中島先生講師による野田古武術の会に参加した。
テーマは『前腕に重さを伝える。』構造動作トレーニングの基本ポーズ(東京タワーのポーズ) から前重心に身体をまとめる。腕頭関節から腕を返す。この姿勢で作った状態をキープして動ければ相手に重さを伝える事 が出来る。重さが伝わるというのは、 重心移動の続きを相手にしてもらうということ。そのためには等速度で動くこと。稽古では感覚をつかむために、等速度は一先ず置いておいて『 触れた相手が動き出す』のを確認した。相手が動き出したらそれについていくという稽古だ。
私もそうでしたが皮膚の稽古(※)に代表されるこの系統の稽古(実はほとんどがこの系統とも言えるのですが)は難しいと感じる人が少なくないと思います。
やり方がわかるまではわからないのだから難しく感じて当然なのだ けれど、 段階を踏んで確認していくとあっさり出来てしまったりもする。もちろんいきなり出来る人もいるし、やっぱり難しい!という人もいます。で、その段階は人によって違いますが、 大抵の場合は段階的に出てくる次の3つの課題に気づけなくて悩むことが多い。1.『触れるだけ』でよいところに体で寄りかかっている2.『触れるだけ』が出来ているが、 相手が動いているのに気づかない3.『相手が動いている』に気づいているが、 その動きについていけない
なぜこのように整理できるかと言うと、 私が出来るようになりたいのに出来なくて、 悩みながら練習してきた稽古だからです。まあ、それはいいとして。
1は相手を動かしたいという気持ちや、 動かさなきゃいけないというプレッシャーから無意識に生じるもの なので、私のアドバイスは『私が動くかどうかは気にせず、 取り敢えずは触れるところまでやってみましょう。』となります。 すると焦りやプレッシャーから解放された心が体にも影響して、『 触れるだけ』が出来るようになり、 力の通りがスムーズになります。
2は、 触れるだけで相手が動くと思っていないことが原因である事が多い です。慣れの問題なのて、私のアドバイスは『 触れられて微動だにしないのは、不可能です。 触れたら必ず動くので、 触れたら何もしないで相手が動いていることを確認して下さい。』 となります。すると、 触れると相手が動くという段階まである程度体が認めてくれるよう になります。
3は人によりアドバイスが変わります。 2まで確認出来ていればあとは稽古を重ねるのみです。 私のアドバイスは、さっきより良いか悪いか、 出来ていないのはどこかを伝えるようになります。あっさり出来る人もいれば、なかなか出来ない人もいます。
実際、 駄目な理由が自分でわかるようになればアドバイスはほとんどいり ません。自分で稽古出来るからです。
何で今回偉そうに稽古のアドバイスを書いたかと言うと、 稽古会でお会いする方の中にこのブログを読まれているかたが意外 といらっしゃるようだからです。それから、一緒に稽古した方に感謝されることが増えてきたので、 復習の助けになればと思います。
文字で伝わりそうな部分に絞って紹介しましたが、 触れて伝えられることに比べると、 文字で伝わる部分は十分の一もないかも知れません。それでも何かのご参考になればと思います。
※中島先生による皮膚の稽古動画
皮膚を擦ると相手が動くのでそれについていっています。
テーマは『前腕に重さを伝える。』構造動作トレーニングの基本ポーズ(東京タワーのポーズ)
私もそうでしたが皮膚の稽古(※)に代表されるこの系統の稽古(実はほとんどがこの系統とも言えるのですが)は難しいと感じる人が少なくないと思います。
なぜこのように整理できるかと言うと、
1は相手を動かしたいという気持ちや、
2は、
3は人によりアドバイスが変わります。
実際、
何で今回偉そうに稽古のアドバイスを書いたかと言うと、
文字で伝わりそうな部分に絞って紹介しましたが、
※中島先生による皮膚の稽古動画
皮膚を擦ると相手が動くのでそれについていっています。
コメント
たいさん、日曜日の稽古会では大変お世話になりました。崩されたり倒されたりして、あんなに楽しかったのは初めてです。帰ってから家族に試したのですが… 案の定、全く出来なくなってました(苦笑)。今回のブログにポイントを載せていただき、どうもありがとうございます。"普通"に動けるよう修行に励みます。
こちらこそ色々と稽古できて楽しかったです。
家族に技がきかないのはよくあることです。
私も妻には技が聞きません(笑)
お互い普通を目指して頑張りましょう!