三元同立?@東京武道館

東京武道館で行われた甲野先生の講習会の話。

随感録にかかれていた先生の腰痛が心配だったが、気のせいか少し元気がないように見えた。
始まってしまえばいつものように動かれてはいたが、今一つ乗っていないようにも感じられた。
綾瀬の講習会では珍しく、トークの割合が多かったし。

それでも先生の最近の気づきである『突き手』や『立体井桁』を受けさせて頂くと私の方は相変わらずなすすべなく崩されるのでしたが(笑)
いずれにしても6日で還暦を迎えた人の動きではない事は確か。


この日最大の収穫は講習会後にやった座りでの『斬り落とし』。
先生に技をかけて頂いた後にU田さんとやった検証でこれまでにない感覚を得ることが出来た。
・手は押すのではなく下げる。
・身体(上体)は伸び上がるように。
・手を下げたときの肩や上腕部のつまりを取る為に半身を切る。
これらがバラバラにそれぞれ同時に動くと、結果としてある方向の力が生まれるようだ。
もしかしてこれって『三元同立』では?
先生のは『立体井桁』だからいずれにしても私のとは違うんですけど。
先生自身もU田さんの質問に答える形で、『三元同立』と『立体井桁』は違うという話をされていた。

U田さんが最後以外にやっていたのは、身体が繋がっていて連動している感じ。
私が受けで間に合わなそうな動きをされて来るのはさすが。
先生の動きとは違う感じがしたが、これはこれでこう動きたい感じがあるのだろうと思った。
実際先回りするくらいじゃないと間に合わなかったし。


もう1つの収穫は『走る』
この日は板張りの会場だったので、わざと靴下をはいてツルツルに滑る状況で参加していた。
蹴らずに動く検証には貴重な環境。
・前傾しつつ尻もちをつくようにして動く。
・いかに足を抜くか。
とは甲野先生の説明。
これを骨盤おこしトレーニングの動きにあてはめて考えてみた。
・胸を前に出して骨盤を前傾させる。股関節から動くを意識する。
・足首の背屈で蹴らずに動く。
やってみるとさすがに先生のと同じとは言えないが、これはこれでつるつるの床で滑らずに加速することが出来た。
面白がって走っていたから、参加者の中には「先生の話も聞かずにあの人は何をやっているんだ。」と思った方もいたかもしれない。



最近の綾瀬では時間の半分くらいは周りで稽古するようになっていて、
この日も例外なく周りの方と稽古した。
あとは色々とメモ。

『中心』
受けの強いいかにも剣術やっていますというJ会の方に
中心を取るという動きをやっていただく。
何となく中心を取られているという感覚がわかった気がする。

『浪之下』
シンさんとやったジャンピング浪之下で思わぬアクシデント(秘密)が、、、まさかあんな落とし穴があるとは!?
その節は大変失礼しました!!!

無事お会いできたサッカーのKさんらと稽古。
『掴み手』
避けるのだけ。
最近自分の日記に自ら「速くなった」とか書いてたくせに今回先生にあっさり掴まれたので、
TさんやH川くんにかけてもらって逃げられるか検証した。
一応全部掴まれなかったから、先生が異常に速いのだということで納得する事にした。

『斬り落とし』
Kさんには少し驚いていただけたようだったが、この時やったのは、まだまだつまってしまう動きだった。
この後に「三元同立」と感じている動きが出た。

『指相撲』
これも講習会の後。指相撲の形から親指を押さえられても必ず脱出出来るという動き。一度覚えてしまえばまず失敗しない。
しかし、先生におさえていただくと、まるでペンチで掴まれたような痛さで指が抜けきるまで我慢できない。
指相撲でタップ。

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