書道家『武田双雲』の自然体

何であれ人に感動を与えるというのは、並大抵の事ではないと思います。
狙って出来ることでもなく、受け止める側あっての事ですから、本人の努力を超えた働きが必要という面でもそれはもう凄いことです。

それを『書』を通じてしかも自然体でやっている人物がいます。

書道家『武田双雲』

彼の個展が横浜高島屋で開かれるという知らせを受けて行ってきました。

平日にもかかわらずすごい人でした。
横浜高島屋の美術画廊にあそこまで人が集まったのは初めてだそうです。

着いてしばらくするとちょうどトークイベントの時間だったらしく、本人が登場して話を聞くことができました。
トークも自然体、書道家のイメージを打ち破るお喋りで約30分超の間、喋り続けていました。

実は彼とは大学からの仲で、私が学生時代からよく知る自然体の武田双雲がテレビでラジオで活躍しているのを見ると、はじめの頃は凄い違和感がありました。
さすがに最近ではメディアに彼が出ていても驚かなくなっています。
この日のトークも(相変わらずよくしゃべるなぁ。)なんて思いながら聴いていました。

『だからこそ出来ること。』

彼のトークの中で出てきたこの言葉が、何気なく訊いていた私の琴線に触れました。
彼の本はほとんど読んでいないのですが、こと言葉がタイトルになっている本は読んでみようと思います。

後で突っ込んでおいたけど、30分以上喋り続けて作品の話は数分だけとは!
聞いたら二時間の講演でも作品の話をしない事があるらしいので、これもいつもの事のようでした(笑)
作品を書くときですらいつもと同じ調子で臨むのだそうで、まさしく自然体というか構えない感じが彼らしいです。
そういう人柄も含めて作品の魅力になっているんですかね。

彼の個展で良い刺激をもらえました。
私が取り組んでいる武術も、日常生活の中で、自然体で構えないまま出てくるようになるといいのですが。



コメント

匿名 さんのコメント…
本物を見抜けるチカラって、大切だと思いませんか?書も武術も。。。
匿名 さんのコメント…
コメントありがとうございます。
大切ですね。書なら作品を観て、武術なら技を受けてどう感じるかですね。上には上がいますから、これぞ最高峰の達人技だと決めつけてしまっては、自分で稽古する場合は障壁になってしまうでしょうね。
個人的には、世の中とどう関わっているかという点も一つの観点だと思っています。
世界一書や武術が上手な人がどこかにいるはずですが、私はその人と接点がなく、今の時点で何の影響も受けていません。
世界のどこかにいてくれるだけでは意味がないのです。
幸い本物と感じられる多くのかたにお会いすることが出来ています。有り難いことです。