「出来ない」@甲野善紀「身体運用術理説明会」


千代田の体育館が改修工事中のため、江戸川橋で行われた甲野先生の講座。
講座前にメルマガ用の動画撮影。剣術の動きを撮る。
撮っていて思ったが、ことごとく半身を切らない。
切ったと思ったら、通常と逆。
甲野先生自ら「危なくておすすめできない。」という。
何月号のメルマガに採用されるかわかりませんが、お楽しみに!

この日は「出来ない」を味わった。
■太刀奪り
前に行けず、結果的に左半身を打たれる。
「出来そうな時と出来ないときがありますね。」
この日は出来ない日。出来る日ってのはあまり記憶にありませんが。

■人間手鞠?楽に立つ
「あなたくらいの人でも出来ないんだから不思議。」
感覚としては、先生の言うとおり「ただまっすぐに落とす」と力感なく立ち上がってくる。自分で立ち上がるような感じがしないので、良いような気もしている。
しかしながら甲野先生の出す条件「腰を落としたときに足裏が浮く」が満足出来ていない。
そう思ってしばらくやっていると、ちょっと浮く感じがわかってきた。
おそらく先生は2回弾んでいる。1回目は腰を上げてから落とす瞬間。ここで腰とともに足裏もあがってくるのだ。
このやり方にすると落下時点から自動で動いている感覚になる。
甲野先生による動画(1:28あたり。この頃は足裏が浮いていないかも?)

■辰巳返し
「以前のやり方は忘れてしまった。」という甲野先生のご指名で旧版の辰巳返しを披露。
甲野先生が受けを取るのだけれど容赦ない押さえ方で私の手首に体重を乗せてくる。下手すると挙がらないんじゃないかと思わせる押さえ方(笑)
しかしまあ、これだけは出来ているところをお見せできた。手が肩より上にあがること。これが出来ているかどうかの指針です。もちろん力感は無ければない方が良い。
甲野先生のやり方は、お腹に抱えた風船が膨らむように動く。
「体幹を働かせる。」とも説明されていた。

■周りで稽古
Nもとさん、S川女史と。
「足裏返しで座る・立つ」宴会芸のバージョンUP版を見ていただく。
「おぉ!スムーズですね。」
Nもとさんにこう言われたら自信もってよいでしょう!
S川さんにも見てもらう。ちなみにS川さんは、来ると会場の照明がいくらか増えたような明るさを感じる女性。
S川さんにも驚いていただき、「もはや宴会芸ではなく宴会武芸!YouTubeにアップ!」とのお言葉をいただいた。続いて世話人のTさんのところへも!
自分で言いますがただ今”見てすごいでしょ!キャンペーン”中なので、ご迷惑でしょうが見るだけ見て「おぉ!」と言うところまでセットでおつきあいくださいm(_ _)m

方条さんと。
気配を読まずに読むというところに焦点があたっているとのこと。
ますます意識が消えてきたという。そのうち気を失ったまま動きそうだ。これは半分本当。
後ろからの羽交い締めに対応する方法の検証も行う。
つかんでくる相手の状態によって、沈むか張りを持たせるか抜けるかという対応を使い分けると良さそう。
最近研究中(といっても動画をみて妄想するだけですが)の岡本正剛先生による「円の技法」。
相手を胸から崩すという技があるのだけれど、それを自分なりに思いついて検証を行った。
半身動作研究会の「皮膚の技法」と八光流で教わった「下に崩す重心移動」これに「円の動き」を組み合わせることで触れたのち下に崩すというもの。
岡本先生の動きと比べると私のは随分と動きが大きく、時間がかかる。当然本物とは違うだろうけどこれはこれで面白いので良し。
質をそのままに動きを小さくしていけば、達人風くらいにはなれるかもw
岡本先生の動画(1:50あたりからの技)

K磯さんと。
前回の腕相撲宴会芸の続き。
だいぶ良くなっているのはさすがK磯さん。だが同時に力んでもいる。最初から最後まで力は入れない。
いわゆる腕相撲。
柔整仲間の中でもトップレベルというK磯さん'sレフトに身体操作を駆使して対抗する。当然勝てないが意外と粘れたのは驚いた。
K磯さんからも「強いですね。」という言葉をいただく。
これまで筋トレなしで来て、Kさんにこう言われたのだからこれも技術として自信を持って良いだろう。
しかし同時に力んでもいるので、腕がパンパン。

U田さんと。
猫がその場でジャンプするような溜のない動き。
これも質をそのままにスティックを持って動いてみる。

■講座後
甲野先生に座り技で挑む。もちろん「今度こそ甲野先生を止める!」という意気込みで臨む(笑)
工夫の甲斐あって、屏風座り+大和座りからの発力には対応出来た。しかし甲野先生に旧版辰巳返しの低空飛行とも言える状態で前にでられると止めることが出来なかった。
次回はあれも止めたい!

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