柔道(崩し)


柔道の崩しは、崩す方向によって、大きく八方向に分けて整理されています。
前隅、後隅
右隅、左隅
右前隅、左後隅
左前隅、右後隅


どう崩すか?
体の使い方を工夫して、効率的に大きな働きを生み出したいものです。

半身動作研究会の動きであれば、『先端から動く』で崩します。この場合の先端は、指先、或いは胴着を握った拳の先です。
ここから動くと相手は崩れます。
次に投げる必要があるのと、手だけ伸ばしすぎると自分が伸ばした方向に崩れてしまうので、伸ばした手に体がついていくように動く必要があります。この時に意識するのは甲野先生の術理で言えば、『追越禁止』です。
動きが早いと、結果として『謙譲の美徳』になるかもしれませんが、『追越禁止』と『謙譲の美徳』は、注目するところが異なりますが、基本的に同じです。

甲野先生が見せる技の中にも、崩しは見られます。
『鶚落』、『斬落』などの技の中に含まれています。
触れた瞬間、潰されることもあって、崩しと技の区別がつかないと思いますが、崩しの要素はあります。
柔道技でも、短い時間で一気に技に入るには、このような状態を目指す必要があります。
実際、世界レベルでの試合を見ても、勝負は一瞬で決まっています。

柔道技を自分のものとするためには、教わったまま動いているだけでは不十分です。
練習で教わった技の仕組みを理解し、納得して、もう一度自分で組み上げて、それを検証する作業が必要です。

焦らず取り組んでいきます。

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