続)あれから1年(その2)

あれから一年(その2)

の続き


初参加@半身動作研究会の話

今回の予習は『技アリの身体になる』と半身動作研究会の稽古レポートに一応目を通すこと。
稽古レポートは読みきれなくて読んで行ったのは半分くらいだったかな。
中身は半分以上わからない。


職場近くということもあって、難なく到着。
受付で稽古場所を確認していたら、デニムのベストを身に付けた一見普通の(?)おじさんが登場。
顔は知らなかったのだが、DVDでインタビューを受けていたあの人かなぁと思っていた人だったのですぐにわかった(※1)。

稽古場は、窓から墨田川が見えて陽当たりのよい、20畳ほどの和室。
私の他には、普段中島さんがやっている八丁堀の講座に出ている人たち数名と、
後に他の稽古会でも一緒になるN田さん(※2)がいた。
N田さん以外はみんな私よりも年上に見えるおじさま達で、
いかにも格闘技やってますみたいな人はいなかった。
武術の稽古ってこんなに『ほんわか』してるものなのかと少し驚いたけど、
当時の私は出来ればごつい人とは稽古したくなかったので同時に安心もした。
その前に全然ごつくない中島さんを見てだいぶ安心していました(笑)


この日の稽古テーマは『歩法』。
『一足立ち』の連続で歩く、技あり本の『抜足・踏足』から始まって『垂直離陸』までやった。

歩き回るには広くない和室を行ったり来たり。
知らない人が見たら、
『和室の中で若い女性と年齢にバラツキのあるおっちゃん達がゆっくり腿上げしながらウロウロしている。』
ようにしか見えない。実際そうですけど。
でも本人は一見『何?』と思えるような事を真面目にやっていた。
当時は『知らない動きを体感する』のが楽しみだったからだと思う。
もちろん知らない動きだったら何でもいいわけではなく、その(遥か)先に甲野先生の技がなくてはならない。

だからこの日『垂直離陸』をやったという事は私にとって非常に大きなことだったと思う。

DVDでもことあるごとに『重要』だと強調され、
講習会でも『少しずつでもやるといい。』と言われお手本が示されるが、
周りで真似をしている人は真似しながらも『???』となっているという、
あの『垂直離陸』(※3)が出来るようになったのだから、初参加のインパクトとしては最大級だ(笑)

とまあ、さすがにここまで言う人は多くはないかも知れないが、
少なくとも当時の私にとって『垂直離陸』はそれくらい手掛りがなく、難しいものだと思っていた。
これを教えてもらえたのだから、『ここはすごい場所だ!!』と思っても仕方が無い。


喩えるなら卵から孵ったヒナが親を認識する『刷り込み』状態である。

実際しっかり刷り込まれたヒナはこの後半身動作研究会を巣としながら1年間を過ごすことになる。

途中、甲野先生の技以外にもシステマや柔術、杖道、総合格闘技(!)など巣から離れた所にもたくさんの刺激的な世界があることを知った。

この先ヒナからどう変化していくのかわからないけど、これまで以上に楽しくなって行きそうな予感がしています。

皆様、今後ともよろしくお願いします!

※1 その後あらためてDVDを見てみると、字幕で名前が紹介されていました。
※2 N田さんとは後に『きたシス』で蹴ったり蹴られたりする事になるのだから先の事はわからない。
※3 もちろん、甲野先生のように垂直離陸が出来るようになったわけではない。

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当時のメモを公開
最近やっていないテーマもあって、今見ると懐かしいです。

11/3 半身動作研究会(明石町区民館)
・歩法
・抜足踏足(2軸)
・互の目歩き
・前足による後足の引付け歩き(足引きずり)
・前足による後足の引付け歩き(引きずり始めたら後足を浮かす)
・足裏の垂直離陸
・受身
・前受身(座った姿勢から)
・インナーゲーム
・"さわった"
・手の当て方
・手のひらで触れる場合、指先から接するように。
・拳で触れる場合、関節の先から触れるように。
・浪之下(インスタント)
・肘を入れる(ピンとのばす)動作をやってから身体を沈ませる。

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