アメリカ帰り@BULINK-甲野善紀『最新の気づきと技と術理』

アメリカ帰り一発目。 

「屏風座り」と「膝が前に行かない」の動きの応用が広がっているのと、その精度も磨かれていた。 

「膝が前に行かない」での「正面の斬り」。受けさせていただいたが、対抗するのも難しい。 
にもかかわらず、「あなたはすぐに出来ると思いますよ。」とまで言っていただいた。 
大変なプレッシャーである(笑) 

しかし稽古の手がかりがないわけではない。 
甲野先生自ら、全然説明になっていないと認めていたが、「両足の微妙な感じ。」は、座りで膝が前に出ないように動こうとすると確かに感じられ、試してみるとそれなり以上に効果もある。 
※私の解釈「座りで膝が前に行かない=前傾しても膝で感じる床面の圧力が増さない」 

おそらく動きの精度の問題だ。私が同じようにやったつもりでも甲野先生の動きは止まらない。 
私の動きは膝に気を取られて上半身がおそろかになっている。先生の動きは構造的にも丈夫な状態を保ちつつ、「膝が前に行かない」動きをされているように見える。 


「屏風座り」での競り合い。 
ショルダーチャージでは、重さのない回転扉を相手にしているよう。 
ここまで軽く回れるのかと驚いた。 

背中を合わせた状態から、先生の動きを止めるディフェンス。 
先生の「屏風座り」に対して、こちらが寄りかかるディフェンスでは後手を踏んでしまう。こちらも「屏風座り」で対抗し、動いた方向に素早く向き変わる動きで挑んだ。 
甲野先生が説明の中で(わざと気配を出しながら)背中を離した瞬間、反応して向き変わってしまった(手の内とこちらのスピードがバレた(笑))。 
結果は惨敗。先生の背中が自分の背中から離れるのは感じるが、どちらに回るのかの情報が伝わってこない。 
結果こちらが瞬間、遅れてしまう。 
こちらも寄りかからずに「屏風座り」で構えるところまでは良いみたい。 

○ 

あとはほとんど周りで稽古していた。 

■U田氏 
・みちのく山道 
新型の突起が細い版に乗らせていただいた。 
思ったよりも乗れる。問題は研究中(?)と言われる突起というか「鬼の角」のようなほぼ三角推のU氏が削って作ったと思われる部品だ。 
2つ差し込んで上に乗ってみると、刺さる(笑) 
刺さりますよ! 

・剣 
斜角が利くということ。剣を出してそのまま前に出る。 
相手の剣はあるが、自分は真っ直ぐ進むだけ。 
相手を無視すると固くなる。弾力が保たれた状態で動くだけ。 

・連動・繋がり 
「意拳」の初級講習会で習った「抱(バオ)」に似た身体の状態。 
指先で前に背中で後ろに。 


■方条氏 
太刀奪りで体幹部の動きを練る稽古。 
足を揃えたまま相手の太刀を避ける。 
これは今までになく動きが引き出される。 
これをやった後で制限なしにして動いたときの動きやすいこと。 

■H女史 
熱心に稽古を続けているようだ。 
「辰巳返し」がだいぶ良くなってきている。 
「太刀奪り」も体捌きと相手に振らせる部分の区別が、話をして通じる。しかしまだ動きになるとどう動いて良いのかわからない様子。 
H女史は女性にしても小柄な方なので、辰巳返しを修得したらずいぶん説得力があると思う。 

■講座後 
先生とは少し離れた場所で、食事会。 
思いがけず濃い話に(後半は私の悩み相談のようだったが)なった。 
U田氏が治療系の話にも詳しいとは驚きました。 

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