「屏風座り」「浮木の腿」『稽古にかける時間』へのコメント返信

 『屏風座り』『浮木の腿』

稽古にかける時間の記事にいただいたKさんのコメント返信シリーズです。

今回返信させていただくのは 『屏風座り』と『浮木の腿』です。
屏風座りについて
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もう少しで出来そうな気もするのですが、自分では判別しにくい動きであるため、確信が持てません。
なかなか出来ずにあれこれ考えていたとき、体幹を肩甲骨と股関節の4点を頂点とする「屏風」に見立て、この「屏風」全体で浮きをかけるような感じで行なうとうまく行くのではないかと思いつきました。
その時は特に根拠もなかったのですが、その後、浪の下や斬り落しの感覚をつかむため、股関節で離陸を強く効かせたときに、自然と上体が前に倒れ、膝が曲がり沈み込んでいくような(屏風座りの途中で上体を前に倒すような)動きが生じることに気付き、そう間違いでもないのではないかと思うようになりました。
こんなやり方は反則でしょうか?
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面白いですね。四点を屏風に見立てて動くのは技をやる上で有効かも知れません。『四点不動』と言われているくらいですから。
上体が前に倒れるのは『屏風座り』ではなくなっていると思いますが、股関節に離陸をかけているのであれば『浮木の腿』効果が出ているかも知れませんね。
一度受けてみたいものです。


浮木の腿
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前足を爪先立ちにした状態でも出来ないかと試してみると何となくできたので、さらに両足を足裏返しかけの感じでやってみると少し違う感覚がありました。通常だと後ろ足が少し遅れてついてきますが、この方法だと後ろ足も同時に着地する分、体全体がまとまって前に行くような気がします。また、間合いを一気に詰めるのに有効な動きのように感じます。今日なんとなくやってみたら、1.5mぐらいの距離を少し不思議な感じで動くことが出来ました。
厳密にいうと浮木の腿になっていないかもしれませんし、さして意味のない動きかもしれませんが、お時間のあるときにでも検証していただけるとありがたいです。
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これも面白そうですね。
文章から動きを想像するのは難しいですが、蹴らない動きは永遠のテーマです(笑)
私がやると左右の足に時間差が出てしまいますが、それが解消されるやり方と言うことなので試してみたいものです。
「足裏返しかけ」でやることで足で蹴る動きがますますやりにくくなる効果が期待できそうですね。
私自身、まだまだ浮木の腿が出来ていませんのでまた何か気づいたらブログでご報告します!


コメント

大阪のK さんのコメント…
返信ありがとうございます。

屏風座り
四点不動(名前は初めて聞きました)については、甲野先生のそれらしき説明を聞いたのが少し離れたところからだったり、他の技の事を考えていた時だったりで、実はあまりちゃんと分かっていません(笑)。四点の位置関係を保ったまま動くというような感じでよかったでしょうか?
股関節だけで離陸をかけていくと途中で上体が前に倒れてしまうので、肩甲骨などで倒れないよう調整するような感じです。その後もう少し簡単に出来そうなイメージも出てきたので、今ではちょっと違うかなという気もしますが、これはこれでもう少し追いかけてもよさそうですね。

浮木の腿
その後何度かやって気付いたのですが、このやり方だと両脚で浮木の腿を行っている感じに近いようです。膝が前に行かないという点では前足はいい感じですが、(膝がやや前に行くような感じはあるものの)力感では後ろ足のほうが勝ります。このため後ろ足だけで浮木の腿をやっているのかなと思ったこともありましたが、バランス調整に注意することで、ある程度までは左右均等に近づけることは出来そうです。
たいさんでもまだまだ出来ていないという感じですか。名古屋である程度出来ていると判定していただいたので、多少いい気になっていましたが(笑)、もう少しこうした方がいいというアドバイスがあればお願いいたします。ちなみに2歩目も続けて浮木の腿を行う感覚は、名古屋以来特に追求しないままだったので、いまだによく分かっていません。
空気投げ研究家 さんの投稿…
大阪のKさん
股関節で離陸をかける感覚は、屏風座りよりも浮木の腿の感覚に近いですね。上体を前に倒さずに真っ直ぐに保つと少し体が沈みこむ感じになると思います。お試しください!