柔道練習で克服する方法が見えてきた『ビクリ』とする反応。
願立剣術物語にあったような気がして確認したところ、やはりあった。
原文、現代語、願立柔道物語(!)の順に書いてみました。
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心ノヒクリゝト驚ク病有ルハ独夢不覚メ敵二偽引レ俄二夢覚ルニヨリビクリト心改ル也
亦心モ所作モカツクリト段ノ有ヤウニ覚ル事ハ敵二取付タル心有ルニヨリ敵ニヒラリト変化シラレテタラレントスルモノ、杖ヲ外スコトク也
我ヲ取リヒシカントスル敵ハ眼前ノ悪也其悪二我心ヲ移シソレニタヨルハ愚ノ至り也
戒メテモ戒シムヘキハ此ソ迷也
甲野善紀『武術稀人列伝 神技の系譜』より
現代語訳
心が“びくり”と驚く癖があるのは、
独りで夢を見て覚めないようなもので、
敵に虚をつかれて急に夢から覚めるように驚いてしまうからだ。
また、心も動作も“かっくり”と段差があるように感じられるのは、
自分の心が敵に取りつかれたためであり、
敵にひらっと変化されて、してやられようとしている状態である。
(ちょうど杖を外されるようなものだ。)
自分を捕らえようとする敵は、目の前の“悪”である。
その“悪”に自分の心を移し、それに依存するのは愚かさの極みだ。
最も戒めるべき迷いはこれである。
柔道での感覚で訳してみた。
願立柔道物語とでも言うべきか?!(笑)
心がビクリと驚く癖があるのは、
自分の都合の良いようにいくと思って、現実をみていないようなもので、
相手が急に仕掛けてきて、急に現実を思い知らされるように驚いてしまうからだ。
思うタイミングと動くタイミングがずれてしまうように感じられるのは、
相手のペースに巻き込まれてしまっているためであり、
相手に変化されて、技を返されてしまうような状態である。
(ちょうど燕返しをされるようなものだ)
自分を倒そうとする相手は、自分が倒すべき相手である。
倒すべき相手を気にしすぎて、相手の出方ばかりを伺うのは愚かさの極みだ。
最も戒めるべき迷いはこれである。

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