今回前置きがちょっと長くて本文はもっと長いです。
■前置き
中村先生の言う、股関節主導(非ストレッチ)動作で行う『股割り』は奥が深い。
毎日風呂上がりにちょっとずつやっていればいつか出来るというものではない。
むしろストレッチ動作が習慣化されると出来なくなってしまう動作である。
しかも骨盤おこしは『股割り』が出来ておしまいというわけではないのだ。
1年ほど前だっただろうか、中島先生が言っていた「骨盤おこしがきちんと出来れば、甲野先生の技の半分くらいは出来るようになる。」
との言葉がまんざら嘘ではないように感じる(もちろん”出来る”にもレベル高低がある前提ですが)。
私がこんなことを思うのはおそらく、武術の稽古で「出来たと思った直後、新たに出来ていない事に気づく。
その出来ていない事はさっき出来たことよりも遠い事のように感じる。」ということをしばしば体験するのだけれど、
股関節トレーニングでも全く同じような体験を続けているからであろう。
しかし中島先生、中村先生の言うとおり骨盤おこしが動作の基礎だとすれば、それを応用した武術の動作の奥深さは計り知れない。
甲野先生が養老先生に言った言葉ではないが、どうやら一生退屈することはなさそうである(笑)
■本編
前置きが長くなりましたが、そんな思いで参加した骨盤おこしセミナーの話。
参加者の顔ぶれがお琴奏者、ハタヨガ2回、ムエタイ、何もしていない(エアロビをやってみたい)方。
とバラエティに飛んでいたのも手伝って色々勉強になった。
甲野先生の音楽家講座でもその場で音が変わるということがしばしばあるが、骨盤おこしセミナーでも同じような自称が起こっているのだ。
これが見逃せない。
今回の参加者の中で最も驚きの変化を見せていたのが、何もしていない(エアロビをやってみたい)方であった。
長身で猫背の彼は、立位体前屈をやれば腰椎、頸椎から折れ曲がり股関節はほとんど働いておらず、
股割りの格好になれば骨盤は完全に大腿骨と一直線に並ぶというほどに寝ている状態から動かない。
見るからに重症(骨盤おこし的にという意味です)なのであった。
しかし、その彼に骨盤おこし式『立位体前屈』をやってもらうと、その場で驚きの変化があらわれた。
おさえたポイントは、およそ以下の通り。
・足をハの字に広げる(閉じた足は膝がロックされる)。
・膝裏をロックしない(膝を曲げても良い)。
・お尻を後ろにひかない。
・手を前につく。
・重心をついた手のひらに載せる。
結果、猫背はかなり解消され、心なしか前に出てきた胸のせいで男らしさもUP、そうなるとおそらく身長も伸びているはずである。
たまにその場で変わってしまう方が出てくるが、本当にこうまで変わってしまうのだから面白い。
何もしていないというのは同時にくせが無いというのは強みなり得るのである。
私も何もしていない部類に入るはずだが、高校から始めたサッカーの影響が根強く残っている。
長年それなりに頑張ってきたせいで、左足内腿の張りは相当頑固者だ(笑)
■足小指と股関節の連動。
前々回あたりにも着目して気をつけていたのだけれど、今回のセミナーで体感出来たのが、股割りの準備運動における足小指と股関節の繋がりであった。
今回感じたのは、『骨盤がおきてきた位置からようやく足の小指と股関節の繋がりが感じられはじめる。』ということである。
ということは骨盤後傾の位置でいくら足小指をウンウンいって床に着けても非効率的であると思われる。
座布団を使ってでも骨盤をおこしてから足小指をつけた方がよさそうだ。
■「開脚は関係ない」(私にとっての)重要なポイント
股割りのトレーニングでロールオーバーを(妄想で)考えたとき、(もう少し開脚角度が広がればあるいは、、、)
という考えが浮かんでは消えて、また浮かんでいた。
今回中村先生に「開脚は?」と聞いたところ「開脚は関係ない。」と一蹴されてしまった。
話がそれるがセミナー常連のはずの私とS水さんの質問は中村先生に一蹴されることが多い(笑)
話を戻すと結果としての開脚角度が関係ないはずはないのだろうけれど、トレーニング途中で角度にとらわれると動作を誤るということだろう。
ここは重要なポイントだと感じる。
トレーニングの目的は、ストレッチ的に伸ばしていって見た目にロールオーバーが出来るようになるのではなく、
股関節の可動域を広げることである。
ストレッチ的動作は、中村先生でも気づかずにやってしまうことがあるというほど陥りやすい罠なので、
私など『股割り』のつもりが、いつの間にかおもいっきり『股裂きストレッチ』だったりすることだってあるのである。
中村先生より発令中の『ストレッチ禁止令』を遵守して進めていきたい。
■骨盤おこし式ゆっくり走りで蘇る記憶
骨盤おこし式ゆっくり走りは以下の点に気をつける。
・足は骨盤幅に開く(このとき下を向かない!)
