50人?祝日のせいか、甲野先生が始めたtwitterの効果か。
遅れて到着すると甲野先生を囲む輪にいつもの倍ほどの人数がいた。
久しぶりの稽古だったので、なるべく技を受けたいと思っていたが、この様子では難しそうであった。
それでもなんとか1つ受けることが出来たのだけれど、
どうもこれまでの技との質的な違いがよくわからなかった。
■電車の窓を開けるように
この日唯一受けることが出来たのが、このように例えられる動き。
下におろすと開く方式の電車の窓に対して、直接手でおろせば難なくおろせるが、
手に持った傘やボールペンなどを使うと途端に難しくなる。というもの。
手刀を合わせた状態から相手を潰す形だが、出来ないときの動きは、手に持ったボールペンで窓を開けようとしているようなものだと説明されていた。
喩えだけ聞くと”意識の持ちよう”で動きが変わるというように聞こえるが、これはその類の技ではない。
この感触、この形で崩されたことは過去にもある。
なので崩す動きそのものが変わったのではないように感じた。
予想出来ない方向から前触れなく力がかかり、対処する方法がわからずに崩されてしまうというものだと思う。
手刀を合わせた状態から力のかかる方向を変えると、
予想と異なる方向から力を加えられるため、耐えにくくなる。これはすぐに確かめられる。
しかし問題は、単に力のかかる方向を変えようと思ってもその意図そのものが相手に伝わり、変化に対処されてしまう点にある。
ここでポイントとなるのが、先生の真剣を扱う速度が上がったということと、それによって太刀取りの動きにも磨きがかかっているということである。
つまり、変わったのはその前の動きだ。
相手が察知出来ないあるいは察知できたときにはもう手遅れという質の速さで動きの方向を切り替えているのである。
結果として手を下ろす時には、窓を下ろしやすい位置(あるいは方向)に切り替わっているので、先生は喩えのように感じるのであろう(※)。
受け側は”あ!”と感じたときには時すでに遅し、あるいは”あ!”と感じる間もなく崩される。
この動きは今の私が真似て結果を求めても得るものは少ないだろう。身体に技を受けた感触を覚え込ませておくしかない。
具体的な稽古の順番は、体幹部が動くように、剣の動きが小手先でなくなるように。たまーにこの形で変化を確かめるといったところか。
■ウッチーさんらと受け身の稽古
右手、右足、左手、左足の関係性を感じる。
ウッチーさんの説明では、関係性を保ったまま動くと受け身のきっかけとなる手はただ下がって上がるだけという事になるらしいが、私はまだそこまで理解出来ていない。
しかしウッチーさんのアドバイス後、明らかに私の前回り受け身が”丸く”なった。
「たぶん、もっと変わります。」というウッチーさんの予言が嬉しい。
■ウッチーさんらと剣の稽古
右手、右足、左手、左足の関係性を感じる。
半身を切るときに、”半身を、引いて作らない”ということ。
遅れがちな足を遅れないように。
かといって足を早めに動かすという意識でやるのではなく、
関係性を保つという意識で動き、結果として足が遅れないということ。
相手との関係性では、相手の中心に向かうという事。
相手の剣が前にあろうがなかろうが、相手の中心に向かう。
身体との関係性を保って動けば、剣の斜面が働く。結果自分の剣は相手に向かい、相手の剣はそれる。
慣れない動きでなかなか難しいが、しっかり稽古すればやった分だけ身になるものだと感じた。
抜刀・納刀でも意識は同じ。丁寧にやっていこう。
■中島先生らと股割りの稽古
ウッチーさん持参のバランスボードを斜面に使って股割り。
斜めの斜面は骨盤が起きた感触を得やすい。
準備段階で小指を床に押しつけて、股関節を外旋させる。
足首を背屈させてキープし続けることで土台を固定する。
固定した土台の上で上体を前にスライドさせるように動かすと、結果として股関節で動くことになる。
前に行きたくて手を無理に伸ばしたりすると下を向いてしまって単に背中を丸めるだけの動きになってしまう。
背屈を解いて土台ごと動いてしまうと、股関節が働かない。
この日参加されて、股割りに興味を持った方がいたが、
土台を固定してやってみるといつもと違う感覚に驚かれているようだった。
私は私で股関節の外転可動域が足りないように感じるのと、
もっと胸が前に出ないことには重心の移動が難しいという課題を持っている。
最近また胸のあたりがパキポキ鳴り出したので、多少は広がりつつあるのかも知れない。
地道しかないなぁ。
■S水印の蜂蜜
この日綾瀬には珍しくS水さんが参加されていた。
稽古後の食事会でS水さんから、蜂の巣箱から採集した自家製の蜂蜜を味見させていただいたが、これがおいしい!!
