何とか仕事の都合をつけて参加した甲野先生の講座。
人数が少なく、甲野先生を囲む輪もそれほど厚くなかったのだけど、
この日は何となく甲野先生に近づけない雰囲気。
べつに甲野先生が私を避けているわけではないが、たまーにあるこんな日。
■剣の速さ
なんと言っても今の甲野先生は”剣”だ。真剣の速さがとんでもないことになっている。
剣道経験者の方が数名参加されていたが、感心している様子。
竹刀より重い真剣の速さが、竹刀よりも速いというのである。
実際に見てみると、剣の速さは異常。
煌めいているうちに方向を変えて、別の場所に現れているという印象。
近寄れなかった私は、周りで稽古をしていた。
■太刀取り
八川くん、H田女史らと。
H田女史は華奢でぱっと見、あなたがまさか武術?!という印象なのだが、稽古熱心で上達が著しい。
太刀取りの動きも以前より、かなり早くなっていた。こういう熱心な方がいると刺激になってありがたい。
私はというと、最近になって甲野先生が「相手の柄を押さえるつもりで。」と説明されている意味がわかってきた気がする(もちろん違うかも知れないが)。
『太刀取り』は、上段から斬ってくる相手の太刀をかわしながら、相手の懐に飛び込む動き。
私は以前から、甲野先生の太刀取りを受けると”斬りにいったところを避けられた。”というより、
”先生の動きによって、こちらが斬らされてしまった。”という印象を受けていた。
最近この感覚が強くなってきていて、稽古でも意識しながら取り組んでいた。
するとどうやら、”相手の刀が斬ってきたのを左右どちらかに避ける”という動きは、
甲野先生の動きとは質的に異なるように思えてきた。
甲野先生の言われるとおり、「相手の柄を押さえに行く。」のである。
つまり、左右には避けずに真っ直ぐ相手に飛び込むのである。
すると飛び込まれたほうは剣を振らざるを得ない。今にも柄を押さえられそうなのだ。
逃げるか、斬るかだが、逃げ切れないとなれば剣を振らざるを得ない。
そうして、相手が剣を振りはじめたところを、体の転換で剣を避けつつ相手の懐に入るのである。
問題はいつ飛び込むかである。
早すぎれば単なるフライングでずるいだけになってしまうし、遅ければ真正面に飛び込みつつ打たれるというちょっと面白い光景になってしまう。
おそらく、相手が打つと決めたときかあるいは、打てる状態になった瞬間を感じて飛び込むのではないだろうか、
ここは微妙なところだが、打つと決めるまえに飛び込んでは早過ぎるし、完全にいつでも打てる状態のところに飛び込めば、甲野先生と言えども完全に避けるのは困難だと思われる。
この見極めこそが太刀取りのポイントだろう、ここが体得出来なければ体捌きがいくら早くなっても完全に避けることは難しい。
さて、どう稽古していったものか。
他にも色々。
■背負い投げ返し(仮称)
・I田女史に柔道の”組み合いの形から、相手の肘を極めにいったところを背負いに入られる。”場面での切り替えしの動きを確認。
■明らかに上達しているウッチーさん登場
甲野先生の話ではなくなってしまうけど、もう1つ驚いたというか笑ってしまったのが、ウッチーさんの変化。
遅れてきたウッチーさんが、いつものように輪の外側で、なにやら稽古してるっぽい動きをされていたのが見えたのだが、
その姿が目に入った瞬間、
(前回とはずいぶん雰囲気が違う。どれだけ稽古しているんだあの人は。)
と感心すると同時に一目見てわかった事がおかしくなってしまった。
直後、ウッチーさんにその話をしたところ、最近光岡導師にも上達したと言われたところだったというから、
私の目もなかなか肥えてきたようである。
■剣の感覚稽古
そのウッチーさんに、譲っていただいた居合帯の巻き方と、剣の稽古について色々と教えていただいた。
そのほかにも剣なしで”通り抜ける感じ”という動きなどを教わったり、
ウッチーさんの前に立って、動きの違いを体験したりと甲野先生と関係なく稽古を続けた。
特に抜刀の稽古で”前に出る感じ(ビームが出ている感じ)”をポイントにしながら稽古するというのは、
一人稽古の重要なテーマになりそう。
お相手くださったみなさま、ありがとうございました!
