『普通』に動く。『普通』を変える。野田古武術の会

中島先生講師による野田古武術稽古会に参加してきた話の続き。

この日の説明であらためて納得したことがあった。 
稽古には大きく分けて二つある。という説明だ。 
『普通に動く稽古』と『普通を変える稽古』 

中島先生は稽古会で色々と説明してくれて、最後の最後の説明のまとめで『何でも普通に動けば良いんです。』言うことがある。 
これまでの細かな説明はなんだったのかと突っ込みたくなるまとめにも聞こえるが、まとめれば確かにその通りなのだ。 
相手がいなければ普通に動ける動きが、そのまま技になる動きになっている。 
しかし、相手に何かされると普通に動けなくなるのが『普通』だ(笑) 

説明がややこしくなるので相手がいないときの動きを『普通』と呼ぶことにしよう。 

では鍛練やトレーニングは必要ないのか? 
というとそうとも言えるし、そうでないとも言える。 
少なくとも半身動作研究会でやるような技の練習であれば、特別な鍛練は必要ない(中島先生がこう言っているわけではありません)。 
『普通』に動くための練習にトレーニングは必要ないからだ。 
ではトレーニングは何の為にやるのか? 
『普通』を変えるためだ。 
武術の稽古でも練られるだろうが、私の場合は構造動作トレーニングがそれにあたる。 

動ける身体、力の通りのよい身体が『普通』になれば、『普通』に動いたときの技も向上することだろう。 

構造動作トレーニングを始めた時は整理できていなくて混乱しかけたのだけれど、『普通』が変わるならそれで良いと整理して取り組んでいた。 
この日あらためて中島先生の言葉を聞いて、迷いなく進んでいける確信を得た。 
『普通を変える』稽古に近道はない。 
地道。 
丁寧なトレーニング。 
この積み重ねが『普通』を変える。 

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