粘らない腰

恵比寿で常連のSさんと空気投げと剣術を稽古した。

先週Oさんとやった『空気投げ』の同じ時間で違う距離を別々に動く練習と、同じく先週Sさんとやった、相手が崩れる方向を感じて落とす『空気投げ』を練習した。

Sさんと柔らかく崩し投げる空気投げと、浮かせて落とす空気投げの原理は同じか、別かと話したが、この日のこの時点では少なくとも私は浮かせて落とす空気投げの場合には、柔らかく崩し投げる場合とは違う動作を足していると感じていた。
さらに跳ぶかどうかは相手の状態に大きく依存する。


跳ぶかどうかは別として動きの質を寝る稽古を続けた。
先週も同じことをいっていたと思うが、足を消すには腰が消えないとならない。
今週はもう少し理解が進んで、腰を消すには上半身の器用さや粘りに頼ってはならない。
押されて仰け反るのは腰が消えていない証拠だ。



剣術のほうはSさんに言われた通りに動こうと試みているだけだが、木刀を持ったまま『浪落』をかけるように動いてほしいと言われて動きが変わった。

剣を振ると相手に当たる手前で必ず止めてしまう癖があったが、柔らかい『浪落』の感覚で動くことができて止まりにくくなった。

剣術ではどんなに丈夫な状態で立っていても間に合わなければ切られてしまうので、間に合わないときはその場からいなくなるか、道具で自分を守っていなければならない。
これは間を感じて落下による重心移動を利用することで間に合う早さになる。

粘り腰ではなく粘らない腰だ。

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