『空気投げ』進展!!

これも書いておかなければならない。

『空気投げ』で足が継げないで投げられる理由が確認できたのと、三船十段が言う『球』の動きへの理解が進んだ。

Sさんに受けてもらったのが、この日確かめたかった重心移動の瞬間に相手を落とすタイミングだった。
先日習った『燕返し』のタイミングをヒントにしたものだったが、予想通りよい感触だった。
「浮かされる感覚が不足している。円の要素があるはず。」というSさんの感想通り、引き手側しか使っていない。
それではと、釣り手側も使って『空気投げ』を施そうとすると釣り手側に抵抗を感じて理想通りにならない。
何度が試していると中島先生が「こっち」と言いながら釣り手を動かす方向を示した。
それはハンドルを回す円周の方向ではなく、上方向。
「それだとぶつかってるから『二力の合成』でやれば。」
ここまで言われたところで、三船十段の著書にも同じ意味の説明が書かれていたことに気付いた。
何度も読んでいたはずだが、中島先生に指摘された動きだとは理解できていなかった。
それなのに言われた後は、もう(その通りだ)としか思えない。

パターン認識だったかの実験で、一見何が書いてあるのかわからない白黒の絵が、ひとたびある人物の顔などに見えてしまうと、その後はもうわからない絵としては見れなくなってしまうときの感覚に似ている。
名越先生が甲野先生のDVDの中で言われていたと記憶しているが、言葉とは記号であるということを私も強く実感した。
体感を伴ってようやく本当の力を持つのだと実感を持って納得した。

この日『空気投げ』は実感を伴って大きく進展したといっていいと思う。

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