手裏剣崩し(仮)

せっかく新しい稽古メニューを思い付いたのだからもう少し書いておこう。
手裏剣で必要な『追越禁止』の感覚を体術の稽古で確かめようと考えたもの。
手裏剣の感覚を体術で、体術の感覚を手裏剣で練習出来れば良い練習になる。


先日の和真クリニックでの稽古終了後に少し受けてもらったところ、思ったよりもうまくいって良さそうだった。

受け手に手のひらを前に向けて立ってもらう。
取りは直打法の軌跡を通るように手を下ろす。
受け手と手のひらを合わせ、そのまま直打法で動く。
すると相手が下方向に崩れるので、ついていく。

あるいは、受け手に片方の手でガッツポーズを作るように拳を身体の前に出してもらっても良い稽古になりそうだった。
この場合、取りは相手の拳を掴んだり上からのし掛かることなく、手裏剣の直打法を素振りする感覚で触れる。
後は同じ。

三回ほど受けて貰っただけだが、手が触れたら崩れ始めるようだ。
相手についていく際、感覚的には沖縄で体験した健心流柔術の感覚が甦っていた。
つまり、中心をとる事と相手の崩れる範囲をコントロールする感覚だ。
受け手がその場でしゃがむように崩しをコントロールする。
文章にすると忘れがちなのがスピードだが、体術では手裏剣ほど早く動かさない。
速さを意識し過ぎて力まない程度。
ゆっくりを意識し過ぎてブレーキをかけない程度。

甲野先生の手裏剣術が見られる動画です。

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