口の中で滑らかに溶けていく。のどにひっかかるような張り付くような感じが全くしない。
お店で注文したカレードリアにかけてみるとこれがまたいい感じ。
S水印の蜂蜜!美味しくいただきました。
※これは技を受けたこの日の感想。今では、完全に間違いではないが大事なポイントが外れている感想だと感じ始めている。
追記
■背中
大事なことを書き忘れていた。
方条さんが、剣を持ったときの甲野先生の背中がえらい動いているというので注目してみたら、本当に動きまくっていた。
背中ってあんなにバラバラに動くのだったか。
そして実際に身体が動く段になると、背中は静かにまっすぐ整えられているように見えた。
遅れて到着すると甲野先生を囲む輪にいつもの倍ほどの人数がいた。
久しぶりの稽古だったので、なるべく技を受けたいと思っていたが、この様子では難しそうであった。
それでもなんとか1つ受けることが出来たのだけれど、
どうもこれまでの技との質的な違いがよくわからなかった。
■電車の窓を開けるように
この日唯一受けることが出来たのが、このように例えられる動き。
下におろすと開く方式の電車の窓に対して、直接手でおろせば難なくおろせるが、
手に持った傘やボールペンなどを使うと途端に難しくなる。というもの。
手刀を合わせた状態から相手を潰す形だが、出来ないときの動きは、手に持ったボールペンで窓を開けようとしているようなものだと説明されていた。
喩えだけ聞くと”意識の持ちよう”で動きが変わるというように聞こえるが、これはその類の技ではない。
この感触、この形で崩されたことは過去にもある。
なので崩す動きそのものが変わったのではないように感じた。
予想出来ない方向から前触れなく力がかかり、対処する方法がわからずに崩されてしまうというものだと思う。
手刀を合わせた状態から力のかかる方向を変えると、
予想と異なる方向から力を加えられるため、耐えにくくなる。これはすぐに確かめられる。
しかし問題は、単に力のかかる方向を変えようと思ってもその意図そのものが相手に伝わり、変化に対処されてしまう点にある。
ここでポイントとなるのが、先生の真剣を扱う速度が上がったということと、それによって太刀取りの動きにも磨きがかかっているということである。
つまり、変わったのはその前の動きだ。
相手が察知出来ないあるいは察知できたときにはもう手遅れという質の速さで動きの方向を切り替えているのである。
結果として手を下ろす時には、窓を下ろしやすい位置(あるいは方向)に切り替わっているので、先生は喩えのように感じるのであろう(※)。
受け側は”あ!”と感じたときには時すでに遅し、あるいは”あ!”と感じる間もなく崩される。
この動きは今の私が真似て結果を求めても得るものは少ないだろう。身体に技を受けた感触を覚え込ませておくしかない。
具体的な稽古の順番は、体幹部が動くように、剣の動きが小手先でなくなるように。たまーにこの形で変化を確かめるといったところか。
■ウッチーさんらと受け身の稽古
右手、右足、左手、左足の関係性を感じる。
ウッチーさんの説明では、関係性を保ったまま動くと受け身のきっかけとなる手はただ下がって上がるだけという事になるらしいが、私はまだそこまで理解出来ていない。
しかしウッチーさんのアドバイス後、明らかに私の前回り受け身が”丸く”なった。
「たぶん、もっと変わります。」というウッチーさんの予言が嬉しい。
■ウッチーさんらと剣の稽古
右手、右足、左手、左足の関係性を感じる。
半身を切るときに、”半身を、引いて作らない”ということ。
遅れがちな足を遅れないように。
かといって足を早めに動かすという意識でやるのではなく、
関係性を保つという意識で動き、結果として足が遅れないということ。
相手との関係性では、相手の中心に向かうという事。
相手の剣が前にあろうがなかろうが、相手の中心に向かう。
身体との関係性を保って動けば、剣の斜面が働く。結果自分の剣は相手に向かい、相手の剣はそれる。
慣れない動きでなかなか難しいが、しっかり稽古すればやった分だけ身になるものだと感じた。
抜刀・納刀でも意識は同じ。丁寧にやっていこう。
■中島先生らと股割りの稽古
ウッチーさん持参のバランスボードを斜面に使って股割り。
斜めの斜面は骨盤が起きた感触を得やすい。
準備段階で小指を床に押しつけて、股関節を外旋させる。
足首を背屈させてキープし続けることで土台を固定する。
固定した土台の上で上体を前にスライドさせるように動かすと、結果として股関節で動くことになる。
前に行きたくて手を無理に伸ばしたりすると下を向いてしまって単に背中を丸めるだけの動きになってしまう。
背屈を解いて土台ごと動いてしまうと、股関節が働かない。
この日参加されて、股割りに興味を持った方がいたが、
土台を固定してやってみるといつもと違う感覚に驚かれているようだった。
私は私で股関節の外転可動域が足りないように感じるのと、
もっと胸が前に出ないことには重心の移動が難しいという課題を持っている。
最近また胸のあたりがパキポキ鳴り出したので、多少は広がりつつあるのかも知れない。
地道しかないなぁ。
■S水印の蜂蜜
この日綾瀬には珍しくS水さんが参加されていた。
稽古後の食事会でS水さんから、蜂の巣箱から採集した自家製の蜂蜜を味見させていただいたが、これがおいしい!!
口の中で滑らかに溶けていく。のどにひっかかるような張り付くような感じが全くしない。
お店で注文したカレードリアにかけてみるとこれがまたいい感じ。
S水印の蜂蜜!美味しくいただきました。
※これは技を受けたこの日の感想。今では、完全に間違いではないが大事なポイントが外れている感想だと感じ始めている。
追記
■背中
大事なことを書き忘れていた。
方条さんが、剣を持ったときの甲野先生の背中がえらい動いているというので注目してみたら、本当に動きまくっていた。
背中ってあんなにバラバラに動くのだったか。
そして実際に身体が動く段になると、背中は静かにまっすぐ整えられているように見えた。
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