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2015年5月19日火曜日

『怪力?』松聲館技法レポート(最新技速報)

メルマガ動画の撮影にいってきました。


甲野先生の直前のツイートにあったが、『人間鞠』からあらたな展開があったようだ。


@shouseikan
「人間鞠」から展開した「背中の富士山の上を潰して山の傾斜を緩くし、肩甲骨と連動させる動き」は、明らかに今までと違う。バスケットボールの競り合いの形で、長田師ほどの人も足元から浮き上がる。
https://twitter.com/shouseikan/status/600602603941007360



『富士山』を受けたが、『人間鞠』の感触とは全く変わってしまっていて、想像を大きく裏切られた。
感触は「怪力」という言葉が相応しく、最も効果が顕著に現れていた『払えない突き』では、こちらが両手で思いきり払おうとしてもびくともしない。


『富士山』のやり方
背中側の肋骨を裾野のように横に広げる
それにともない肩を下げる。
すると体の前面にある肋骨の中心部は富士山が尖るように鋭くなり、さらに骨盤の仙蝶関節が羽ばたくように動くのを感じるという (甲野先生の内観) 。


受けた感触は「怪力」だが、もちろん実際に甲野先生が怪力になったわけではない。
構造的に格段に丈夫になっているため、こちらからの働きかけにびくともしなくなっているのが怪力の正体だ。
説明のなかでも「エッフェル塔のような構造」と言われたり、形を変えるときは「骨組みを変化させる」と言われたりしている。

この構造的に丈夫になる感覚に従って、構造物を組み立てるように体を調整するとすると、先生の苦手な右手を使った『払えない突き』も強力にすることが出来ていた。

左手と異なるのは構造の整え方で、左手の場合は主に上半身を意識すると整うのに対して、右手の場合は左腰を意識している点。内観的に左右で異なる調整を行っているらしい。


『富士山』と『人間鞠』の違いは、『富士山』はゆっくりやっても効果がある点だろう。
ほとんどただ前に出されただけに見える腕を払おうとすると、こちらがはね飛ばされる。
根本が地中深く埋まって固定されている鉄棒を払おうとするような、そんな感覚に近い。


変わったのは『浪之上』『浪之下』『入り身』『正面の対応』『小手返し』。

『浪之下』では甲野先生が試しに少し動かれたのを受けて腰に衝撃が走った。あわてて足裏に力を流す姿勢をとったが、うっかり受けると体を痛めてしまうかもしれない。


それから剣術の動きも妙なことになっている。
構造的な丈夫さにともなって、『捻らない』質が高まったのだと思われる。これにより、より『蹴らない』動きが出来るようになったのだろう。
正顔に構えたこちらの懐に気配なく入ってこられる。


構造的に丈夫であることは技の3要素の1つで、これまでもそのように感じる技は受けてきたが、ここまで極端に丈夫な感触を人間の体で味わったのははじめてのことだ。
今回の変化は構造的に丈夫になっただけにとどまらず、これが体のまとまりを生み、体幹部が速く動くようにもなっている。
さらにこのことで起こりがない動きが引き出されて、結果として技を構成する3要素全てがレベルアップしているようだ。

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