上級者!?@第2回構造動作トレーニング(基礎編)

この日もはしご稽古を予定していたけど、昼から参加を予定していた池袋古武術倶楽部がお休み(元々予定がない)ということに大塚駅近くの会場に着いてから気づいた。

会場にいてもしょうがないので、同じく大塚にあるGOLDGYMを見学したり、駅前にある角海老ボクシングジムの練習を眺めたりしながら構造動作トレーニングの開始時間までをすごした。
GOLD GYMに場所があったら受け身や股割りをして過ごしたかったのだけれど、残念ながら空いていなかった。
それにしてもボクシングジムで見たボクサーのパンチは速かったなぁ。
あんなパンチをよく避けられるなぁ。
なんて思いながらお茶したりして過ごしていたらちょうど良い時間。

今回も構造動作トレーニングのセミナーは基礎編とMATAWARI編にわかれて開催された。
前回はMATAWARI編に参加したが、今回は私の紹介で基礎編に3名参加されるというとこもあって、私も基礎編に参加。

基礎編では股関節の位置、骨盤立位の説明、股関節の動かし方などを一通り確認することができる。
さすがに2年も通えば一通り知識としては覚えているので、自主トレーニングではないが、
常連のS水さん、もつくんらと胸椎の動きや股割り時の背屈、腹圧のかかり具合などを会場の隅で確認した。
S水さんが紹介してくれた高い位置に指を引っかけてぶら下がり、胸椎にテンションをかけるというのが気持ちよかった。
ポイントは前重心になって腰を反らさずに行うことだが、胸椎の感覚が全くない状態で行うと腰を反ってしまい逆効果。
ストレッチの動作になっている可能性があるので中村先生には内緒にしておこう(笑)
うまく出来ると胸椎の位置が感じられるので、メリットも大きいのではと勝手に考えている。


■ストレッチ禁止令
構造動作トレーニングでは、関節の動きをスムーズにすることを目指している。
結果としての柔らかい身体が得られることになるのだけれど、
筋を伸ばして行うストレッチ動作で得られるいわゆる柔らかさとは異なる。
何が違うのだろうか?
以前のセミナーで、『ストレッチ動作で伸ばしていくと身体は伸びきったゴムのようになってしまう。』という話を聞いた。
今回はより詳しい説明が聞けたのだが、身体のゴムとは筋肉でも骨でもなく、アキレス腱などの腱の事であった。
腱は伸ばすと縮まるという働きを持つのだけれど、
伸びきってしまうと戻りにくい性質を持つのだそうだ。
『身体が硬い人よりも柔らかい人のほうが大変だ。』というのはこういうことだったのか。
だから中村先生はストレッチ禁止令を出しているのだ。


■基礎トレーニング
細かい説明は省略するが、股関節の位置の把握と股関節で動く感覚を掴む基礎的なトレーニング。
(難易度は私の個人的な感想によるものです)。
・前後運動@正座
・前後運動@椅子
・立位での骨盤おこし(難易度:やや高)
・土踏まずを踏まない(難易度:やや高)
・足指の握り(足裏がつる度:100%)
・胸割り(難易度:やや高)
・腹圧をかける
・などなど

股関節の前後運動を実行し、股関節の位置と股関節から動くということがわかってきたら、胸との連動トレーニングにうつる。
胸割りと呼ばれるこのトレーニングでは、骨盤の前傾に伴って胸を前に出すという動作を加える。
胸を前に出すというのは胸椎を前に出す(方向に動かす)ということ。
腰を反らないようにしながら、丁寧に行う。
首は前にも後ろにもしわを作らないように、やや上方向。
目的を誤ってはいけない、上体を起こすことが目的ではなく骨盤の動きに胸椎の動きを連動させることが目的である。
腰を反らさなければ成功。
地道なトレーニングである。
すぐに成果を求めずに自分の身体の状態に耳を傾けながらやってみると気づかないうちに結構な時間続けることが出来たり、小さな変化にも気づくことが出来て楽しい。
そのうち胸椎がピクピク動き始めます。

■3大動作:立位体前屈
手を前につける。
ついた手に体重を乗せる。
腹圧をかける。
お尻を引かない。
膝を伸ばしきらない。
なるべくゆっくりと前に倒れる。足指がきいていないとゆっくりと倒れる事は出来ない。

■3大動作:腰割り~四股スクワット
腰割り。
足を骨盤幅に開き、足首は逆ハの字の形でやや外側に向ける。
踵をつけたまま、大腿骨が水平になる位置まで腰を下ろす。
このとき重心はお腹の下。後ろには残さない。
これらを守るのは意外に難しい。

しゃがみきったらそこから四股スクワット。
しゃがみ切ったところで一度腰を浮かせ、重力にまかせて落とす。
すると伸長反射がおこり、大腿四頭筋ではなくハムストリング主体の働きで立ち上がることが出来る。
私の感覚では伸長反射は大腿四頭筋にも起きているような気がするが、ただ単に力んでしまっているだけなのか。
普通のスクワットと違うのは、何度でも出来そうな感覚になれることである。
セミナー中、この腰割り~四股スクワットを中村先生に呼ばれてみなさんの前でやることになった。
『この方のように”上級者”になるとこうなる。』
”上級者”と言う前の中村先生に若干躊躇する雰囲気を感じたが、私はもう聞いてしまった。
はい、この時から私は上級者。
初心者の方への説明の為につい口走ったという説もあるが、まあそれはいいとしてやる気2割増し。

■3大動作:股割り
私の目標は3大トレーニングの最後の1つ『股割り』で腹をつける事!
今の私では股関節の可動域が足りない。
広げる可動域は外転?外旋?屈曲?
足りないのは足指の握りか、足首の背屈か、腹圧か、胸割りか?
地道にやっていきます。


■簡単ではない
長年にわたって続けてきた姿勢・動作を変えるのは簡単な事ではない。
今回のセミナーではこのことを強調されていた。
これさえやれば、すぐに180度開脚!
ここだけ気をつければ、腰痛とサヨナラ!
という訳には行かないのが現実だということだ。

しかし、取り組むのに特別な素質が必要とかそういうものではなく、誰でも取り組むことが出来る。
すぐに成果が出なくても続ければ良い。
トレーニングの成果はわからないくらい少しずつあらわれる。
そしてある日、驚くような感覚変化を味わう。
そしてそれが当たり前になる。
少しずつ変化して、ある日感覚変化!!
という繰り返し。
感覚変化は人それぞれらしいので、やってみてからのお楽しみ。

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