三船久蔵十段、起倒流加藤有慶

Kさんと稽古する機会があった。

思い切って書いてしまうが、三船久蔵十段あるいは起倒流の加藤有慶を彷彿とさせる動きを身に付けたい。
三船十段の動画は記録映画として残っている。
三船十段の柔道に見られる対背負い投げのふわふわ受け(仮)。
Kさんとの稽古では、時間の関係で数回試せただけだが、やはり球の動きだと思われる。

加藤有慶の技はどのようなものだったのだろうか。
甲野先生から聞いた話で以前先生のツイッターにも書かれていたものだが、起倒流加藤有慶の技を次のように紹介していた。
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有慶が、挑戦してきた力士を酒席に同行し、「いつでも、隙を見てかかってくるように」と、不意打ちを指示して、簡単にこれを制しまだ納得のいかぬ力士が有慶の帰路を、再度襲ったが、これも簡単に投げられてしまう。
驚いた相撲取りが「これは先生に投げられたのでしょうか、それとも私が勝手に転んだのでしょうか」と問うと、有慶先生は「それは余も知れぬ所なり」と答えたという。
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これはネットで検索したところ、先輩稽古人でフルート奏者でもある白川真理さんのブログ「笛物語」に紹介されていたものがヒットしたものです。
白川さん、貴重な情報を残してくださってありがとうございます!

最近の甲野先生のタックル潰しがそんな感じ(やられた方が自分で転んだような感じ)になっているように思うが、相撲取りに不意打ちを許可してそれを簡単に投げた上にあのような発言をさせてしまう加藤有慶の技とはどれ程のものだったのだろうか?

柔道の投げ技には憧れを追求する面白さがある。

白川真理さんのブログ「笛物語」

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