2年半ぶり!@八光流柔術


職場近くで開催されている八光流柔術の稽古。
八光流皆伝師範の広沢先生には2年ほど前に「ノーブランド柔術研究会」と称した実験的な稽古会を主宰されていた頃、いろいろと遊んでいただいた。
ノーブラ研終了後、正式に八光流皆伝師範としての活動を開始され、今では千葉、東京、神奈川の各地で定期的に稽古会を開催されています。

この日は、仕事終わり(というか抜け出しというか)に突然電話して参加をお願いしてしまったが、快くOKしていただいた。
たまたま他の参加者がおらず、私にとってはラッキーなことにマンツーマンの稽古。

ノーブラ研の時からそうだったけど、稽古後に身体が軽くなるのが広沢先生との稽古の特徴。
マンツーマンで技を受けて、かけて。これを左右繰り返す。また別の技で繰り返す。
術者の居つきのなさがこちらにうつるのだろう、技を受けて転がるたびに軽くなる。
特にこの日はたくさん技を受けることが出来たせいか本当にずいぶんと軽くなった。
途中で広沢先生にも「たいさんは柔らかいなぁ。」との感想をもらったくらいだからいつも以上のほぐれ具合だったに違いない(笑)

それにしてもさすがマンツーマンで稽古してもらっただけあって、稽古時間としては1時間だったけど内容は濃いものになった。
広沢先生、ありがとうございました!!

この日記を見て興味をもたれた方は広沢先生の八光流サイトをご覧下さい。
http://ankoroneko.blog115.fc2.com/

ノーブラ研初参加の私にとって懐かしい日記はこちら
http://vtotai.blogspot.com/2010/06/blog-post_15.html


さてさて、濃い内容を忘れないように稽古メモ。
■雑談
久しぶりにお会いしたがTwitterやブログで活動を拝見しているので、”股割りどうですか?”なんて話から始まる。
外旋可動域が広がる感覚がでるトレーニングを紹介するなどして情報交換。
楽楽動作研究会のこともお話した、そのうち何か面白いことをやってみようかと思ったり。

その中で「腰を抜かす」を教えていただく。肋骨と骨盤を分離させて動かすということと、腰椎周りを緊張させずに骨盤の角度を前後・左右に動かす練習。タヒチアンダンスのようだ。

■先を動かす
拳を握った状態で両手を伸ばし、腕を緊張させてもらう。
この腕を動かそうとすると力と力にぶつかりが生じるが、拳の先端にふれて動かすと力はぶつからない。これが相手の「先」を動かすということ。
視線を相手の頭の先にうつし、頭を動かすつもりで動くとやはり力がぶつからない。人間の「先」は頭ということ。
このとき頭を「なでる」つもりで動くようにと説明される。おそらくぶつかりが起きないように動くということだと思われる。

■近くで動く
稽古の初期段階としてはわかりやすく大きな動作を伴う形で行うが、稽古が進めばそれは小さく、目でみてもわからないくらいの動作にしていく。
相手の近くで動くというのも同じ、なるべく省エネで動くのだ。
実際に技を受けてみると、突然足元に現れた渦に巻き込まれるように崩される。

■緩める順番
必ず足元が緩んでいること。
相手との接触面が緩むのは最後。
つまり、接触してから緩めたのでは遅く、すでに緩んでいる状態で触れればそれが技になる。

■居つかない
緩んだ状態とはすなわち居ついていない状態(=いつでも動ける状態)である。
これは動いているときも止まっているときも同じ。
たとえば足を一歩踏み出したらその着地も緩めたまま行うこと。
これは自分では気づきにくいところ、一歩踏み出したら居ついているのだ。
見た目に止まって見えるときも、いつでも動ける状態であること。

■脱力
脱力とは読んで字のごとくだが、力を入れてはいけないということではない。相手とぶつからないことが脱力の意味である。
以前教わったときは、たくさんあるボリュームのつまみを1う1つ微調整出来るようになることと説明されていたが、これも単に力を抜く(ボリュームを0にする)だけでは違うということを言われていたのだ。
結果的に接触面の状態は変わらないということになる。

■腕と体幹を繋げる
何かしようとすると肩が前のめりになったり、動き始めた途端に腕力に頼ってしまったりすることがあるが、これは腕と体幹のつながりが切れてしまっているため、技にはならない。
鎖骨を動かして腕を上から後ろへ回す。このとき肩や上腕には力を入れる必要は無い。
やってみるとわかるが、これだけで相手との繋がりも感じることが出来る。

■型
覚えられない。こういうのは全く苦手のようだ。
小手を捻るような形で相手が拳を握って頑張ったら、そのまま捻ることは出来ない。
拳の先端を相手の「先」、さらに相手の頭を全体の「先」として、先を動かすようにすると相手の身体ごと動かせる。

■力んだ人は軽い
同じ。
触れている場所の「先」、人間の「先」を意識してクイっとやれば吹っ飛ぶ。
力んでいる場合の方が受けていて、やられたときの動きが大きい

■宴会芸パワーアップ
腕相撲の形での宴会芸。稽古仲間に評判がいい鉄板ネタだ(笑)
以前教わったときは、肩・肘の順に緩めて動くだったが、今回教わった「先」の意識で動けばさらにパワーアップしそう!

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