格闘技の夏祭り


稽古仲間Kさんのお誘いで、総合格闘家『平直行』さん(現在は指導者)が主催する、
『格闘の夏祭り 2008』に行ってきました。


平直行さんは格闘漫画『グラップラー バキ』のモデルになった方。
実はKさんに紹介されるまで知りませんでした。
もちろん格闘界ではモデルの話ではなく、そのご活躍で有名な方です(後で知ったのですけど)。

誘われた時点で半分行くつもりでしたが、何しろ無知過ぎたのでご本人が書いたブログを読んでみることにしました。
ブログ(※)を読んで「これは是非直接お会いしたい。」と思い、参加する事にしました。



前半はトレーニング方法とその意義について平先生のお仲間であるドクター二重作先生が講義。
伸ばしたい方向と逆側に負荷をかけるストレッチの解説が印象的。
逆方向に負荷をかけるストレッチは学生の頃、『立位体前屈』の裏技としてやったことがあったけど、
今回のように理由をきちんと解説されるとまた違うものになりますね。
緊張しきっている筋肉を騙していたとは!

前屈も開脚もその場でどんどん広がっていくのが驚きでした。
ハイキックを例にとった解説でハイキックの高さが10cmほど高く変化したのを目の当たりにして、
思わず『おぉ!』と声が漏れてしまった。

試合で重要な頭を鍛えるトレーニングなどをわかりやすく説明された。
冴えない頭では強くなれないのです。



中盤は平先生による格闘技に取り組む姿勢についての講義と、
武術的な身体操作方法についての動きの紹介。
講義では、練習以外の時間を有効に使うことの例として、歩法を変えるという話をされていた。
平先生の歩き方は、動きに凸凹がなく、低空飛行を行っているようなスムーズな動き。
その他、日本古来の柔術をもとにした身体操法は、どこか甲野先生を思い起こさせるよう。
護身に使う身体操法で、重力を利用する方法を紹介。
後ろからしっかり抱きつかれた形で、力んだだけではどうにもならない状態。
この状態で引力を感じながら動きはじめるとそのまま歩くことも出来る。
肝心なのは、引力は下方向だけはなく上方向にもあるということ。
下と上に両方から引っ張られているから真っ直ぐに立っていられる。

パンチに反応した相手をブロックしてきた腕ごと沈めるという動きをみせて頂いた。
「さあ、やってみて下さい。」と言われやってみるがうまく行かない。
Kさんがこれは『斬り落とし』だということをしきりに言われていた。
Kさんの『斬り落とし』はお見事でした。全くブロック出来ませんでした。
平先生も柔術の元となる動きは、『剣』の動きだと言われていたので、これは間違いないと感じた。
啄木鳥さんも私へのアドバイスで「これは抜刀の動き。」といわれたが、抜刀したことがないので全然ピンと来ない。
ちょっと刀が欲しくなってしまった。
って『杖』すら満足に触れていない現実で、『剣』に手を出せるのか自分。



最後は参加者同士でスパーリング。
書き忘れていたけれど、参加者の大半は何らかの格闘技経験者と思われる方々。
なんと中にはボクシングや、キックボクシングの世界チャンピオンまでいらっしゃっていた。
さすがに私は参加出来ずにいたが、その場の雰囲気を楽しみながら平先生の動きをみていた。
みていて気がついたことは、
スパーリングのはじめにドクターが注意事項として『熱くならないように、軽く。楽しんで。』と念を押していたのに、
誰よりも暴れていたのは平先生だったということ(笑)

真面目に熱い、真剣に楽しむという印象の平先生、
この日集まった皆さんは、ああいうお茶目(?)なところにも惹かれるのだろうなぁと感じました。

人間的な魅力にあふれるかたでした。
平先生はもっと武術的な動きについて話したそうでしたが、時間の関係もあって話せないようでした。
また参加できたらその辺のお話をもっと伺いたい。
そして目標は、今度こそスパーリングに参加!!(いや、これは絶対に止めておこう)
平先生の技を最低一回受ける!


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