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2022年5月14日土曜日

柔道で最も役に立つ技は何か?

柔道で一番役に立つ技は何だろうか?

勝つために役立つ技と考えたら誰でも聞いたことがある背負投か大外刈か内股あたりか。


見落としている技があるかも知れない。

そもそも柔道技は何種類あるか?

日本柔道連盟によると投げ技が68本、固め技が32本で全部で100本ある。

https://www.judo.or.jp/what-is-judo/judo-waza/

これ以外にももともとあったが禁止になった技や制定技に無いものも含めるともう少し技数は増える。この中から最も役立つものを1つ選べるだろうか?


そもそも投げ技が役に立つ場面があまりおもいつかないかもしれない。

私も柔道練習以外で投げ技を使ったことはない。思い返すと関東で大雪が降って家の前の道路を雪かきしたときは雪を捨て身技の要領で飛ばしてみると楽だったが年に一度あるかないかの機会なのでこれで一番役に立つとは言いにくい。


では何だろうか?

以前から言っているがそれは「受け身」だ。投げ技ではないが柔道で最初に習うもので投げられても怪我をしない技術のことだ。

この「受け身」が柔道で習う動きの中では断トツで一番役に立つ。


私の経験でも中学校のマラソン大会でアスファルトを走っていて、集団の中で足が引っ掛かり転倒してしまったが、

転倒する勢いで前回り受け身を取ってそのまま起き上がって何の問題もなく走り続けられたし、

高校サッカー部でタックルを受けて転んだ時も受け身が助けてくれた。

大学時代によくいったスキー・スノーボードでも受け身の技術のおかげで転倒時に頭を打った記憶はない。

大人になってからも転倒の危機を何度も受け身の技術に救われている。


受け身には怪我を防止する効果だけでなく、ほとんどのスポーツの上達を助けてくれる効果もある。

例えばスキーやスケートは転倒が怖くて体がかたくなってしまいそれがバランスを崩す原因になってしまって、

なかなかこの悪循環から抜けられないが受け身を身に着けていれば転んでも大きな怪我をしないという安心感から

転倒による恐怖心からくる緊張を軽減出来る。

スキー・スケートほどではないにしてもサッカーやバスケットボールなど転倒の可能性があるスポーツでは無意識に転倒による恐怖心からくる緊張が生じて意図せず動きが硬くなってしまうことがある。

このような場合でも受け身は効果を発揮してくれる。

転んでも大丈夫という安心感はのびのびとしたプレーを引き出してくれるのだ。


特にスポーツをしないという人やお年寄りの方にもすすめたい。

道路の段差、滑りやすい床、足元に落ちている空き缶やペットボトルなど日常生活にも転倒のリスクは多く存在する。

転んでも大けがをしない受け身が出来るか出来ないかは大きな差だ。

特にお年寄りの場合は怪我が長引く傾向にあるので


柔道の投げ技を身に着ける必要はないが、受け身は身に着けておいて損がないばかりか得しかない技術だ。

受け身は今から習える場所を積極的に探してでも身に着ける価値がある技術です。


柔道教室がなくても投げのある武道・格闘技では必ず受け身を身に着けます。

興味を持った方は探してみてください。


マラソン大会で転んだ時に回転して無傷で起き上がれた前回り受け身



2022年3月21日月曜日

最強の武術、格闘技とは何か?!

最強の武術、格闘技とは何か?!
格闘技や武術をやっていなくても一度は考えたことがあるかもしれない。
非常にロマンがある話で興味をひかれる。かなり前の話だが総合格闘技に柔道金メダリストの吉田秀彦が出てきたときは目が離せないほど興奮したし、角界から曙が参戦したときも手に汗を握った。
アメフト出身のボブ・サップがK1チャンピオンのアーネスト・ホーストに勝ったときは大きなショックを受けたものだ。


最強の武術、格闘技と言えば何が思い浮かぶだろうか?
メジャーでプロも多いMMAかムエタイかK1か?
長い伝統がある空手か中国拳法か?
寝技に強みがあるブラジリアン柔術か柔道か?
道具も使える剣道か?


