職場に着くと毎朝ボトル缶のコーヒーを自販機で買っている。
いつものようにボタンを押して、落ちてきたボトルを手に取った瞬間、『買い間違えたか?!』と思うほどの違和感が生じた。
取り出してみるといつものボトル缶だったが、私が缶を持つ位置がいつもと違っていたのだ。
これまではたまたま蓋側が左を向いて落ちてきて、蓋側を掴んでいたのだが、この日は底側が左を向いて落ちてきたので、底側を掴んだのだった。
蓋のほうが細くなっているので、確かに感触はいつもと違うのだけれど、たまたま底側を掴んだだけでこれほどの違和感が生じることに二重に驚いた。
このように無意識レベルでの予測が裏切られたときの反応は非常に興味深い。
武術の技においてもいかに相手の予測を裏切るかが大きな鍵になるということだ。
逆にいかに予測しないで対応するかが、自分が動くときの鍵になる。
過去の経験や習慣に縛られず、安易に未来を予測せず、今このとき、どうあるのか?
あまり難しく考えると練習できなくなってしまうが、無意識レベルで予測してしまうのは避けられないとして、予測を外れたときに動揺しない練習を進めていきたい。
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