この日小学生が一人、体験入門から正式に入門することになった。
卒業して中学校の柔道部に入った子も継続して参加してくれている。
OBで黒帯のAさんも頻繁に参加していて、何だかんだ賑やかな雰囲気になってきた。
背負い投げの打ち込みでは回転の速度を重視して、あえて沈みこまずに続けて最後の一本だけ沈みを入れるやり方でやった。
前回から内村直也先生の後ろ回り捌きの打ち込みも取り入れている。相手が大きく手前に引き出される形になる。
小内刈からの背負い投げ打ち込み。
Sさんの大内刈からの背負い投げ打ち込みを受けたが、いつも乱取りで投げられている感触と景色そのものだった。
内股の得意なSさんと乱取り。
乱取りでこの状態になれたのは初めてかもしれない。
『攻撃は最大の防御』というが、それを実感できる『背負い投げ』だ。
これは打ち込みに取り入れた後ろ回り捌きの背負い投げのお陰が大きい。前回り捌きでは入りにくいと感じる状況でも技を出せるタイミングが増えたというわけだ。
今までかけたことがなかったが、右釣り手で大きく前に崩したところを、左手で背中越しに帯を掴んでそのまま前に進んで左の『大外刈』が決まった。
これまでなら『隅返』か『引込返』にいく状況だが、立ち姿勢の状態が良かったのだろうか、捨て身技にいく感覚にはならなかった。
これは甲野先生の『手乗り文鳥』の感覚で相手の状態や間合いを感じ続けられていたおかげだと思われる。
回避しにくいSさんの内股を一度はっきりとかわすことができた。
内股の気配を察知した瞬間、いつも足を引っ掛けられる位置から自分の重心をずらして回避できた。返す意思があれば『内股透かし』という返し技に持っていけたかもしれないが、そこまでの余裕はなかった。
これが出来たのは前日浅谷さんの地球体操で重心を感じながら動く練習を丁寧にやったからだろう。
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