・足首はハの字(このときも下を向かない!!)
・腹圧をかけて重心を前へ
・土踏まずを踏まずに足裏全体で接地(下を向かない!)
・歩くのではなく走る。
・蹴らずに腹圧で生じた前重心の分だけ、少しずつ前へ
・一定のリズム
・30分程度は続ける(足幅、下を向かない、腹圧、足裏!)
「では歩いてください。」と言われて歩くとうまく身体が緩んだ方は、
(そう言えば軽くなったかな)と思う程度ではなく”明らかに”感覚が変わります。
と、今では感動するほどの感覚変化なのだけれど、このレポートを書いていて
”走り終えた直後になぜか楽に動ける”という子供の頃の記憶が蘇る。
そうだったんだよなー。
■おまけ
中島先生の腹圧は本気(マジ)で妊婦なみ。
今回のセミナーで初披露された生腹圧に、会場がどよめいたほどである。機会のある方は是非一度ご覧ください(笑)
そういえば休憩時間にこっそりと座布団3枚での股割り新記録に挑戦したのだった。
結果は見た目なんとなく成功だけど腹圧が抜けていたのでNG~。
でもそれに自分で気づけたからおまけして準3級(※)かな?!もっとがんばります。
(座布団の枚数=級という非公認かついい加減な簡易認定制度)
なんか色々課題と収穫があったけどコツコツやっていくということで良いようだ。
■前置き
中村先生の言う、股関節主導(非ストレッチ)動作で行う『股割り』は奥が深い。
毎日風呂上がりにちょっとずつやっていればいつか出来るというものではない。
むしろストレッチ動作が習慣化されると出来なくなってしまう動作である。
しかも骨盤おこしは『股割り』が出来ておしまいというわけではないのだ。
1年ほど前だっただろうか、中島先生が言っていた「骨盤おこしがきちんと出来れば、甲野先生の技の半分くらいは出来るようになる。」
との言葉がまんざら嘘ではないように感じる(もちろん”出来る”にもレベル高低がある前提ですが)。
私がこんなことを思うのはおそらく、武術の稽古で「出来たと思った直後、新たに出来ていない事に気づく。
その出来ていない事はさっき出来たことよりも遠い事のように感じる。」ということをしばしば体験するのだけれど、
股関節トレーニングでも全く同じような体験を続けているからであろう。
しかし中島先生、中村先生の言うとおり骨盤おこしが動作の基礎だとすれば、それを応用した武術の動作の奥深さは計り知れない。
甲野先生が養老先生に言った言葉ではないが、どうやら一生退屈することはなさそうである(笑)
■本編
前置きが長くなりましたが、そんな思いで参加した骨盤おこしセミナーの話。
参加者の顔ぶれがお琴奏者、ハタヨガ2回、ムエタイ、何もしていない(エアロビをやってみたい)方。
とバラエティに飛んでいたのも手伝って色々勉強になった。
甲野先生の音楽家講座でもその場で音が変わるということがしばしばあるが、骨盤おこしセミナーでも同じような自称が起こっているのだ。
これが見逃せない。
今回の参加者の中で最も驚きの変化を見せていたのが、何もしていない(エアロビをやってみたい)方であった。
長身で猫背の彼は、立位体前屈をやれば腰椎、頸椎から折れ曲がり股関節はほとんど働いておらず、
股割りの格好になれば骨盤は完全に大腿骨と一直線に並ぶというほどに寝ている状態から動かない。
見るからに重症(骨盤おこし的にという意味です)なのであった。
しかし、その彼に骨盤おこし式『立位体前屈』をやってもらうと、その場で驚きの変化があらわれた。
おさえたポイントは、およそ以下の通り。
・足をハの字に広げる(閉じた足は膝がロックされる)。
・膝裏をロックしない(膝を曲げても良い)。
・お尻を後ろにひかない。
・手を前につく。
・重心をついた手のひらに載せる。
