弾んで走る

会社帰り、駅から家までの道を弾む体で歩いていた。
正確には弾んでいるので、ゆっくり走っていた。

弾む方向を前に持っていくと、走ることになるはずだが、
どうなるか試してみると、思った通り体は軽いまま、
どんどんスピードが出てくる。

着地すると弾むので加速する。加速して着地するとまた弾む。
この『弾む』というのをもう少し厳密にコントロールして、
上方向ではなく、前方向に働くようにして、体の上下動をなるべく少なくするように、
つまり感覚的には弾んでいるが、見た目には弾まないように調整してみた。

すると、あっという間に速度があがり、足の回転が追い付かなくなりそうになって止めた。

いままでの筋力による加速とも違うし、倒れこみや膝抜きによる加速の感覚とも、
全く異なる感覚の加速。反射による加速と言っていいのか。
これは面白いものを発見した。


コメント