立ち技なら?寝技なら?両方ありなら?道具もありなら?条件によって最強は変わってきそうだ。これはどうやって比較すればよいのかわからなくなってきた。考えやすくするために条件を限定してみよう。


私は柔道をやっていて知識としては柔道技を一通り知っているので競技を柔道に絞った上でテーマを最強の柔道技とは何か?に置き換えて考える。
背負投、内股、大外刈等はオリンピックでも多く目にする技だ。
大野将平選手の大外刈は強力で最強と言っても差し支えないだろう。井上康生前監督の内股もまさに必殺技だし、それを言ったらオリンピック三連覇で医学博士でもある野村忠宏師範の背負投はまさに伝家の宝刀だ。過去に遡っていいならグレイシーにも通用した木村政彦のキムラロックや、伝説とも言われる三船久蔵十段の空気投げ、嘉納治五郎師範が得意としていた浮腰、西郷四郎の山嵐も挙げたくなってくる。
こう見るとどの技も最強と言いたくなってくるがやる人が私に代わると一転どれも最強からはほど遠くなる。
柔道技は懐かしのゲーム「ドラゴンクエスト」の呪文のようにギラよりベギラマ、ホイミよりベホイミなどと強さが絶対的に決まるものではなく、やる人によって強さが変わるものだからだ。そんなことは当たり前で最初からわかってたと言われそうだ。
それならこれを最強の格闘技に置き換えてもやる人によって強さが変わると当たり前に言えるはずだが、何故かなかなかそこまでスッキリ整理できない。
ロマンが論理的思考を邪魔するのだろうか?
前に書いたがK1のリングでアーネストホーストがアメフト出身のボブ・サップに負けた時、K1がアメフトに負けたといった表現をした人がいたが本当にK1がアメフトに負けたと言えるのか?だとするとボブ・サップはホーストに対してアメフトをやっていたことになるがそんなはずはない。ボブ・サップがK1ルールで戦っている以上、ボブ・サップがホーストに勝ったことはK1が強い、弱いという話にはならない。K1の試合で超新星の重量級パワー系ファイターにミスターパーフェクトとまで呼ばれたチャンピオンが負けるという強烈な番狂わせがあったという事だ。
いま思い出してもあれは強烈だった。


話を最強の格闘技に戻そう。K1を例に挙げたが競い合うには同じ土俵でなければならない。K1選手同士ならK1のリングで戦えば良いがさまざまな格闘技で競い合うとなるとまずは誰が参戦するのかを整理して、それに合う土俵を用意する必要がある。
無数にある格闘技、武術の中からこの最強はどれだ議論に参戦出来るものは何か?
手になにも持たない徒手格闘技は概ね参戦可能と見ていいだろう。しかし例えば居合道が参戦するとして刀の使用を許可したら徒手格闘技ではとても対処出来ない。
ならばと武器ありにしたら刀よりも長さで有利な槍を持とうとなるかもしれないし、
槍がありなら弓もと弓道が参戦したら間合いが近接攻撃から遠距離攻撃にまで広がる。
弓がありなら鉄砲もとクレーン射撃が参戦したらやるまでもなく最強はクレーン射撃になるだろう。
果たしてクレーン射撃は格闘技あるいは武術なのか?


どうやら最強の格闘技を議論するには競うための条件を先に揃えてそこにマッチする競技が参加する方式にしたほうが決めやすそうだ。条件を考えてみよう。条件とはルールと言い換えてもいい。
取り敢えず鉄砲まで出てきては話にならないので武器は無しにしよう。この時点で剣道をはじめ武器を扱う古流武術は参戦できない。
素手だから打撃は当然ありにしたい。ここでブラジリアン柔術や柔道は大きく不利になった。
蹴りもありでいいだろう。ボクシングが不利になった。タックルも投げもありにしよう。ボクシングはますます不利だが仕方がない。
投げっぱなしで何もしないのは変だから寝技も当然あり。ブラジリアン柔術と柔道が盛り返したか。
さてここまで整理してきた内容を見ると何となくMMAルールに近い条件になってきた。
最強を決める舞台はMMAで決まりで良さそうだ。それならわざわざ議論するまでもなくMMAのチャンピオンが最強で決まりだ。
最強の格闘技はMMAで最強を名乗りたければMMAに参戦せよということになる。


