手(ティ)@沖縄古伝空手城間流 琉煌會

今回で3回目、沖縄空手城間流セミナーに参加した話。 

「最近どうですか?股割りはどうですか?」 
そうそう、城間先生は私のブログを読んで下さっているのだ。 
「大発見はないですが、ちょっとずつ変わってきています。」 
と答えたが、何かもっとおもしろい返しはなかったかと思った。 
「見て下さい。」とロールオーバーを披露しながら紹介出来るようになりたいものだ。 


前半の半分は最近の身の上話。話の後半はとっても不思議な話のはずだが、素直に受け入れている自分がいた。 
自分が理解出来る範囲、説明の出来る範囲だけが世界ではないのだ。 
そういった意味では、全然理解出来ない技の世界は不思議だらけ。今回のセミナーも楽しかった。 


テーマは「手(ティ)」 

「手(ティ)は感覚だから自分で掴むしかない。」 
「形は決まっていません。自由に動いて下さい。」 
「考えてはだめ。」 
「私がやっているのは99%が自分で身につけた、だから城之手。みなさんもご自分の手を身につけて下さい。」 
「私は格好いい動きは出来ません。やりたい人はYoutubeで動画を探して練習してください。」 
最後に書いた下りでは、「よそで稽古して下さい。」と言うのかと思ったら予測をはずされておかしかった。 


■肩の運動 
肩をよく回るようにしておくこと。 


■手(ティ)の動き 
決まった形はないけれど、稽古用の形はある。 
前に出るときに足からではなく腕の振りによる腰の動きから。 
前に出きったときにはつま先立ちになるくらい伸び上がる。 
これも見た目の形だけを追っていては、技に必要な動きにはならない。 
前に出る動作の中で肩・腕・肘・手首・手のひら、腰、足がどうなっているかを感じる。これだろう。 


■貫手の形 
形の秘密を教わる。 
首、脇、こめかみ、肋骨、腕。。。秘密は秘密だから秘密です。 
引くときは後ろ足の踵に重心を移す。押すときは前足のつま先に重心を移す。 
引くときは腰を丸める(しまい込む)。押すときは腰を起こす。 

その場で前後。 
その場で左右。 
手首を返すときは中指を軸と見立ててくるり。 
琉球舞踊のよう。 


■突き出された手に貫手で触れる 
後ろへの重心移動で相手を引き出し、そこで繋がりを作る。 
繋がりがきれないように前への重心移動を行う。相手が崩れるので後は繋がりを保ちながら自由に動く。 
腕が痛くないまま極まったりして面白い。痛くないのに動けないのである。 
こういう感触の技は大好きだ。 
ちなみに貫手で掴むときは、親指と中指で挟むように触れる。薬指は添える程度。 


■突き・蹴りの捌きに繋がる動き。 
前に進みながら。 
下から上への腕の振りに続く形で半身をしまい込む。 
振りあげた腕をおろす勢いと、反対側の手をあげる勢いに乗る形で反対側を向く。 
向く方向を間違えるとくるりと一回転してしまう。 
何度も一回転してしまった。こういう動きを一回で覚えられる人ってすごいと思う。 
手順を追っている時点で「考えてはだめ。」という教えに反しているのですが、、、 


■歩く 
すり足ではないが、踵は紙一枚分程度浮いているような感じで歩く。 
スッスッスっと足が出る感じ。足を出す感じとは印象が違う。 


■10本 
実際のセミナーでは他にも色々なメニューを体験したのだが、最後のこれが印象的。 
「今日の締めくくり。突きを捌いて崩すところまでを10本、相手の突きが当たってもいいから悔いの無いように。」 
「稽古だから避けられなくて当たっても当たり前。恥ずかしいと思う必要もない。」 

(当たってもいい)と言われたのは大きかった。 
動きに伸びやかさがでたように思う。 
相手の突きが当たるかどうかというところで、貫手の稽古でやった体捌きでかわす。 
するとかわしたと同時に相手の懐に入っている。 
後は何とかして崩す。 
私が突いた番では2段受け(?)という受けで、捌かれたと同時に崩されてしまい不思議だった。 
基本的な受けと言われていたが、突きを捌かれた段階ですでに崩される。触れてから崩すのではなく、触れると崩すが同時になるのだ。 


■触れずに崩せる理由 
初回、前回のセミナーでは不思議としか言いようがなかった城間先生の動きが、少しだけ理解出来たように思えた。 
まさにこの日の稽古が城間流を理解するための稽古になっていたということだろう。嬉しかった。 
相手がいると思ったところには、いるように思われたままいないのである。 
もちろん自分が出来るようになるのとは、別の話。 
私に会ったときに「やってみて。」と言われても困ります(笑) 
ぜひ一度セミナーに参加してみてください!! 

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