動けてから動く?!@半身動作研究会

連日稽古。
遅れて到着すると、みなさん受け身中。

恵比寿で着替えたら股割り&バランスボードでスクワットが最近の定番になってきた。
ひとしきり股を割ったところで、ひっそりと受け身に合流。
システマ式のゆっくりとした受け身で手足の反動を使わずに動き続けるというワーク。
自分には新鮮な動きでやっていて心地よかった。
特にうつ伏せから肩・背中・お尻の順に床に設置するように受け身の動きを取り、仰向けになるという動きは丁寧にやろうとすればするほど面白い。


■剣
途中からは前日に引き続きウッチーさんと稽古。

まずは剣。
”突き”の要素。
手だけで突くのではなく昨日綾瀬で聞いたビームの感じ。
この感じがあるとないとでは斬るという感覚がまるで違ってくる。
自分の内側の状態だけを見ていると”突き”の感じは出てこない。どうも私にはその傾向があるようだが、この日の稽古でこの辺りが自覚できるようになってきたようである。
こんな感覚が芽生えたのは大きい!”突き”の感じを出したり引っ込めたり自在に出来るようになったら、面白いだろうなぁ。

『影抜き』や『鍔競りから後ろに下がらずに相手の竹刀を外し、打つ』では、
動ける空間を感じて動くことが大切。
私が感じた言い方で説明すると、相手がどうあれ自分が動ける空間を把握した状態から動くということ。
自分が動けると感じてから動くので、そこに迷いや力みは生じない。
かの肥田春充に関するエピソードを思い出す。

目隠しをした上でおもちゃの弓矢で射て外さない肥田に対して、見ていた者が質問をしたときの答え。

質問者「「1000万回やったら、一発くらいは外れませんか?」
肥田「当ててから矢を放っているのですから、外れるということはありません」

さすがにここまでの状態では無いのですが、大げさに言えばこんな感じです。
動けてから動く?!

■打撃の稽古
と言ってもバチバチやりあうわけではではなく、
攻撃すべく近づいてくるウッチーさんの前に立ち、
その動きをどう感じるか(認識出来るか、防ぐ余地があるかなど)の印象を確かめるというもの。
目には映っている動きが認識できなかったり(目の前で消えたように感じる)、
近づいて攻撃するときに急に認識できる動きになったり(動きが把握できる状態)。
面白い稽古だった。
たまに寸止め損なった拳が当たるので、ぼーっと立っていてただ感想を言えばよいわけというわけではない。
危ないと感じたときには、避けないと本当に危ないのである。
一応、ウッチーさんは寸止めのつもりで動いているはずなので、当たってしまうのはウッチーさんの課題。
消える動きで近づきつつ、最小限の接触で相手を制するようになってくると受けていて安心、楽しい、痛くない(ここ重要)稽古になりそう。
ウッチーさん、楽しみにしております!


■方条さんの気づき
先日の綾瀬で甲野先生を見ていた気づいたという、背中の動き。
剣の動きは背中が重要だというもの。
実際に竹刀を振ってもらうと、すごい速さになっている。
剣の軌道を切り替えるのに身体が振られるということが無く、ピュンピュンと剣が動いている。
私にはその効果こそはっきりとわかるが、言われて見てみても背中の動きを把握することが出来ない。
いつも甲野先生の講座で先生から目を離さずに熱心に研究している方条さんだからこその気づきだろう。
今度甲野先生の講座に参加したら、背中の動きに注目してみよう。
こういう気づきの目を肥やしていきたい。

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