膝の怪我は、幸い手術の必要なく治りそうな程度だった。
なかなか経験しない生活なので少し書いておこうと思う。
怪我をしてしばらくは、多少の痛みはあるものの(膝がカクカクするなぁ。)程度でそこまで大変な怪我をしている実感はなかった。
私の場合は『七帝柔道記』で得た知識として、膝の怪我は後で来ると言うのを知っていたので、念のため無理な動きを控えて、その日の内に祝日でもやっている治療院を探して診てもらえたのが良かった。
包帯とサポーターを付けて帰ったが、だんだん歩くのが大変なくらい痛みが出てきた。
娘が甲斐甲斐しく冷凍庫から保冷剤を取ってきては交換してくれたのが嬉しかったと同時に心配をかけて申し訳ない気持ちになった。
治療院で購入したサポーターはホールド力が弱くて歩き難かったので、スポーツ用品店で値段が上から二番目に高くて頑丈そうなものを購入した。
膝の両側に添え木代わりの樹脂が入っていて頑丈でつけた感じが良い。
通勤。
いつもなら階段を使う場面でも迷わずエレベーターに向かう。
一緒に乗ったご婦人が、開ボタンを押して私の乗り降りを待ってくれる。降りるときに私が開ボタンを押していても、あちらも開ボタンを押してくれて譲ってくれた。
通勤途中でエレベーターには二回乗ったが、二回中、二回とも同乗した方に譲っていただいた。
有り難いことです。
途中で現れた登り階段を見て、諦めて降りようとしても下りは階段しかなかったりと、罠に嵌まった気分になった(笑)
じっと立っていれば怪我をしているかどうか見た目にはわからない。
横からの力にはすぐにダメージを受けてしまうので、何とかドア近くで壁に沿って立つことで混雑から身を守りながら通勤した。
何かあっても走って逃げるどころか、段差を乗り越えるのもままならない状態というのは、やはり不安。
今のところ横からの圧力に大変弱いのと、膝を伸ばすのは良くないらしいので、なるべく座るようにしているのだけれど、普段なら譲ってもいい年齢のかたが前に来られたりすると何となく気まずい。
マタニティーマークのように靭帯損傷マークでもつけていれば分かりやすいか(笑)
痛みを知るというのは他人を理解することでもあります。
日常生活に困らなくなるまで1ヶ月はサポーター付けて過ごす事。
競技を始めるなら最低2ヶ月は様子を見ること。
思ったより長くて稽古なし生活が続くことになった。せっかくこの間だからこそやれることをやっておこう。
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