お手本??@第10回骨盤おこしセミナー

第10回骨盤おこしセミナー
私の参加も今回でちょうど10回目。
初参加の頃に比べるとずいぶん身体が変化してきた。

変化と言えば、ここ数回中村先生の説明がググッとわかりやすくなっている。
私は東京セミナー皆勤賞で何度も説明を聞いているという事もあると思うけど、
それを差し引いても、説明が丁寧になっているような、
「初めての方がどこで理解に詰まりやすいか。」
というあたりを的確に押さえて説明している気がする。
参加者の理解度に合わせて、あえて全部説明してないところも毎回新たな発見があって嬉しい。


■ゆっくり走る。
この日一番驚いたのがこれ。
「ゆっくり走れなければ速くは走れない。」というのは中村先生の言葉。
雑な動きで間に合うように練習しても質的転換には至らず、
ある境界を越えることが出来ないというのは武術の稽古でもよく聞く話。
丁寧に走る。
・スピードが出ないように。
・ゆっくりだけど歩かないように。
・一定のリズムになるように。
・足裏全体で着地するように。
・膝がロックしないように。
・上半身を固めないように。
・腕は自然に振れる程度に。

10分くらい続けただろうか。
「では走るのをやめて歩いてください。」と言われ、歩き始めたその時!!
(軽い!軽い!軽い!)
ひたすら軽い謎の歩行感覚。
足の裏と膝はどこへ?腰はどこへいったのだ??
(ずいぶん長いこと走るなぁ、、、)と思っていたらこの為だったんですね!!
おかげさまで素晴らしい感覚を味わえました。
ちなみに感覚はほどなく元に(戻らなくていいのに)戻りました。
要トレーニングということですね。

今回のレポートは長くなりそうですが、10回記念という事でこのまま続けます。

この日は骨盤おこしアシスタントとして、何度かモデルをつとめた。
■正座での骨盤おこし&胸を出す
■ジャンプ&着地
■着地からの移動
■サイドステップ(反復横飛び)
■押し相撲

■正座での骨盤おこし&胸を出す
全回参加者としてはきっちり押さえておかなければいけないところ。
嬉しいことに「ここで座骨結節が出てきましたね。」と言われた位置(上体の前傾度合い)が、
以前に比べて少し真っ直ぐに近づいていた。

■ジャンプ&着地
「ジャンプして、柔らかく着地してください。」
着地で膝をロックさせない。
膝ロック防止のために足裏の小指側を意識しながらジャンプ&着地。
着地では途中で止まろうとせずに、しゃがみきる。
うまく股関節を使えると、しゃがみきったところから自然にはねあがってくる感じで着地出来る。
我ながら悪くない感触。

しかし着地時にしゃがみきってしまうこのやり方では、
(スポーツの場面で使えないのでは?!)という疑問を持つ人もいるかも知れない。
あくまで私の想像ですが、その心配はいらないはず。
これも最初に紹介した『ゆっくり走る』と同様に、はじめは大げさに丁寧に着地してみる。
(おそらく)股関節の使いこなしとともにしゃがみ込みの度合いを浅くしていく。
柔らかいけどピタっと着地出来るジャンプも(いつか)出来るはず。

■着地からの移動
「柔らかく着地出来れば次の動作に移りやすい。」
着地の沈み込む動きを次の動作の起点にする。
簡単に書いてしまうと、股関節のバネを使う方法か。
しかし僅かでも沈み込む必要があるので、
武術的に言えば「起こり」としてとらえられてしまう恐れがある。
いかに表面上見えないように沈み込みを使いこなすか。
中村先生の提供する動きのヒントを自分の分野で通用するところまで工夫するのは、
ヒントを受けた我々の役割りであり楽しみだろう。
もっともプロフェッショナル向けの講座ではこの先も指導されているのかもしれないが。
あくまで想像だけど、この沈み込みの着地からの移動が使いこなせれば、
ジャンプの競り合いなどで着地と同時に相手を吹っ飛ばす動きも出来そうだ。

■サイドステップ(反復横飛び)
この日は私以上にアシスタントとして活躍していたちびっ子がいた。
スリッパで全力疾走などの激しい注文にも文句一つ言わずに応えていたちびっ子、
サイドステップでもスリッパをはいてモデルをつとめていた。
しかし、ターンでどうしても蹴る動作が入ってしまいスリッパが脱げてしまう。
これを見ていたちびっ子のお母さんが、「お手本の人がスリッパを履いてやったらどうなるの?」

・・・お手本??私が?!
というわけで「お手本じゃないんです。」とことわりつつ、
『スリッパでサイドステップ』に興味があったのでやらせて頂いた。
スリッパが脱げないように背屈を意識するとスピードが出ない。
ビビったな自分。
しかしこの蹴らない動きにはやはり「何かある」な感じだ。
前回のセミナーで方向転換を見てもらったときは「股関節の内・外旋の可動域が狭すぎ。」という指摘を受けていたから、
今回その指摘がない分、前回よりは良かったのかも知れない。

サイドステップの切り替えしでは、外(側の)足でブレーキをかけてアウトエッジで蹴っていた。
スリッパでは、蹴ると脱げるのでそれは出来ない。
外足ではなく、着地した時点で内(側の)足の外旋とともに逆側への体重移動をはじめるように動くとスムーズに動けたように思う。
このとき外足に違和感があったのは、動きに必要な内旋可動域が足りなかったからだろうか。

「スポーツに応用したとき、足首の向きで進む方向がわかってしまうのでは?」
ちびっ子のお母さんから質問が出た。
足首・膝の方向を変えての外旋は私が勝手にやっていただけで、中村先生にそのように動けと指示されたわけではない。
足首の向きを変えずに動けるようにもなれるはず。

膝を痛めないように気をつける事は、足指と膝頭の向きがずれないようにサイドステップをする。
それには股関節の内外旋の可動域をもっと高めて、足裏全体を地面に接地するように動く必要があるだろう。
今は出来ないのでこれも想像ですけど。


■押し相撲
姿勢の強さ『姿勢力(仮称)』を確認しあう、四股座りでの押し相撲。
お互い手のひらをひろげたまま相手を押す。
いなしたり、逃がしたりせず、ただ自分の最高の姿勢(骨盤おこし)で押す。
中村先生と手をあわせて押してみると、自分だけが後ろに倒れてしまう。
この1年で姿勢の強さを実感してきたので、それなりに自信があったのだが骨盤おこしマスターの『姿勢力』はやはり違う。
まだまだだ。あと4cm身長が伸びるくらい姿勢を変えていかなければ。

「たいさん、武術を使ってください。」
中村先生にリクエストされて、やってみた。
・相手の力に取り合わない。
・自分が真っ直ぐでいる。
・相手が崩れたらその動きについていく!

うまくいった(^^)v
でもこれのやり方は『姿勢力』の確認には向かない。
その後の検証で『姿勢力』の確認には、どーんと押し合うのが良さそうだということがわかってきた。

奥が深い。
そうそう、今回はじっくりやらなかったけど徐々に股割りも良くなってきている気がする。
次回は股割りを見てもらおうかな。

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