ヒモトレ提唱者である小関勲先生、香川県からヒモトレを導入して効果をあげた養護学校教諭の藤田五郎先生、そして武術研究家の甲野善紀先生の三人によるイベント「ヒモトレから観る身体の可能性」に参加した。
ヒモトレを組み合わせた訓練の結果、脳性マヒで寝たきりの子は起きあがり、真っ直ぐ立っていられなかった子は立ってバランスをとっていた。
肘が曲がったまま伸びないと両親が断言していた子が、ヒモを巻くとスッと伸びた事例もあり、本人、家族、もちろん藤田先生も驚くような効果が確認されていた。
その他およそ1時間に渡って様々な事例を見せていただいたが、藤田先生が言うにはどれも今までのやり方ではここまで短期間で効果は得られなかったという。
もともと単にヒモを巻くだけなので何もないほうが当たり前に思えるのだけれど、何かある事例がこれでもかと報告されていた。
姿勢や動作の改善は、根本原因を解消しなければ、何かしらの手助けを借りて良くなっても、またもとにもどってしまう。
もとに戻らないようにするためには、そのためのトレーニングをする必要があると考えている。
ヒモトレはサポーターのような依存性も極めて低く、矯正器具のような締め付けもない。
体に軽くヒモを巻くだけなので、しばらく巻いて過ごしていると巻いていることすら忘れてしまうほどに違和感がない。
何々に効果があったという実例も山ほど出てくるだろう。
ブームのように広がったとき、ヒモトレで変わった体で何をしたいのか、自分自身に問う必要がある。
私はこの話が一番印象に残っている。
これを『ヒモトレで頭がよくなる』と事象だけ受け止めてしまってはもったいない。
ヒモトレで体が整った結果、集中力が高まった状態でドリルに取り組めるようになったのだ。
つまり、ヒモトレの効果はただのきっかけに過ぎず、まだまだ先に進んでいけると言うことだ。
例えば計算能力があがれば論理的な思考能力をつけるトレーニングに移れるだろう。
論理的な思考能力を高めて、さらにコミュニケーション能力を高める訓練を積めば、今まで選択肢になかった未来が見えてくるかもしれない。
2 件のコメント:
シビックホール講演会で、甲野先生に”治らない理由はその悪い
トコロを早期に発見してしっかり直すという思考にある”等、
質問をしましたさいたま市れいわ医院の根岸と申します。
貴ブログは時折拝見させて頂いております。
/ヒモトレで変わった体で何をしたいのか、自分自身に問う必要
がある。
~計算ドリルをヒモを巻いてやったら、ドリルの結果が向上した
子の話があった。
~これを『ヒモトレで頭がよくなる』と事象だけ受け止めてしま
ってはもったいない。/
とは全くもってその通りでありましょう。○○に××が効いたで
は際物扱いとなり、普及の妨げとなるでしょう。また、医師が
認めた何とかとして健康雑誌に掲載されたところで知名度は上
がっても普通の事として受け入れられない。少しは役に立って
も統合医療がダメなのと同じです。
ついでにヒモトレ効果を解説しますと
そのコアな部分とは、脳を介さずに体が"helical loop "を認識
することに依り発現します。
これは甲野先生の術と同じではっきりと合理的ですが、 科学
的ではありません。あくまでイチ ニな科学より上位にある現
象ですので所謂"科学的"な人が100人集まっても永遠に解り
ません。
非科学的合理を追求しなければなりません。
更についでですが、私の質問は
しっぽ 弁髪の後頭部の垂らし がヒモトレとは別の効果が
ある というものです。
お試しください。
コメントありがとうございます。
先日はありがとうございました。
ユニークな質問をされていたので印象に残っています。
が、わたしの知識では理解できずにいました。
ヒモトレは多くの人に試してもらう事が重要と感じます。
理由の解明も面白そうですが、それはそれとして、
必要な人に届いて欲しいと思います。
弁髪の話は、体の背面に何か垂らしていると、
ヒモを巻くのとは別の効果があるというものでしょうか?
面白そうですね。
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