ページ

2015年6月11日木曜日

松聲館の『今』を稽古する

恵比寿で行われた甲野先生の稽古会


・釣り手を掴みに来たところを肘固めに絡めとる。
右手が猟銃、左手が猟犬。
感覚的には相手の手を右手で狙い撃ち、落ちてきたところを左手で掴むのだそうだ。
左手だけで掴もうとすると遅れてしまうが、右手が参加することにより左手が自動操縦のような状態になるのだと思われる。
以前「目を瞑っていても拍手を仕損じることはない。」と言われていた感覚に近づくのだろう。



・左手首を掴みに来たところを引き倒す。

・牽制のジャブを打ってきたところを打ち落とす。

・奥襟を上から掴みに来たところを投げる。
これは終盤で私が質問して出てきた動き。 
これは猟銃だったはずの右手が投げの動作に参加してきて、やった先生が一番驚かれていた。


『浮木之腿』
久しぶりにお会いした方と一緒に稽古できたので、私が考える手順で練習をしてもらった。
悪くないらしく、垂直に重さをかけられるようになってきた。
ただこの方はそれなりの期間、稽古されているので私の説明が伝わりやすかったということもあるだろう。



片足立ちで腕は体との相対的な位置を動かさずに足を引き上げる。
注意する点は相手に寄り掛からないことと引っ張らないこと。
受けが手を引っ込めてもグラグラしない状態であり続けるとも言える。


両足が床についた状態でも同じ感覚で動く。
足を引き上げて体が沈むとき、腕が高い位置に残ってしまうのは構造が崩れてしまっているということ。
体が沈むとき、同じだけ腕も沈むように動く。
ここまで練習すると垂直方向に『浮木之腿』を働かせる事が出来るようになった。




『払えない突き』
甲野先生は『浮木之腿』の力を前方向に働かせている。
前重心でその前側の足を引き上げようとすると、上体が前に進みだす。
『浮木之腿』がかかる・かからないの前に陥りやすいポイントは、
・腕を伸ばしすぎてしまう
・反対側の体を使えていない


突きという言葉のイメージで腕を伸ばして打つ動作をとってしまいがちだが、伸びきった腕を側面から払われても丈夫な状態に保つのは困難だ。
腕が体から離れすぎないように気を付けるとそれだけで構造が丈夫になり、相手への作用がかなり変わる。


また、例えば右手で突く場合でも体の左側の状態は威力に大きく影響する。
今はもう説明されないが以前『槍入身』として『向かえ身』の体遣いの重要性を言われていた。
言わないだけで当然今もされているはずなので、我々は出来ていなければ気づかなければならない。


この二点を改善出来ると構造的に丈夫になってくる。
この丈夫な構造を保ったまま相手に深く突き込む為に必要なのが『浮木之腿』すによる移動である。


これも分かりやすく練習するならば、次のイメージで動くとよい。
前側の足を着地しようとしたらヒヨコを踏みそうになっているのに気づいて、足裏にいるヒヨコに体重がかからないように全身を使って足裏を引き上げ続けるようにする。
全身でと書いたが、主に股関節を使うことが重要。
これが前進する際に『浮木之腿』を用いる場合の体の使い方である。


この日はやらなかったが、次の段階は重心がかかっている足裏にヒヨコがいることに気づいて慌てて足裏を引き上げようとすると、甲野先生のいう『重心側で動く』という動きになる。
ヒヨコの部分は画鋲でも間木菱でも好きなアイドルの写真でもいい。


色々書いたが、できる人は次の説明でわかると思う。
・前重心のまま、後ろ側の足に重心を移動させることなく、前側の足を引き上げる




甲野先生は剣術や座り技など熱心な参加者の方々と研究されていたが、私は私で柔道技と、柔術の稽古をやっていた。


柔道
柔道をやっていないが柔道着を着ているOさんに受けてもらった。


『背負投げ』
入る前の体勢。つまり、この体勢からならいつでも『背負投げ』に入れるという状態をつくる。
見た目に同じでも技に入る空間を作った姿勢と、単に腰を引いて作った姿足を勢では受け手の感じかたも、実際に技に入れるかどうかも変わってくる。



『小内刈』
昨日教わったばかりのやり方を、形を確認するため、ゆっくりと受けてもらった。
これが入ると足が当たった瞬間相手がいなくなる投げになる。



構造動作トレーニング
中島先生に声をかけられて、深部感覚トレーニングを受けた。
寝たまま各関節部分に重さをかけていく。
それだけ。


それだけだったのだけれど、直後にやった相手が釣り手をとりにくるところを肘固めに絡めとる動きがスムーズになっていて驚いた。
体が自然とまとまってそれが動きの速さとして現れたようだった。

0 件のコメント: