平日の半身動作研究会@茅場町
偶然が重なり、参加者は飛び入り参加の私だけ。
テーマは「ナンバ動作と武術」ということだったが、
「一人だけなので何でも良いですよ。」ということに。
これで本当に何でもやることになった。
時間は2時間半弱だったが、何しろ中島先生とマンツーマンでの稽古だったのでボリューム特大。
とてもすべては日記に書ききれない。
・構造動作トレーニング
・半身動作研究会の稽古
・システマのトレーニング
・甲野先生の技法研究
こじつけもあるかも知れないし、これから解釈も変わっていく可能性もあるが、
これらに繋がりを感じることが出来た稽古になった。
私の体感ではこれまでにご縁のあった八光流柔術や沖縄空手城間流セミナーでの経験も繋がってきた。
この日の稽古で確認したことを私の理解の範囲内で書いてみました。
内容にはこの日の稽古で話したこともあれば、そのとき感じていたこともあれば、日記を書きながら思ったこともあります。
■まとまってきた
技についてはこんな風にまとまってきました。
・重心の移動が相手に作用するということ
・相手の重心の移動を感じながら動くということ
・重心移動のキャッチボールをすることで動き続けるということ
・接触面の状態を変えないということは、重心の移動を止めないということ
・力みを消し、リラックスして動くには姿勢が崩れてはならないということ
・力みは相手への力の通り道・相手との繋がりを塞いでしまうということ
・重心移動を行うときに接触面の状態は変えない。
接触面を動かすと相手には単に引っ張る・押す動作としての作用しか働かない。
接触面を動かさなければ重心移動は自分だけの移動ではなくなる。接触面でつながった相手も一緒に移動し始めるのだ。
この相手と一緒になって動く為には、重心移動を伝える身体をリラックスさせておく必要がある。
接触面の状態を変えないように一生懸命微調整するのではなく、リラックスしていると接触面の状態を変えずに動くことが出来ると言うことだ。
面白い。
例えば『小手返し』に対して身体をかためて踏ん張っている相手に対して。
相手が十分に頑張れる位置で技をかけようとしても相手はやはり頑張れる。
しかし、まるで技にかかる途中のような形になるように”接触面の状態を変えずに”仕掛ける方だけが動くと、相手は少しだけ動き始める。
その動きについていき、その動きを貰って動く。
相手はくずれつづける。
■ここからもっと面白くなってくる。
相手の技を受けるときも同じ。
例えば腕をとられたときは相手の動きに逆らわず、接触面の圧力を変えないまま自分が楽になる位置に移動する。
すると相手も動き始めるのでその動きについていく、その
動きを貰ってさらに動き続ける。
この動きには攻防の切れ間がない。切れ間が無いというのは目まぐるしく攻撃・防御が切り替わって切れ間がわからないというものではない。
仕掛けているほうは仕掛け続けているつもりが、いつの間にか崩されている。
仕掛けられたほうは、自分が楽なようにしていたらいつの間にか相手が崩れている。
ということ。
突きを受けるときも。
難易度は変わるが、原理は同じ。
相手の突きに触れた箇所の接触面が変わらないように動く。
すると、相手は瞬間的に動けなくなるか崩れ始める。
速い突きが当たってからこのように動くのは困難だが、遅い突きで動きの質を身につけると良さそうだ。
相手の動きを感じられるのであれば相手の突きを迎え入れるように手のひらや腕で触れに行く。
このとき受け側に力みがあると相手との衝突がおこる。相手は衝突の手応えを頼りに出来るため崩れない。
さらに相手の動く気配を実際に突きをし始める前に感じられるのであれば同じ動きを相手には触れずにやってみる。相手は触れているときと同じように崩れる。
■実感と想像と妄想と。
先日システマのスティックワークでも最後に少しだけ紹介されたが、
触れずに崩す動きは相手の攻撃する気配を感じられれば、
一応それっぽく出来るようになる。
注意すべきは、上記の段階を踏んでいない動きはいわばおもちゃの刀。はったりである。
刀を知らない人にはそもそも通じないし、切れない刀だとわかれば無力になる。
捨て身で来られたら通用しない。
だからシステマのドリルでは十分に相手とのコンタクトワークを十分にこなしてからアンコンタクトワークの例として紹介されたのだろう。
自分の刀の切れ味はさておき、触れずに崩すという稽古はなかなか面白い。
八光流柔術の稽古で聞いた「熱いやかん」のたとえ、
沖縄空手城間流のセミナーで体験した「入る」「透かし」の動き。
システマのマスター達がみせるアンコンタクトワーク。
いずれも切れる刀を持っていればこそ。
そういえば甲野先生の講習会でも合気道経験者で受け身の上手な方が参加されていると、
甲野先生が何か演武のように技をかけ続けるという場面を見ることがある。
同じ技でも素人の方に対してはああはならない。
甲野先生の技を受けきってしまいそこで終わってしまうからだろう。
刀の切れ味を感じ取り、逆らってけがをしないように受け身が取れなくてはならない。
ここでも八光流柔術の「転がる稽古」、システマ4原則の1つ「動き続ける」が私の中でつながってくる。
面白いぞこれは。
■実際やった稽古
■片足立ち
構造動作トレーニング(MATAWARIチャレンジ)で、前回初めて紹介されたメニュー。
小指がきかないと厳しい姿勢。これは股割りに繋がるトレーニングだ。
これはききそうだ。
■仙骨の話
仙骨をしまうとか丸めるとは、どういうことかという話。
その前に仙骨の場所をはじめて知りました。
■股割り
仙骨が動かないので、股割りでもやってみたら多少は動くかなどど思って股割り。
とここで、股割りで肘がついた。
お腹をつけたいのだけれど、こちらはもう少し頑張りましょうという感じだ。
仙骨の動きは感覚が無い。
■片足立ちから手を伸ばす。
片足立ちは前に行こうとしているが、相手によりかからない状態。
その状態で手を伸ばすと相手は崩れる。
崩されるときの感触は、『離陸』だ。
■正面の斬り
負ける、くっつく、ついていく。
なのだが、その前に”斬る”動きが前提だ。
”負ける”が前提で動くと、相手に触れたとき、無意識ながらも自ら引いてしまう。
引けば動きが止まる。
■3要素同時
斬る、負ける、くっつく、ついていく。
同じだ。
■歩法
フォックスウォーク
■甲野先生の最新の技
お互いの半身で手刀を交差させた状態から、手首から先を抜刀後の状態にするのをきっかけにまっすぐ沈む。
沈みきらないうちに前側の足の股関節をたたみ、前傾姿勢になっていくと相手は耐えられない。
■それから色々と武術トーク。
こちらは差支えがあったり無かったりしそうなので省略。
贅沢だった。
偶然が重なり、参加者は飛び入り参加の私だけ。
テーマは「ナンバ動作と武術」ということだったが、
「一人だけなので何でも良いですよ。」ということに。
これで本当に何でもやることになった。
時間は2時間半弱だったが、何しろ中島先生とマンツーマンでの稽古だったのでボリューム特大。
とてもすべては日記に書ききれない。
・構造動作トレーニング
・半身動作研究会の稽古
・システマのトレーニング
・甲野先生の技法研究
こじつけもあるかも知れないし、これから解釈も変わっていく可能性もあるが、
これらに繋がりを感じることが出来た稽古になった。
私の体感ではこれまでにご縁のあった八光流柔術や沖縄空手城間流セミナーでの経験も繋がってきた。
この日の稽古で確認したことを私の理解の範囲内で書いてみました。
内容にはこの日の稽古で話したこともあれば、そのとき感じていたこともあれば、日記を書きながら思ったこともあります。
■まとまってきた
技についてはこんな風にまとまってきました。
・重心の移動が相手に作用するということ
・相手の重心の移動を感じながら動くということ
・重心移動のキャッチボールをすることで動き続けるということ
・接触面の状態を変えないということは、重心の移動を止めないということ
・力みを消し、リラックスして動くには姿勢が崩れてはならないということ
・力みは相手への力の通り道・相手との繋がりを塞いでしまうということ
・重心移動を行うときに接触面の状態は変えない。
接触面を動かすと相手には単に引っ張る・押す動作としての作用しか働かない。
接触面を動かさなければ重心移動は自分だけの移動ではなくなる。接触面でつながった相手も一緒に移動し始めるのだ。
この相手と一緒になって動く為には、重心移動を伝える身体をリラックスさせておく必要がある。
接触面の状態を変えないように一生懸命微調整するのではなく、リラックスしていると接触面の状態を変えずに動くことが出来ると言うことだ。
面白い。
例えば『小手返し』に対して身体をかためて踏ん張っている相手に対して。
相手が十分に頑張れる位置で技をかけようとしても相手はやはり頑張れる。
しかし、まるで技にかかる途中のような形になるように”接触面の状態を変えずに”仕掛ける方だけが動くと、相手は少しだけ動き始める。
その動きについていき、その動きを貰って動く。
相手はくずれつづける。
■ここからもっと面白くなってくる。
相手の技を受けるときも同じ。
例えば腕をとられたときは相手の動きに逆らわず、接触面の圧力を変えないまま自分が楽になる位置に移動する。
すると相手も動き始めるのでその動きについていく、その
動きを貰ってさらに動き続ける。
この動きには攻防の切れ間がない。切れ間が無いというのは目まぐるしく攻撃・防御が切り替わって切れ間がわからないというものではない。
仕掛けているほうは仕掛け続けているつもりが、いつの間にか崩されている。
仕掛けられたほうは、自分が楽なようにしていたらいつの間にか相手が崩れている。
ということ。
突きを受けるときも。
難易度は変わるが、原理は同じ。
相手の突きに触れた箇所の接触面が変わらないように動く。
すると、相手は瞬間的に動けなくなるか崩れ始める。
速い突きが当たってからこのように動くのは困難だが、遅い突きで動きの質を身につけると良さそうだ。
相手の動きを感じられるのであれば相手の突きを迎え入れるように手のひらや腕で触れに行く。
このとき受け側に力みがあると相手との衝突がおこる。相手は衝突の手応えを頼りに出来るため崩れない。
さらに相手の動く気配を実際に突きをし始める前に感じられるのであれば同じ動きを相手には触れずにやってみる。相手は触れているときと同じように崩れる。
■実感と想像と妄想と。
先日システマのスティックワークでも最後に少しだけ紹介されたが、
触れずに崩す動きは相手の攻撃する気配を感じられれば、
一応それっぽく出来るようになる。
注意すべきは、上記の段階を踏んでいない動きはいわばおもちゃの刀。はったりである。
刀を知らない人にはそもそも通じないし、切れない刀だとわかれば無力になる。
捨て身で来られたら通用しない。
だからシステマのドリルでは十分に相手とのコンタクトワークを十分にこなしてからアンコンタクトワークの例として紹介されたのだろう。
自分の刀の切れ味はさておき、触れずに崩すという稽古はなかなか面白い。
八光流柔術の稽古で聞いた「熱いやかん」のたとえ、
沖縄空手城間流のセミナーで体験した「入る」「透かし」の動き。
システマのマスター達がみせるアンコンタクトワーク。
いずれも切れる刀を持っていればこそ。
そういえば甲野先生の講習会でも合気道経験者で受け身の上手な方が参加されていると、
甲野先生が何か演武のように技をかけ続けるという場面を見ることがある。
同じ技でも素人の方に対してはああはならない。
甲野先生の技を受けきってしまいそこで終わってしまうからだろう。
刀の切れ味を感じ取り、逆らってけがをしないように受け身が取れなくてはならない。
ここでも八光流柔術の「転がる稽古」、システマ4原則の1つ「動き続ける」が私の中でつながってくる。
面白いぞこれは。
■実際やった稽古
■片足立ち
構造動作トレーニング(MATAWARIチャレンジ)で、前回初めて紹介されたメニュー。
小指がきかないと厳しい姿勢。これは股割りに繋がるトレーニングだ。
これはききそうだ。
■仙骨の話
仙骨をしまうとか丸めるとは、どういうことかという話。
その前に仙骨の場所をはじめて知りました。
■股割り
仙骨が動かないので、股割りでもやってみたら多少は動くかなどど思って股割り。
とここで、股割りで肘がついた。
お腹をつけたいのだけれど、こちらはもう少し頑張りましょうという感じだ。
仙骨の動きは感覚が無い。
■片足立ちから手を伸ばす。
片足立ちは前に行こうとしているが、相手によりかからない状態。
その状態で手を伸ばすと相手は崩れる。
崩されるときの感触は、『離陸』だ。
■正面の斬り
負ける、くっつく、ついていく。
なのだが、その前に”斬る”動きが前提だ。
”負ける”が前提で動くと、相手に触れたとき、無意識ながらも自ら引いてしまう。
引けば動きが止まる。
■3要素同時
斬る、負ける、くっつく、ついていく。
同じだ。
■歩法
フォックスウォーク
■甲野先生の最新の技
お互いの半身で手刀を交差させた状態から、手首から先を抜刀後の状態にするのをきっかけにまっすぐ沈む。
沈みきらないうちに前側の足の股関節をたたみ、前傾姿勢になっていくと相手は耐えられない。
■それから色々と武術トーク。
こちらは差支えがあったり無かったりしそうなので省略。
贅沢だった。
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