スッキリ整理出来たはずだがどこか納得いかない感じがするのは気のせいか。最強の柔道技から整理してきて辿り着く結論がこれでいいのか?
そもそも設定した条件を振り返ってみると私のさじ加減でどうにでもできたではないか。これではMMA以外の格闘技から不満の声が聞こえてきそうだ。
もう少し考えてみよう。最強を決めるのに金的、目潰しの急所攻撃は無しでは納得感を得にくいかもしれない。金的攻撃をありにしよう。ジークンドーや古流空手に有利になったか。
いやまだ駄目だ。最強格闘技、武術を決めるのに武器無しのままでは古流武術の大半が除外されてしまっているではないか。
やっぱり武器もありにしよう。しかし武器ありはクレーン射撃が参戦してきてしまうし、危なくて実際には競えたものではない。今はあれこれ想像を巡らせているだけなのでここは一回脳内シミュレーションで最強を決めることにしよう。
これで危ないから武器は無しという最強決定にふさわしくない条件を排除できた。
武器は種類がたくさんあって良くわからないから何でもありにしよう。
反則行為も何かを決めると有利不利の議論になるから反則もなし。何でもありにしよう。
何でもありなのでリングもレフェリーもいらないだろう。スタートの合図もない。


勝敗を決める条件は先に動けなくなったほうが負け、脳内シミュレーションなので生死は問わないとしよう。これで勝てば文句なく最強と言えるだろう。さぁどうすれば勝てる?!


何でもありなんだから最低限相手に気づかれないようにしないと危なくて戦えたものではない。
日常生活中にこっそり後ろから近づいて絞め技が良いだろうか?絞め技に入ったところを投げられたり懐にナイフを持っていたら反撃に合うかもしれない。近くからだと危なそうだから遠くから銃が確実か、それとも車で突っ込むか、あるいは毒を仕込むという手も考えられる。
まてまて、お金で殺し屋を雇ったら自ら手を下さなくてもいいではないか。
なんでもありで先に動けなくなったら負けだ。
さて仮にこの条件で決着がついたとする。例えば柔道家が車でつっこんで相手を戦闘不能にして勝ったとする。
勝ったのは柔道家だがこれは柔道が最強であることの証明になるだろうか?


脳内シミュレーションでももう1人参戦していた。
その人は気候の良い土地にひっそりと暮らし、早寝早起きの規則正しい生活をしていた。
自然食を好み、朝はラジオ体操で体を動かし、朝食を食べたら畑仕事、昼食後は少し昼寝をして、
午後は読書と勉強に取り組み、夜はお風呂に入って寝る。
近くに医療体制が充実した総合病院があり、セキュリティのしっかりしたマンションに住んでいる。
とても健康で体は丈夫。毎日が充実していてストレスも感じない。
この人はこのような生活を続けていたため、いつまでも健康で結果的に誰よりも長生きをした。
勝負ありだ。再度まで倒れずに動けていたのはこの人だった。なんでもありなのでもちろん時間制限もない。ようやく最強の格闘技・武術論争に決着がついた。
最強はラジオ体操で決まり!


私の脳内シミュレーションではこのような結論になりましたが皆さんのシミュレーションではどうなるでしょうか?

2020年7月28日火曜日

甲野善紀メルマガ動画撮影『納刀の体捌き』

甲野先生のメルマガ動画撮影終了。

1ヶ月ぶりくらい。

先生もわかってないけどわかってないことがわかったという話。

頭に思い描くのは2次元で実際は3次元。

思い描いて動くと2次元の動きになってしまい相手にとって分かりやすい動きになってしまう。


3次元の動きを引き出す動きの1つが納刀だという。

納刀の体捌きで動かれると先生の前腕を両手で掴んで動きをとめる『浪之下』がとまらない。

掴ませてくれないのではなく掴んでいるのにとまらない。

腰がぐにゃっと崩されてしまう。

先生は掴まれていることが気にならなくなるらしい。

甲野先生

この技に関しては、今夜、田島さんに来ていただいた事に本当に感謝しております!鯉口を握った左手は、内観で微妙に動かしてますが見た目には、ほとんど動かさない事。相手に任せる事、ただ腰は三次元に精妙に働かせる。この事の重要さを、あらためて心に刻みました。

こちらこそありがとうございました。しっかり掴んでからあのように崩されたのは最近では記憶にないです。

いや元々3次元なのにどういうことかと思ったが、目に見えるものが2次元、思い描くものも2次元と言われればその通り。

しかしだとしてもそれだから出来ていないこととは何か?

これを考えるのは面白そうなのでわからないまましばらく過ごそうと思った。


もう一つ。言われてハッとしたのが相手に驚異を感じて動くという話。

火事場で家事に驚きながらも馬鹿力を発揮するのかへなへなと経たり込むのか?

今までは平常心を保とうとつとめてきたが、驚いても良いとなると驚く自分を冷静に観察する自分が出てくる。

これは面白い。