内は胸を合わせて寄っていく技だと言う。

乱取り
Sさんとの乱取りでは、帯取返し(引き込み返し)がきれいに決まった。
この日気づいたが、帯取返しの崩しは空気投げの入りでやっている。
『渦落』の体捌きで相手と入れ替わるようにしながら引き手を離して釣り手を下に引き落とすようにすると、相手が腰から折れて背中が見える場合がある。この時、肩から背中越しに相手の帯を掴むや否や、隅返しの要領で相手の下に潜り込みながら捨て身をかけるのである。技をかけ終わったときには上四方固めに近い抑え込みが決まっている。
これが乱取りでよくかかる。
左手で帯を掴んだ瞬間、左技の大外刈に入ってもいい。
あるいは初めからあえて左組手に釣り手を掴んでおいて帯取返しに入れば右手で帯を掴むので右技に入れる。帯取返しについて、寝技の仁木征輝先生は右技に入れる形で説明されていた。ちなみに私は帯取返しを知ったのは仁木先生の動画だった。

その後、空気投げの練習をしてさらに乱取りをした。
Sさんにも空気投げのやり方を教えていることもあって時おり私に空気投げを仕掛けてくる。
二度、両膝をつかされたが体捌きの角度が整っていたら投げられていただろう。
私は、見えない(動きの小さい)空気投げを仕掛けたところきれいに決まった。Sさんはもちろん空気投げがくることを想定していた。『油断していたつもりはないが(空気投げがくることを)わからなくて投げられてしまった。』と言っていたから、三船十段の一瞬で投げる空気投げはこの方向で研究を進めて良さそうだ。

Sさんは比較的組手争いが厳しくないので、空気投げに入れるチャンスは多い。一方、Kさんの厳しい組手ではなかなかチャンスが無いだろう。

これは空気投げに限った話ではなく、わたしの柔道の実力についての課題だ。地道にやっていきたい。


柔道にもしっかり応用可能な『空気投げ』
第2回となる空気投げの研究稽古会が東京都昭島市で開かれます。
11月20日(日)、昭島の体育館で一緒に練習したい方、興味があって見学したい方、
秘伝7月号、11月号を読んで興味を持たれた方、ご参加をお待ちしています。

第1回の名古屋空気投げ研究稽古会や第2回の研究会への申し込みフォームへのリンクはこちらの記事からどうぞ。
http://vtotai.blogspot.jp/2016/09/blog-post.html

2016年10月1日土曜日

甲野善紀『アメリカ合気道団体向けセミナー』

アメリカの合気道団体向けに開催された甲野善紀先生のセミナーに参加できた。

わたしの英語は片言だったが、辰巳返しや謙譲の美徳など、いくつかの動きについて伝えることができた。
私が周りの方に教え始めたのと同じくらいのタイミングで、それぞれが稽古する雰囲気になり、それが一斉に始まった。

途中である方から「ぜひロサンゼルスに来てくれ。」と冗談半分ながらもお願いされるなど、伝えたかったものはしっかり伝えられたようだった。

参加メンバーの中に技のかかりにくい方がいて、途中研究モードになるなど、甲野先生にとっても嬉しい稽古環境になっていた。
この場面を見られたことは参加された方々にとっても得るものが大きかったのではないかと思う。

セミナー後は先生がNHKのあさイチ担当の方と打ち合わせをしている間、常連のSさんと、アメリカから日本に戻ってきた合気道のAさんと稽古のはなしをした。
今回Aさんとは稽古するタイミングがなかったが、次は一緒に稽古したい。

あさイチは、国会中継が入ると先生の出演は延期になるそうで、今のところ確立は5割くらいらしい。