『巴』記念日@半身動作研究会

うちには杖がある。 
つえと書いて、じょうと読む方の杖。 
ただの棒といえば棒だが、杖術で使われる武具だ。 
これがうちでは使われていない。 

体を練るのによい(by甲野先生)と聞いて、武具店をまわって買ったものの、 
触っていたのは初めの2ヶ月くらいで今はすっかり放置状態になっている。 

以前、中島先生さんに「こんな状態なんですよ。」と伝えたら、 
「『巴』なんかやってみると良いですよ。」と言われた。 
実はそれより以前にやろうとしていたが、動きがわからなくて止めてしまっていたのだ。 
私にはDVDで見る甲野先生の巴が見えない。 
いや、見えてはいるが動きが追えなくて、結局真似できないのである。 
特別高速で動いているわけではないのに、 
間の動きがとんでしまった結果、早送りで見たような印象。 

人は、見たことがない動きや、自分で体験していない動きを見る事が出来ない事があるという。 
甲野先生からこんな話を聞いたことがある。 
ある探検隊が密林に暮らす民族を訪ねていった時の事。 
探検隊の一人が、木の枝で逆上がりをやって見せたところ、 
現地の人にはぶらさがった状態からいきなり枝の上に現れたように見えたらしく、 
たいそう驚かれたそうだ。 
ちなみにこの民族の人たちは木登りが得意で、 
それこそ信じられない早さで木に登れるらしい。 
逆上がりなんて必要ないからやった事がないのだ。 

見たことがない動きは消えるという一例だろう。 

私の場合、中島先生が勧めてくれた『巴』の動きが、 
普段の体の使い方とよほどかけ離れていたのかも知れない。 

その『巴』を中島先生に教わった。 

はたして、私の目は甲野先生の『巴』を見ることが出来るか!? 

つづく 
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つづき 

見えた(^^)v 
というかかなりゆっくり解説しているではないか!! 
これがほんとに見えなかったのか?というほどのスピード。 
上の文章が自分でも嘘のように思えるほど、違った。 
ほんとに見えなかったのかなー??? 

ちなみに私が見ているのはこちら。 
「甲野善紀 古武術の技を生かす」 



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