ゴム人間@骨盤おこし



最近、『ワンピース』を借りて読んでいる。
悪魔の実と呼ばれる”ゴムゴムの実”を食べて、全身ゴム人間になった主人公”ルフィー”が、海賊王を目指して旅をする冒険マンガだ。
今読んでいるのは空島を目指すところ。続きが楽しみです。

ゴム人間のルフィーをみていて思い出したり、頭に浮かんだ『伸張反射@骨盤おこし』の話。
http://www.toei-anim.co.jp/tv/onep/


■伸張反射
筋肉はゴムのような働きを持っていて、引っ張っておくと縮もうとする力が自動的に働く。
この働きを『伸張反射』と呼び、この時に出る力が利用できると大きな力が楽に出せる。
自分で意識しなくても働く力なので武術的には起こりを消す効果が期待できる。
『伸張反射』を利用するには、ゴムの役割りを持つ筋肉を引っ張る必要がある。
一番実感しやすいのが腿の筋肉(大腿四頭筋)で、しゃがむと引っ張られる。


■自重で伸ばす
ゴムを引っ張るにも力が必要だ。この引っ張る力に重力(すなわち自分の重さ)が利用出来れば、楽にゴムを引っ張ることが出来る。

重力は下方向に働くので、利用する上で一番理解しやすいのが真下にしゃがみ込む動作だろう。
しゃがみきった姿勢は、股関節が最大限にたたまれて、腿の筋肉がとっても引っ張られた状態になる。

試しに骨盤をおこして立った状態から真下にしゃがみ込むと、
腿の筋肉が『伸張反射』をおこし、自動的に跳ね返ってくるようにまた立った状態に戻ることが出来る。
この動作はいわゆるスクワットをやる事になるのですごく大変そうに思える。
しかし、『伸張反射』を伴った動作では見た目から想像するよりも楽な動作になることが体感できる。

この動作のポイントは骨盤をおこしておくことだ。
骨盤が後傾しているとしゃがみきった姿勢でも筋肉(特に腿裏あたり)が引っ張られず、ゴムがたるんだ状態になってしまうのだ。

■骨盤の角度
骨盤がおきている(後傾していない)ことの確認は、座骨結節の位置で確認できる。
骨盤が後傾しているときの座骨結節は、お尻の下側に潜り込んでいる(見た目にはお尻と太ももの境目が無くなる感じ?)。
それに対して、骨盤がおきているときの座骨結節は、お尻の後ろ側に出てきている。
話がずれるが、骨盤をおこして座骨結節がお尻の後ろ側に出てくるとその分がヒップアップにつながる。
これは強力で、なにより骨格であり姿勢なのでずり落ちる心配がない。まさに一生もののヒップアップだ。


■ゴムゴムのうさぎ跳び
話を戻すと骨盤をおこすとそれだけでお尻の筋肉が伸ばされた状態になり、縮もうとする力(テンション)がかかってくる。
そこでさらにしゃがみ込む動作を加えると、『伸張反射』が強く働き自動的に跳ね返るような力が働くのだ。
うまくこの力を働かせることが出来れば、鞠が弾むように身体を跳ね上げ続けることが出来る(※)
これに前方向の傾きを与えれば、一説に身体に悪いとされる「うさぎ跳び」の動作も身体を痛めずに楽に続けることが出来るのだ。

※また話しがずれるが、この動きは武術研究家甲野善紀先生の講座でよく紹介される「しゃがんだ状態から10cmほど身体を浮かせ、真っ直ぐに落としてやると自動的に立ち上がる事が出来る。」という動作にも当てはまる働きと思われる。


■伸張反射で動く
この『伸張反射』の働きは、腿の筋肉だけでなく他の筋肉でも働くとのこと!
『腹圧』『胸割り』『足指の握り拳』などでより強く、自然に働くようにすることが出来るようだ。

伸張反射の働きを全身で利用しながら動くことが出来れば、
ルフィーのようなゴム人間になるのは夢ではない?!
めざせルフィー!!


「骨盤おこしトレーニング」について詳しく知りたい方は、こちらでどうぞ!

身体の研究〔からだのけんきゅう〕
http://takahiro-n.cocolog-nifty.com/nakamura/

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