結果、猫背はかなり解消され、心なしか前に出てきた胸のせいで男らしさもUP、そうなるとおそらく身長も伸びているはずである。
たまにその場で変わってしまう方が出てくるが、本当にこうまで変わってしまうのだから面白い。
何もしていないというのは同時にくせが無いというのは強みなり得るのである。
私も何もしていない部類に入るはずだが、高校から始めたサッカーの影響が根強く残っている。
長年それなりに頑張ってきたせいで、左足内腿の張りは相当頑固者だ(笑)
■足小指と股関節の連動。
前々回あたりにも着目して気をつけていたのだけれど、今回のセミナーで体感出来たのが、股割りの準備運動における足小指と股関節の繋がりであった。
今回感じたのは、『骨盤がおきてきた位置からようやく足の小指と股関節の繋がりが感じられはじめる。』ということである。
ということは骨盤後傾の位置でいくら足小指をウンウンいって床に着けても非効率的であると思われる。
座布団を使ってでも骨盤をおこしてから足小指をつけた方がよさそうだ。
■「開脚は関係ない」(私にとっての)重要なポイント
股割りのトレーニングでロールオーバーを(妄想で)考えたとき、(もう少し開脚角度が広がればあるいは、、、)
という考えが浮かんでは消えて、また浮かんでいた。
今回中村先生に「開脚は?」と聞いたところ「開脚は関係ない。」と一蹴されてしまった。
話がそれるがセミナー常連のはずの私とS水さんの質問は中村先生に一蹴されることが多い(笑)
話を戻すと結果としての開脚角度が関係ないはずはないのだろうけれど、トレーニング途中で角度にとらわれると動作を誤るということだろう。
ここは重要なポイントだと感じる。
トレーニングの目的は、ストレッチ的に伸ばしていって見た目にロールオーバーが出来るようになるのではなく、
股関節の可動域を広げることである。
ストレッチ的動作は、中村先生でも気づかずにやってしまうことがあるというほど陥りやすい罠なので、
私など『股割り』のつもりが、いつの間にかおもいっきり『股裂きストレッチ』だったりすることだってあるのである。
中村先生より発令中の『ストレッチ禁止令』を遵守して進めていきたい。
■骨盤おこし式ゆっくり走りで蘇る記憶
骨盤おこし式ゆっくり走りは以下の点に気をつける。
・足は骨盤幅に開く(このとき下を向かない!)
・足首はハの字(このときも下を向かない!!)
・腹圧をかけて重心を前へ
・土踏まずを踏まずに足裏全体で接地(下を向かない!)
・歩くのではなく走る。
・蹴らずに腹圧で生じた前重心の分だけ、少しずつ前へ
・一定のリズム
・30分程度は続ける(足幅、下を向かない、腹圧、足裏!)
「では歩いてください。」と言われて歩くとうまく身体が緩んだ方は、
(そう言えば軽くなったかな)と思う程度ではなく”明らかに”感覚が変わります。
と、今では感動するほどの感覚変化なのだけれど、このレポートを書いていて
”走り終えた直後になぜか楽に動ける”という子供の頃の記憶が蘇る。
そうだったんだよなー。
■おまけ
中島先生の腹圧は本気(マジ)で妊婦なみ。
今回のセミナーで初披露された生腹圧に、会場がどよめいたほどである。機会のある方は是非一度ご覧ください(笑)
そういえば休憩時間にこっそりと座布団3枚での股割り新記録に挑戦したのだった。
結果は見た目なんとなく成功だけど腹圧が抜けていたのでNG~。
でもそれに自分で気づけたからおまけして準3級(※)かな?!もっとがんばります。
(座布団の枚数=級という非公認かついい加減な簡易認定制度)
なんか色々課題と収穫があったけどコツコツやっていくということで良いようだ。
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