ずいぶんと書くのが遅くなってしまいましたが、ふらっと参加した半身動作研究会。テーマは「皮膚」。
2月号の秘伝にものった相手との接触面に着目した稽古です。
少し遅れて到着するとなんだか見慣れない稽古風景。
サッカーボールやバスケットボールを持って稽古している。
着替えてご挨拶。さっそく合流して見慣れない稽古を試す。
・正面向かいあい前に出した両腕を掴んでもらう
・手のひらでボールを挟む
これが稽古の形。
・ここからボールの位置をかえずに回転させる
・相手に向かう回転軸を作って、軸がぶれないように回転
すると相手は押さえどころがなくなって崩れる。
らしいのだが、押さえられた手首にテンションがかかり回らない。
原因はわかっている。
押さえられた手首を気にし過ぎて、単純にボールを回す動きになっていない。
おそらく柔らかいビーチボールなら変形するくらいのテンションがかかっている。
ということは紙風船で稽古したら脱力出来るかも知れないな。持ち運びもお手軽、回転軸の目印に空気穴もあるし、本当にいいかも。
難点があるとしたら接触面が繊細すぎるところか。
ボールなしでやってみるとさらに厳しい。
出来ないぞ、うーん。とやっていてもうまく行かない。
とっとと次の形で稽古。
今度はボールの代わりに水筒。手のひらで底とふたを上下に挟み、立てた状態からさかさまにひっくり返す。
このとき、底とふたの位置がちょうど入れ替わるように回転させる。
蓋が開いているつもりで水がこぼれないようにくるっとひっくり返す。
今度は良い効果。水筒が気になって掴まれた手が気にならない。
続いて片手持たせでの稽古
手のひらで作ったスプーンでアイスクリームを掬うように動く。
・手首だけ捻るのはぶつかってNG
・上にあげるようにかえすとぶつかる。どちらかと言えば下にいく
指先でカップについたホイップクリームをかすめ取るように動く。
これはやりやすい。
再び両手持たせでの稽古
アイスクリームとホイップクリームで楽に動いても相手が崩れるという感覚が育ったせいでしょうか。
最初にボールでやった時と違って、楽に動けるようになっていた。
ボールを持っても楽楽動ける!!
Fさんに私の受けが好評。
稽古の形によって受け方は決まってくる。
求められる動きになったときに崩れ、そうでは動きには抵抗が生まれる受け。
手加減ではなく本気で受けるが、求められる技の通り道は開けてあるというもの。
このように受けていると、どんなにがんばっても技には抵抗できない。
かける側になれば、どんなに楽に動いても相手が崩れる。
相手に上手になって欲しいという思いで受ける。上達した相手は時にお手本のお返しをくれるという好循環。
甲野先生相手の時のように技の通り道をすべて塞ぎに行くのとは違う。先生が相手の場合は、私に見えない技の通り道が先生には見えて、私は受けが破られる事によってそれに気づかされるという稽古。
この稽古で磨かれるのは、自分と相手の関係性に対する感度。
皮膚の稽古、いつやっても面白いです。
新メニューの今回は新鮮で特に面白かった。
みなさまありがとうございました!!
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