3フィンガー@きたシスから

私が初めてギターを持ったのは中3の頃、 
ギターはモーリス製のアコースティックギター(略してアコギ)。 


今回書くのは高校生になって、3フィンガーの曲(※)を練習するようになってからの話。 

※3フィンガーは、弾き語りなんかで右手の親指、人差し指、中指で伴奏をする奏法(?)の事。 
3本指だから3フィンガー。 
使われている曲は、長渕剛の「JEEP」「巡恋歌」(知ってる?)とか、 
他にもたくさん。昔のフォークソングを聞くとよく出てきます。 
「タンタカタカタン タンタカタカタン」のリズム。 


3フィンガーの練習をはじめてから、左手の指にかかる負担が急激に増した。 
それまではコードを押えて「じゃらーん」だったので、 
極端な話、6本ある弦の1、2本が鳴っていなくても(少なくとも本人は)気にならない。 
ところが3フィンガーの曲では、弦の一本一本を弾くようになるので左手が駄目だと音が鳴らない。 


アコギの弦は金属製で細い(ギターの写真参照)。 
通常左手で弦を押さえるが、この弦が指にめり込んで痛い。 
それでもCDで聴いていた3フィンガーの音が、自分が弾くギターから出てくるのが楽しくて、 
ほぼ毎日弾いていた。 

ある日気がつくと、弦を押さえる指先の皮膚が厚くなっていた。 
めり込んだ跡がしばらく残ったりするんだけど、少々なら耐えられるように進化していたのだ。 

ただ、それでも弾き続けていると、厚く硬くなった皮膚がはがれてきたりする。 
はがれたらさすがに痛くて、その日は弾けなかった。 
お風呂で指先だけしみたりして、ちょっとだけ大変。 


そんな感じで練習してある程度厚くなると、皮がめくれてきて、しみて(笑)。 


これを繰り返していくうち、3フィンガーも弾けるようになって、 
私の左手はかなりの時間弾いていても痛くならなくなっていた。 
さて、どれだけ左手がごっつくなったかと思うと意外、 
プニプニで柔らかくなっていた。 


当時は、「皮膚って鍛え続けていくと硬くなって、その後柔らかくなるのか。」なんて単純に思っていたけど、 
先日、中島先生から、北川先生のシステマ(略してきたシス)の話を伺って「これって身体操作だったのか!?」なんて思い直した。 
ギターが上達する過程と、弦を押さえる左手の指先の状態が、 
システマのプッシュアップ(拳立て)で初心者に拳ダコが出来るのに対し、マスターの拳は柔らかい。 
という話と重なって思えたからだ。 
ちなみに私のギター演奏は”マスター”ではありません。悪しからず(^^; 


ギターを弾くのも、指で弦を押えるところからして、「身体操作」なんですよねぇ。 
当時の自分に気づかせてあげたい。 

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