甲野先生は右手を痛めていたらしく、私が近づき憎いと感じていたのはそのせいかも知れない。
人数が少なく、甲野先生を囲む輪もそれほど厚くなかったのだけど、
この日は何となく甲野先生に近づけない雰囲気。
べつに甲野先生が私を避けているわけではないが、たまーにあるこんな日。
■剣の速さ
なんと言っても今の甲野先生は”剣”だ。真剣の速さがとんでもないことになっている。
剣道経験者の方が数名参加されていたが、感心している様子。
竹刀より重い真剣の速さが、竹刀よりも速いというのである。
実際に見てみると、剣の速さは異常。
煌めいているうちに方向を変えて、別の場所に現れているという印象。
近寄れなかった私は、周りで稽古をしていた。
■太刀取り
八川くん、H田女史らと。
H田女史は華奢でぱっと見、あなたがまさか武術?!という印象なのだが、稽古熱心で上達が著しい。
太刀取りの動きも以前より、かなり早くなっていた。こういう熱心な方がいると刺激になってありがたい。
私はというと、最近になって甲野先生が「相手の柄を押さえるつもりで。」と説明されている意味がわかってきた気がする(もちろん違うかも知れないが)。
『太刀取り』は、上段から斬ってくる相手の太刀をかわしながら、相手の懐に飛び込む動き。
私は以前から、甲野先生の太刀取りを受けると”斬りにいったところを避けられた。”というより、
”先生の動きによって、こちらが斬らされてしまった。”という印象を受けていた。
最近この感覚が強くなってきていて、稽古でも意識しながら取り組んでいた。
するとどうやら、”相手の刀が斬ってきたのを左右どちらかに避ける”という動きは、
甲野先生の動きとは質的に異なるように思えてきた。
甲野先生の言われるとおり、「相手の柄を押さえに行く。」のである。
つまり、左右には避けずに真っ直ぐ相手に飛び込むのである。
すると飛び込まれたほうは剣を振らざるを得ない。今にも柄を押さえられそうなのだ。
逃げるか、斬るかだが、逃げ切れないとなれば剣を振らざるを得ない。
そうして、相手が剣を振りはじめたところを、体の転換で剣を避けつつ相手の懐に入るのである。
問題はいつ飛び込むかである。
早すぎれば単なるフライングでずるいだけになってしまうし、遅ければ真正面に飛び込みつつ打たれるというちょっと面白い光景になってしまう。
おそらく、相手が打つと決めたときかあるいは、打てる状態になった瞬間を感じて飛び込むのではないだろうか、
ここは微妙なところだが、打つと決めるまえに飛び込んでは早過ぎるし、完全にいつでも打てる状態のところに飛び込めば、甲野先生と言えども完全に避けるのは困難だと思われる。
この見極めこそが太刀取りのポイントだろう、ここが体得出来なければ体捌きがいくら早くなっても完全に避けることは難しい。
さて、どう稽古していったものか。
他にも色々。
■背負い投げ返し(仮称)
・I田女史に柔道の”組み合いの形から、相手の肘を極めにいったところを背負いに入られる。”場面での切り替えしの動きを確認。
■明らかに上達しているウッチーさん登場
甲野先生の話ではなくなってしまうけど、もう1つ驚いたというか笑ってしまったのが、ウッチーさんの変化。
遅れてきたウッチーさんが、いつものように輪の外側で、なにやら稽古してるっぽい動きをされていたのが見えたのだが、
その姿が目に入った瞬間、
(前回とはずいぶん雰囲気が違う。どれだけ稽古しているんだあの人は。)
と感心すると同時に一目見てわかった事がおかしくなってしまった。
直後、ウッチーさんにその話をしたところ、最近光岡導師にも上達したと言われたところだったというから、
私の目もなかなか肥えてきたようである。
■剣の感覚稽古
そのウッチーさんに、譲っていただいた居合帯の巻き方と、剣の稽古について色々と教えていただいた。
そのほかにも剣なしで”通り抜ける感じ”という動きなどを教わったり、
ウッチーさんの前に立って、動きの違いを体験したりと甲野先生と関係なく稽古を続けた。
特に抜刀の稽古で”前に出る感じ(ビームが出ている感じ)”をポイントにしながら稽古するというのは、
一人稽古の重要なテーマになりそう。
お相手くださったみなさま、ありがとうございました!
甲野先生は右手を痛めていたらしく、私が近づき憎いと感じていたのはそのせいかも知れない。
コメント