半身動作研究会@野田市「重心の移動で崩す」

千葉県野田市にある春風館道場。
柔道、剣道が出来る道場に併設して弓道場があり、雰囲気のいい道場でした。

懐かしい場所を通りながらの稽古だっったので前半は武術稽古に関係の無い話です。



向かう途中で利用した東武野田線は、学生時代の通学列車。途中見た、母校の制服を着た高校生が懐かしい。
車窓から見えた運河沿いの満開の桜の下ではみなさんお花見中で、春は来ていたのだと気づかされた。

醤油の香りが漂う野田駅。
キッコーマンの工場で醤油が作られているのです。

野田駅と隣の愛宕駅の中間あたりにある道場まで醤油の香りの中を歩く。
方向音痴に加えて、悪い癖で地図をよく見てこないというのが災いして、道に迷う。
途中、歩いている道が、学生の頃に野田市のお祭りへ出かけた時に歩いた道だと気づいた。
歩道を歩いていた私のつま先が当たって転がりだした紙コップが、同じ歩道に座っていたヤンキーの手前で止まってホッとした記憶。
(ここを歩かなかったら一生思い出さなかったなぁ。)
と思う。と同時に、
(道場通り過ぎて愛宕まで来ちゃってるな)
ということが判明した。
コンビニや道場と思ってお邪魔してしまった民家(道場よりも立派な家)で場所を確認しながらようやくたどり着いた。



道場に到着すると、少年柔道の稽古の隣で半身動作研究会の稽古が(とっくに)始まっていた。
ここからはいつものように稽古の日記。


■胸を上に伸ばす
胸を上に伸ばす動作が相手に作用する。
胸を動かそうとするのではなく、何となく結果として前にでる程度。
膝抜きや瞬きできっかけを作って作用させる稽古に似ているが、それと異なる点は予めそういう姿勢でいると、相手が触れるかこちらが触れるかしただけで作用するというところ。
そうなる為には『何もしない。』ということ。


■皮膚・離陸
最近やっている稽古の形は、ふんわりとした離陸とも言えるし、繊細な皮膚の稽古とも言える。
皮膚と離陸の明確な区別がつかない。
相手に触れたところから、自分の骨だけを相手から離すように触れる。
離すのは骨だけなので実際には手は離れない。


■触れずに崩す
繊細な稽古をしていると、お互いの感覚が増してくる。
空気が圧縮される感じが伝わると、圧縮された空気に押されるように相手が動き始める。
中島先生の稽古ではあまりやらない珍しい稽古だけれど、
やり方も原理も、触れる場合と同じ。
両者を区別するとそれは中島先生が教えようとしているものではなくなる。
稽古で確かめているのは、気でも超能力でもない。
ただの反応。

痛そうなら避ける。
熱そうなら触らない。
わからなければ様子を見る。


参加された方から、
「こういう(触れずに崩す)稽古は一人では出来ないのですか?」
と聞かれたので、
「構造動作トレーニング(骨盤おこし、胸割りetc)をすると良いです。」
と答えたが説明不足であったか、中島先生が補ってくれた。
「トレーニングを通じて、重心の移動を感じたり、身体の変化を観察するようにするといいですよ。」
ということだそうです。

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