抜刀見学@半身動作研究会

久しぶりに参加した恵比寿の半身動作研究会

最近調子づいてきた股割りなどをやっていると、
いつのまにか道場の隅で抜刀をやっている松田さんを発見。
声をかけて見学させていただく。

抜刀歴2週間だが、抜刀見学歴(甲野先生)は3年の私からみて、
基本的な動きは甲野先生のやり方と似ているように見えた(というかそれしか知らないのだが)。
特に後日キシタカさんが”特徴的”と教えてくれた『納刀』のやり方はほぼ同じだろうか。
しかし、自分がやるつもりで見てみると、これまで甲野先生のセミナーで見学していたものとは全く違って見えてくるから面白い。
形によって違うが、左半身を使った鞘の送り・迎え。
手首の返し、腰の開き。
これらが微妙に関連し合っている。
横でマジマジと見せていただいて、松田さんには目障りだっと思うが私にはとても勉強になった。

自宅で練習したときは、左半身を使うということで股関節の可動域だけで鞘を送っていたのだけれど、
左手で送る動作を同時に入れることで小さく、速く抜くことが出来るようになるようだ。
さらに右手首の返しで刀を飛ばすように抜いているように見える。

謎が残るのは抜刀直後、右手一本であの重い金属製の刀をピタッと止めているのはどうやっているのか。
私がやるとモロに右腕に主さを感じてしまい、落ち着かない。
左手同様、右手も右半身の動きと連動させることで小さく、速く、楽に動けるようになるのだろうか。

恵比寿に居合刀を持ち込みたいが、着替えと違って鞄に忍ばせておくわけにはいかず、職場への持ち込みが難しい。
しばらくはセミナーやDVDで看取り稽古&深夜稽古@自宅しかないかなぁ。


さて、いつもの稽古
■辰巳返し
Twitterでご挨拶していたart_kdkrさんとリアル対面。
と思ったら半身動作研究会やシステマで何度もご一緒していた方でした。
Twitterで話題にしていた『両手持たせの片手辰巳返し』のご紹介。
だいたいこのような形で稽古します。
・取りは正座で床または膝の上におく。
・受けは取りの片方の腕を両手でつかんで上から体重をかける。
・取りは腕を上に挙げる。

同じ形だがやり方は色々ある。この日は3通りほど紹介した。
全てのやり方に共通するのは、腕を上に挙げるとき、いわゆる力こぶが出来るような腕の使い方をしないということ。抑えられた腕はその形をキープする程度の強さだけを維持する(これも意識すると力こぶになってしまう。稽古のしどころです)。
これが出来れば第一関門突破である。

・まずは私が職場の飲み会で披露したときのやり方。
実際に相手に作用するのは体幹部の力である。
この場合の体幹部の力をわかりやすく書くと”起きあがる”や”立ち上がる”動作で発生する力である。
実際に起きあがったり、立ち上がったりするわけではないがこれらの力が働くように動くと見た目には手だけが挙がっていくようになる。
この考え方の通りに身体がつかえるようになるとおんぶが出来る程度の重さであれば片手で動かすことが可能になる(かと言って片手で持ち上げて運べるわけではないので、実際は違う原理かも知れない)。

・続いて、江東友の会主宰の斉藤氏に教わったやり方。
抑えている相手の肩口に向かって、立ち上がる動作を行うというもの。
これは相手の肩が極められるように上がっていく為、とても抑え辛くなる。
また、取りの姿勢も構造的に丈夫な姿勢となり、楽に動くことが出来る形である。

・さいごに筑波稽古会のS水さんに教わったやり方。
抑えられた腕だけでなく、全身が同時に解放されて全身で万歳を行うように動くという形。
抑えられた手を意識してしまうと、動きの同時性が失われてしまって上手くいかない。
これは具体的な身体の使い方が自分でもわかっていないやり方なので、説明が抽象的になってしまう。
「全身が足先から腰、背中、肩、首、頭、手まで同時にはじける感じで一気に動き出すように。」


■起こりを捉える
方条さんが、art_kdkrさんの竹刀が速いというので体験。
・お互い竹刀を持ち、受けが竹刀を前に出す。
・取りは竹刀を90度あるいは180度の角度をつけた位置から
・相手の竹刀に当てるべく振る。
・受けは竹刀に当てられないように上下左右、自由に避ける。
いやぁ、速い。
以前はart_kdkrさんがこんなに速いという印象は無かったが、今やずいぶん変わってきたのか。
おこりを感じてこちらが逃げ始める頃には竹刀が届いてしまう。
立場を変えて私が取りになるとart_kdkrさんも避けられない。
ある程度気配が消えた同士では、取りが有利なようだ。
しかし、これは対甲野先生に向けて良い稽古になった。

■重みを乗せる
りんしさんと。
竹刀を打ち合う形で竹刀に重みを乗せるというもの。
うまく重みが乗ると相手の竹刀はその場にとどまることが出来ずにつぶされてしまう。
剣道経験者のりんしさんだが、この重みは半身動作研究会の稽古で身につけたものだろう。全く耐えられなかった。
相手の竹刀の動きに対して、構造的に丈夫な形で対するということと、相手よりも位置を取り続けるということで重みを乗せているように思う。
方条さんも重みを乗せる形での稽古をしていたが、これはまた違ったやり方である。
はっきりと見取れないし、おそらく言葉で説明しづらいやり方だと思われるが、竹刀の動きに全身が参加することによって、身体の動きそのものの重みを竹刀に伝えているように見える。
ちなみにどちらにも歯が立たない私のやり方は、打ち合いの動きに突きの要素を参加させて相手に侵入し、有利な形を取って重みを乗せようと言うコスイ(?)動き。
今は突きの要素が手打ちになっているのだけれど、ここに体幹部の動きが乗ってくればなかなか重く感じるのではないかと予想している。
同じ課題でもどのように稽古するかは各人の課題であり、半身動作研究会としての正解は用意されていない。
これらを持ち寄ってあれこれするのが楽しいのだ。

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