「膝が前に出ない」教えと構造動作トレーニングは矛盾するか

先日の韓氏意拳で「膝がつま先よりも前に出ない。」という説明があった。
また、やや後ろ重心を取る動きが多い。

ここで構造動作トレーニングについて知っている人に浮上しがちなのが、私が武術の稽古と並行して取り組んでいる構造動作トレーニングと矛盾するか?という問題である。

構造動作トレーニングでは、各関節を曲げていった結果、膝がつま先よりも前に出ても問題はない。実際にやればわかるが、足首を背屈して、膝を曲げ、股関節を曲げていくと特に無理な姿勢とは感じないまま膝はつま先を越える。

重心位置は「前へ」と言われる。
言われていることが違う。
と感じるかもしれない。そう感じる人のほうが多いと思う。

以前にも書いたが、結論は「問題ない」。
これも私が取り組んでいる上での考えであるから、中村先生や駒井先生から否定されるかも知れないし、肯定されるかも知れないし、なにも思われないかも知れない。
そこを踏まえて読み進めていただければと思います。

まずはじめに構造動作トレーニングは、武術ではない。
前に書いた内容の繰り返しになるが、構造動作トレーニングで動ける身体をつくり、武術の稽古ではそこで要求される動きをすれば良い。
武術の稽古で身体も作られるから、それももちろん構わない。

どちらが身体に良いのか、悪いのかという話にもならない。
仮にどちらかの練習に取り組んでいて身体を壊したとすれば、それは自分が動作ミスをしたと言うことだ。
修正しなければならない。
仮に“本当に、間違いなく”教わった通りに動いた上で身体を壊したのなら、その時は身体を壊さないという観点から見れば教えが間違っているということだ。
しかし、本当にそうなのかどうかはわからない。

私の理解が深まったとき、二つがより相性の良いものに感じるかも知れないし、全く相容れないものに感じるかも知れない。
さらに続けていたらまた感じかたが変わるかもしれない。
それは今の身体、今の技術ではわからない。

教えを信じて続ける?!
教えを検証し続ける?!

私の取り組みは後者ほうがしっくりくる。
地道に取り組むしかない。

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