武蔵一族の稽古『虚空』

武蔵一族の稽古に「虚空(こくう)」というものがある。
座った状態で短刀(木刀)や十手を持ち、後ろから剣を任意のタイミングで打ち込んでもらい、それを気配を察知して受け止めるという稽古だ。


初見先生の武神館で近い形でやられているのを動画サイトなどで見た人も多いと思う(武神館のほうが有名ですし)。

私はこの稽古をあまりやらないが、やってみると面白い。
思っているよりもわかるし、実際に止めることができたりもする。

家で娘といるときに、遊びと稽古をかねて、『虚空』をやってみた。
お互いにスポンジ製の剣を使って、娘に後ろから打ち込んでもらい、それを見ないで私が受け止めるというものだ。
見てないのに止めるというのは、手品みたいで娘も面白がるに違いないと思ったのだ。

が、思惑が外れた。
娘はパパを叩けるというのが面白いらしく、最初から最後まで気配が出っぱなしだった(笑)
パパ「『いいよ』って言ってから始めてね。」
娘「うん。」
パパ「いい・・(バシッ!)」
娘「ぎゃははは!」
×数回
これでは稽古にならないので、私が最初から防御しておいて、それを外してからスタートというルールに変更した。
パパ(構えている)
パパ(外そうとしてずら・・(バシッ!))
娘「ぎゃははは!」

パパ「刀を頭から外してから、五秒数えるまで打たないで。」
娘「わかった。」

もう外す前から気配が出まくっている(笑)

これでも稽古にならないので、五秒以上で何秒か決めて打ち込んでもらうようにルールを変更した。

娘「もうやんない。」
どうやら飽きてしまったようだ。

結局稽古にならなかったが、こんな方法ならどうかと思い付いた。

ランダムに点滅する小さなLEDライトを用意する。
ライトを打ち手にしか見えない位置にセットする。
打ち手にライトをみていてもらう。
スタートの合図から、ライトが二回光ったら打ってもらう。

ライトをみているから打つまでは気配がこちらに向きにくく、タイミングは完全にランダム。
これならうまくいきそうだ。どうだろうか。

この装置を作るのがめんどいのでいまのところやる予定はありませんが、クリスマスツリーの飾りにつかうライトがあるとちょうどいいかもしれません。


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