DVD「空気投げの極意」に関する甲野善紀先生のツイート

甲野先生が大量のツイートで私のDVD発売について触れてくださいました。

直前のわたしのツイート。
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甲野善紀先生のTwitterより転記
このDVDがどのように仕上がっているかは何とも言えないが、
このDVDを通して「田島大義」という人物に接する機会が得られるなら、
このDVDは価値がある!と、昨夜この田島氏のツイートを見て思った。

まず私が、この田島氏のDVDの事を知りながら、その紹介をずっとしなかったのは、
どう紹介したらいいか何とも決心がつかなかったからである。

田島氏は私にとっても得難い人物ではあるし、
その田島氏が世に出るキッカケとなる初めてのDVDの紹介は、
私としてもしたかったが、まずこのDVDのタイトルに恐れをなした。

田島氏の武術への探究心がただならない事は、私もよく知っているし、
私にとっても貴重な術理に気付いて、それを私に伝えてもらった恩もある。
しかし、柔道に関しては特に実力があるという訳ではない

その人物が「空気投げの極意」という凄いタイトルのDVDを出すというのは、
まさに「素人の怖いもの知らず」である。

しかし、昨夜この田島氏のDVDの割引紹介のツイートを見た時、
あらためて田島大義という人物の人としての素直さを今までになく気付いて、ちょっと感動した。

『空気投げの極意』などという凄いタイトルも、田島氏にすれば「自分は素人で、
こうした業界のことはわからないので、版元がそういうタイトルをつけるのなら、それはそれで任せよう」という事なのだろう。

そして、この空気投げに関しては「自分のように柔道を始めて年数の浅い者でも、
これを追求していくことの面白さを、こんなにも実感できるのだから、柔道経験豊富な人が、
この原理・術理を身につけたら、きっともっと柔道は豊かになる」と実感しているのだろう。

そして「そのお手伝いが出来るならしたい」と、まるで子供が余計なことを考えず、
思いついたことをそのまま純粋に行なっているようだ。

そう気付いて思い返してみると、田島大義という人物は「人格者」という
わざとらしい言葉が似合わないほど自然で作為のない「人格者」である。

言動は目立たず、穏やかだが頭の回転は速く、私がさまざまに技の原理を例えて説明しても、
適確な反応が返ってくるから、こちらもつい説明が熱を帯びる。

私はけっこう毒を吐く言動をするが、田島氏はそうした話をさり気なく聞きながら、
決して話の尻馬には乗らない。この田島氏の人としての品の良さにはいつも感心させられている。

「どういう人間が増えれば世の中は良くなるか」と問われたら、まず第一に頭に浮かぶのは田島氏である。
したがって、田島氏のドキュメンタリー番組を作るなら「田島大義、その存在の極意」というタイトルは過大でも何でもない。

本当に凄い人は「凄い」と感じさせないというが、田島氏の場合はまさにそうだ。
常識を弁え、よく気がつくが、それを人に感じさせない。
よき家庭人でもあるようで、武術の稽古と家庭のバランスはよくとっている。

こういう人物は普通すべてにおいてほどほどなのだが、武術探究の情熱は群を抜いていて、
その情熱を仕事や家庭と上手く両立ならぬ鼎立させている
(「鼎立」とは、普通は三者が対立する意味だが、ここでは「両立」と同じ意味で使っている)。

田島氏の本職はシステムエンジニアで、その分野でも第一級の腕らしいが、
それは田島氏の周辺から聞こえてきた話からの想像で、
田島氏自身からは「周囲が助けてくれるんですよ」といった程度の話しか出ない。

それも謙遜しているという風もなく、ごく自然に他人のことを話しているような口調である。

こうして、あらためて田島氏の印象を思い出してみると、この人物の自然さ、さり気ない中にある気遣いなど、
ごく普通の人に見えながら、大変な情熱を持っているというところは、滅多に存在しない逸材であることを認識させられた。

最後に、今回の田島氏のDVDに関連した雑誌の記事の中の田島氏のプロフィールに、
甲野善紀氏より「松聲館技法研究員」認可とあったが、「松聲館技法研究員」は私からお願いする形に近いので
「依嘱」という言葉の方が適切であることを訂正しておきたい。

…多忙な甲野先生がこの量のツイートを私のために発信して下さるだけでもありがたい。
 その上にこの内容となるとちょっとただ事ではない状況と言っていい。
先生には簡単ながらメールで個別にお礼をしたが、わたしもこれに関してツイートすることにした。
その内容は以下の通り。

甲野先生がわたしのDVDをと言うか、わたしをと言うかをツイートして下さっているがその量も内容も凄すぎて驚く。大変もったいない言葉が並んでいて感謝するばかり。

甲野先生のツイートの中で、私の考えの根本に触れる部分があった。わたしは柔道にしっかり取り組んでいる方にこそ空気投げの研究課程を伝えたいと思っている。きっと私よりも有効に活用してくれて、それが結果として研究の進展に繋がると信じるからだ。

甲野先生とは技の話ばかりしているが、空気投げ研究にかける考えの根本を理解してくださっていて、それを貴重な時間を割いて発信して下さったことに感激した。

甲野先生はもう1つ大事なこともツイートしてくださった。私の柔道の実力はたいしたことがない。という点である。誤解を招きそうなDVDタイトルの読み方を解説するとしたら『空気投げの極意に迫ろうと、柔道素人の身で始めた技の研究を発表する。』となる。
これに先生から返信が!
素人の特権は、その世界の常識に縛られず、自由に研究出来ることです。そして、その大胆な研究から専門家も驚くような気付きが生まれたりするのです。
空気投げを何年も研究している初段は他にいないでしょうから、本当に自由にやらせてもらっています。この面白さに気づけたのは甲野先生との稽古のおかげです。

DVD『空気投げの極意』の冒頭でも触れているが、私の動きはお手本ではない。皆さんの研究のヒントや練習方法の提案としてみていただきたい。1つ言い切れるのは、空気投げの研究はめっちゃ面白いということ。面白さが少しでも伝わって研究の輪が広がれば、それが本望なのです。
ここにも先生から返信がありました!
私は昨年レスリングの強豪校として知られているN大学のレスリング部に招かれた時「柄杓投げ」を試みたところ、想像していたよりも遙かに有効で、コーチや選手に驚かれましたが、これはまさに「空気投げ」ですよね。
はい、私が改めて定義した空気投げに該当します。DVDにも収録した私の解釈で投げる『柄杓投げ』を、私の通う道場の指導者に体験してもらったところ、「こんな投げられ方は初めてです!これは有効ですよ。」との感想をいただき、その後も繰り返しリクエストされるほど気に入ってもらえています。



空気投げ研究サイト作りました。
http://air-throw.blogspot.jp/

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