三船久蔵十段「投裏の形」動画で勉強(1~15)

三船久蔵十段「投裏の形」

動画にあった15本を予習。今回ので一応すべて見ました。


相手の動きを感じることが出来てこその「投裏の形」。

今回は帯落のほかに大腰も確認。


「大腰(おおごし)」

右手を差し込んで相手の帯を掴み、相手の下に入り込んで下から腰で掬い上げて投げる。


「帯落(おびおとし)」

片手で相手の帯を掴み、もう一方の手で相手のふとももを前から抱き込んで持ち上げて投げる。

前から抱き込むので横に並ぶように回り込むことになる。

「掬投(すくいなげ)」の片手が帯を掴んでいる版に見える。「掬投」は横から回り込んで相手の腰(両足太もも裏側)を掬い上げて落とす。


1~12までは前回と同じ。

1.浮落を体落

 浮き落としの重心移動を感じて前に進み、相手を後ろ隅に崩して、体落


2.背負投を横車

 背負い投げの軌道を先回りし、右前隅に崩れた相手の前に回り込みその動きのまま横車


3.肩車を隅返

 肩車に来たところを察知して、体制を崩さずに後ろ重心で耐える、相手が肩車に入れずにおろした勢いのまま隅返


4.体落を小釣腰

 体落としを右足、左足の順に跨ぐように相手の前に進み、相手と前後を入れ替えて小釣腰


5.帯落を大車

 帯を持ち、腰に手をかけて帯落としに入らんと反転しかけたところ、この動きを貰って大車。

 この大車はなかなかの大技。


6.送足払を燕返

 受けが足払いを躱されて、受信が宙に泳いだところ、さらに受けの重心が崩れる方向に燕返

 燕返は、返し技の名前なのでここだけちょっと違和感。

 他と合わせるのなら、「送足払を送足払」か、単に「燕返」になると思う。いいんですけどね。


7.小内刈を膝車

 受けが小内刈りをしようと右足を浮かせて取りを引きつける動きを貰って、膝車。

 

8.大内刈を巴投

 受けが大内刈りに来たところを、刈られる左足をかわしたなりに相手の前に体を落として巴投げ。


9.支釣込足を隅落

 受けは、取りの踏み出さんとする足を右足裏でしゃくりあげようとするが、取りはそれを感じ取り、それに合わせて隅落。

 受けは左に開きながら、左足で取りの右足首をしゃくりあげようとするため、取りの隅落としで重心を右後隅に一気に崩され、右足の着地点を失って投げられる。


10.内股を体落

 受けが内またに入り右足を跳ねあげたと同時に、取りは体落としに入る。

 体落としに入る動きと内またを避ける動きが同時になる。


11.跳腰を刈返

 受けが跳腰に入るのを察知してこれを耐え、後ろから相手を抱え上げつつ相手の足を刈リ返して落とす。


12.払腰を後腰

 払腰を腰を落として防ぎ、そのまま抱え上げて真下に投げ落とす。

 これも燕返と同様、返し技の名前が後腰。


13.半腰を移腰

半腰を腰を落として防ぎ、そのまま抱えあげて左下に投げ落とす。これも返し技の名前のようだ。

なぜ後腰にいかないのかは、受けの状態が払腰とは異なるからと解釈した。相手の腰が自分の前まで来ていたら抱えあげて後腰。相手の腰が半分だけ自分の前に来ていたら移腰。これは実際にやってみてやり易さを確かめたほうが早そうだ。


14.浮腰を横分れ

受けの浮腰に逆らわずに受けの前に回り込みつつ身を捨てての横分かれ。


15.大腰を一本背負

一本背負に唐突感がある。

大腰を調べてから見てみたが、やはり大腰の入りが見て取れない。

何度か見てようやくわかった。

受けが大腰に入るため、手を差し込もうとしたところ、それを感じ取り差し込まれた手を一本背負い。





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