急遽も急遽、都合がついてNHK青山文化センターでの甲野先生の講座に参加できた。
途中入場不可との案内だったので、無理を承知で裏口を使わせてもらったところ、思いがけずアシスタントとして参加させていただけることになった。
甲野先生の講座でアシスタントをつとめるのは、丸ノ内朝大学、浜松の講座に続けて三回目。
甲野先生の受けや、まわりの参加者に手の内の説明をしてアシスタントをこなしつつ、技のヒントをもらうべくアンテナを張っていた。
カルチャー系の講座は、実演は少な目なのだが、実技なしで説明するせいか、いつもと違う喩えや情報が得られることも多い。
今回は三点、あらためてハッとした説明があったので記録しておこうと思う。
「人間は二本足で立つことに、ほとんどのリソースをとられている。」
いかにしてこの制約から体を解放出来るかが鍵であり、そのためには浮くしかないという。
浮くための技法が、『浮木之腿』であり、結果としての『高速の謙譲の美徳』という事になる。
『浮く』という状態がどんなものか、説明が必要かもしれない。
『浮く』説明は難しいが、『浮いていない』状態はわかりやすい。
『ふんばっている』ということだ。つまり、『ふんばっていない』状態が『浮く』ということになる。
説明だけでは感覚を掴むのが難しいかもしれない。感覚を掴むための一番良い方法は、浮きがかかっている人の動きを体験することだ。
つまり甲野先生にたくさん技をかけてもらうのが良い。
『浮き』の精度を高めることが、技の質をあげることになる。
『小さな影抜き』
「今回はよっぽど黙っていようかと思ったけど、隠していると人生の税金を払うことになるからこれも公開することにしたんです。」
竹刀の打ち合いで相手をそのまま崩す動き。
これまでになく自然に打ち合っているように見える動きのなかで、やられてしまった。
説明によると相手の竹刀に当たる直前、『小さな影抜き』をかけているという。
こちらが気づかないほどの動きだが、当たった時の質は大きくかわる。
こんなこと、教えてしまってよいのだろうか!?
途中入場不可との案内だったので、無理を承知で裏口を使わせてもらったところ、思いがけずアシスタントとして参加させていただけることになった。
甲野先生の講座でアシスタントをつとめるのは、丸ノ内朝大学、浜松の講座に続けて三回目。
甲野先生の受けや、まわりの参加者に手の内の説明をしてアシスタントをこなしつつ、技のヒントをもらうべくアンテナを張っていた。
今回は三点、あらためてハッとした説明があったので記録しておこうと思う。
いかにしてこの制約から体を解放出来るかが鍵であり、そのためには浮くしかないという。
浮くための技法が、『浮木之腿』であり、結果としての『高速の謙譲の美徳』という事になる。
『浮く』という状態がどんなものか、説明が必要かもしれない。
『浮く』説明は難しいが、『浮いていない』状態はわかりやすい。
『ふんばっている』ということだ。つまり、『ふんばっていない』状態が『浮く』ということになる。
説明だけでは感覚を掴むのが難しいかもしれない。感覚を掴むための一番良い方法は、浮きがかかっている人の動きを体験することだ。
つまり甲野先生にたくさん技をかけてもらうのが良い。
『浮き』の精度を高めることが、技の質をあげることになる。
「今回はよっぽど黙っていようかと思ったけど、隠していると人生の税金を払うことになるからこれも公開することにしたんです。」
竹刀の打ち合いで相手をそのまま崩す動き。
これまでになく自然に打ち合っているように見える動きのなかで、やられてしまった。
説明によると相手の竹刀に当たる直前、『小さな影抜き』をかけているという。
こちらが気づかないほどの動きだが、当たった時の質は大きくかわる。
こんなこと、教えてしまってよいのだろうか!?
甲野先生は毎度そうだが、黙っていればわからない、目に見えない動きの中にある技の秘密をあっさりと明かしてしまう。
明かされたところで、体現できるのかは別問題だが、少なくとも検討外れの稽古をせずに済むというのは、本当にありがたい。
技を受けて異質に感じるということは、こちらの予測を外されたという事になる。
踏ん張る呪縛よりも、予測の呪縛から逃れるのは難しいかもしれない。
予測の呪縛から逃れるヒントを韓氏意拳の稽古でもらったが、
予測の呪縛から逃れるヒントを韓氏意拳の稽古でもらったが、
当てずっぽうで書いて誤解が生じても嫌なので、コツのようなものではないとだけ言っておこう。
『裏小手返し』
相手の都合の良い状態から、いつとは知らず自分の都合の良い状態にかわる。
太極図で説明されていたが、小手返しだけではなく、様々な技がこの説明で応用できるのではないかと思う。
『空気投げ』
ここからは講座と関係ない『空気投げ』の話だが、はじめに気づいたやり方が、相手の動きをもらってかける、受け身の『空気投げ』だった。
いま、最新の『空気投げ』は、こちらから崩しをかける攻めの『空気投げ』だが、この崩しを相手に気づかれないようにかけるには、この日もらった、太極図の説明が大きなヒントになりそうだ。
まだまだ研究の余地がある。
相手の都合の良い状態から、いつとは知らず自分の都合の良い状態にかわる。
太極図で説明されていたが、小手返しだけではなく、様々な技がこの説明で応用できるのではないかと思う。
すごい秘密をカルチャーセンターの講座であっさりと明かしていると、聞いていて可笑しさがこみ上げてきた。
例えば相手の動きを貰ってかけるような、いわば受け身の技は、これを相手にとって都合の良い動きをしてあげる事で、攻めの技にする事が出来るかも知れない。
ここからは講座と関係ない『空気投げ』の話だが、はじめに気づいたやり方が、相手の動きをもらってかける、受け身の『空気投げ』だった。
いま、最新の『空気投げ』は、こちらから崩しをかける攻めの『空気投げ』だが、この崩しを相手に気づかれないようにかけるには、この日もらった、太極図の説明が大きなヒントになりそうだ。
まだまだ研究の余地がある。
んー、それにしても全部公開してしまうということは、結果的に松聲館の技法には秘伝が無いという事か。
これってすごいな。
コメント