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2018年1月11日木曜日

松聲館の技法レポート『袖切裏石化(そできりうらせっか)』

夜間飛行から発行中の甲野先生のメルマガ『風の先 風の跡』向けの動作撮影にいってきた。


ツイッターから転記

甲野先生のメルマガ動画撮影終了。柔道では反則だが見逃され易い、袖口に親指を突っ込んで引き手を掴む相手への対応、『袖切り裏石火』を受けた。反則になるだけあって普通はなかなか切れない組み手だが、強力に引き剥がされた。ブチブチッ!って音がなりました。無傷でしたがもう掴みたくありません。

私の引き手を心配されたのか、甲野先生が『袖切り裏石火』をこちらの引き手をブチブチと引き剥がしはしないが体は大きく崩す程度に加減して掛け、そこから投げに入る方法を思い付かれた。何がきっかけで新しい技が出てくるか予想がつかない。

甲野先生の『裏石火』の手裏剣への応用を見て、動画でみた横綱若乃花の『呼び戻し』を『裏石火』で実現できそうな気がしてきたので先生にリクエストした。これが大当たり!『呼び戻し』とは違うが空気投げ『投げ落し裏石火』が誕生した。やり方は、腕では押しながら体は後ろに下がって、投げる。

『投げ落し裏石火』で私が簡単に投げられるのを、忖度と疑ったのか甲野先生から「ちょっとわたしに掛けてみて」と依頼された。仕組みはわかったつもりだったのでやってみたが、全く掛からない。私がやった版を先生が再現して私に掛けるとやはり全く掛からない。腕の使い方が違うようだった。

『投げ落し裏石火』のポイントは腕では押し続けて、体は下がるところ。手裏剣で先生がやった通りの体の使い方だ。『袖切り裏石火』も同じく、袖は相手に近づきつつ、体は遠ざかる。体と腕の遊びが無くなった瞬間、相手に作用する力の方向が急激に変化する。この変化についていてないので技が掛かる。


甲野先生から返信いただきました。
お世話になりました。裏石火の元は石火崩しで、そのもとは、謙譲の美徳。つまりそちらが元祖ですから、おおいにご研究ください。

飛行機事故で、ドアが吹っ飛び、後腰から機外に吸い出されそうになる!それを如何にリアルに演じられるかが、大事ですね。武術と演劇が近いとは、そういうことです。


2018年1月10日水曜日

第45代横綱若乃花の空気投げ『呼び戻し』

久しぶりに横綱若乃花の『呼び戻し』動画を見た。『空気投げ』の最初の手順を『袖釣込腰』にして左横隅に崩しても上手くいきそう。



今週末、1年以上ぶりに『月刊秘伝』の取材がある。ライターの方が柔道、合気道の経験者と聞いて、私から「それなら一緒に研究稽古をしましょう!」と提案させていただいた。予定にはなかったが横綱若乃花の『呼び戻し』動画を見て試したくなった入り方も研究させてもらおう。楽しみ!

2018年1月5日金曜日

甲野先生の某実業団柔道部行きに同行

甲野先生のアシスタントで某実業団の柔道部へ。

詳細は差し控えるが4時間半の稽古があっという間だった。
甲野先生の願い通り、抜群の選手が出てくると面白い。

終了後、世界レベルの大会でも上位の成績を残している監督にわたしの空気投げを受けていただいた。
DVDに収録している空気投げからの展開メニューも少し紹介させていただき、「いいじゃないですか!」の評価をいただけた。

指導者から評価いただけるのは、空気投げの完成度といった即効性の観点ではなく、研究の根本的な技の仕組みへの着目点や取り組みそのものについて評価をいただけたようで、大変ありがたく嬉しく感じる。

こちらは翌日の甲野先生のツイッターから。
昨日はある実業団の柔道部に招かれて、実際にいろいろと技を行ないながら講習を行なう。

ここは監督ご自身が私の技に関心を持っていただいていたので、講習は大変いい雰囲気で行なうことが出来た。アシスタントとして同行した小磯氏、田島氏も大変充実した時間を過ごせたとのこと。

選手の技の向上よりも、自分の見栄や権威を優先する指導者が多いなか、このような監督は例外中の例外。選手たちにとっては本当に得難い指導者だと思う。